「天罰・・・・・なんでしょうかこれは(汗)」

 

目の前の有るモノをみて呟くルリ

そう、今日は2月14日、聖バレンタインデー

 


でんぱそのじゅうさん〜


ルリが見ているのは、「ユリカから送られた」チョコレートである

しかも、「ユリカの手作り」の

「今日は、女の子が好きな人にチョコ送る日だからルリちゃんにも」

と言って、ユリカに渡されたチョコレート

まあ、世の中には義理チョコなんて事も有るし、軽い気持ちの冗談で済めば良い

普通なら、「ユリカの手作りのチョコ」等という危険な匂いのぷんぷんするシロモノなど、すぐに廃棄処分していただろう

が・・・・

実はこの話、でんぱそのじゅういち〜 の後日談なのである

あの後、ユリカに促されアキトと関係を持ってしまったルリ

正直な所、アキトやユリカに対する罪悪感は感じている

・・・が、罪悪感を感じつつも、アキトとの関係を止める事も出来ない

最近は、アキトの方もルリの事『も』好きだと言ってくれるようにもなっていて、今更、あれが嘘だったなどとは言えない

「やっぱり、天罰と思って食べるべきなんでしょうか、このユリカさんの手作りのチョコ(汗)」

毒でもあおるような悲壮な覚悟で包装紙をあけ、そして、箱の中のメッセージカードに目が止る

 

 

ルリちゃん、クリスマスイブの時は、本当にごめんね

もしかしてたら、まだ、本当はユリカの事怒ってるのかもしれないけど

ユリカはルリちゃんがユリカの事嫌いでも、ルリちゃんの事大好きだよ

本当にごめんなさい

 

 

メッセージを読み、心が痛むルリ

本来、怒られたり嫌われたりするべきなのは、自分の方

『ユリカへの罪悪感』故に、よそよそしい態度を取ってしまった事が勘違いされてしまったらしいのだ

「もう・・・本当の事を言ってしまおう」

そんな気持ちと

「でも、アキトさんやユリカさんに嫌われてしまったら・・・・」

そんな気持ちの葛藤・・・・・

 

 


 


「ユリカさん、アキトさん、お話があります、クリスマスの時の事です」

本当の事を言う覚悟を決め、二人を呼び出したルリ

・・・・嫌われたって仕方が無い、嘘を付いた私が悪い・・・・・

そんな、悲痛な覚悟を胸に秘め

「あの時の事?」

悲しそうな顔で、ルリを見つめるユリカ

「その・・・事は・・・・(汗)」

やはり、ルリへの罪悪感から気まずいアキト

「ごめんなさい、私、嘘ついてました」

二人の視線に耐え切れず、俯いたままで話始めるルリ

「嘘?」×2

「はい、私何時の間にかアキトさんの事、男性として意識するようになっていて・・・それで・・・」

「でも、ユリカさんの事も大好きで、だから、この想いはずっと心にしまっておくつもりだったんです・・・・」

 

しばらくの沈黙の後、ユリカから話始める

 

「・・そっか、ルリちゃん辛い想いをしてたんだ・・」

「・・・・・・・・・はい」

「それで・・・私は・・・・」

「私は・・・・」

覚悟を決めたつもりでも、いざとなると、やはり言葉が出てこない

そんな、ルリを見ていたユリカは、ふと思いつく

「ねえ、ルリちゃん、もしかして」

「私とアキトの二人に襲われた時、抵抗『出来なかった』んじゃなくて、抵抗『しなかった』の?、それがルリちゃんの嘘なの?」

「えっ(赤)」

「そっか、ルリちゃん、ああなる事を内心望んでたんだ・・・、だから、抵抗しなかったんだ・・・・」

妙に納得したという様子で、うんうんと肯くユリカ

「あっ、あのユリカさん、そういう事じゃなくて(汗)」

「・・ルリちゃん、もしかして、あの時の事が癖になっちゃったの?、もしかして、ユリカによそよそしかったのって、クリスマスの時の事じゃなくて、あの後ユリカがルリちゃんに何もしなかったから?(赤)」

「ち、違います、私の言いたい事は」

真っ赤になりながら否定するルリなのだが

「ううん、ルリちゃん正直に言って良いよ、女の子の口からそんな恥ずかしい事言えないもんね、解かった、今日から3人で一緒に・・・・ユリカも恥ずかしいけど、ルリちゃんの為だもん(赤)」

「ちっ、違います(真っ赤)、私の嘘って言うのは、あの時は本当は何もされてなかったって事なんですっ !!」

とうとう言ってしまい、言ってしまった後で、はっとするルリ

二人に嫌われるかもしれない・・・

そんな恐ろしさが急にのしかかってくる

が・・・

「ルリちゃん、そんな嘘ついたって駄目だよ、こめんねルリちゃん、ルリちゃんの本当の気持ちに気が付いてあげられなくて・・・本当にごめんなさい」

心底すまなそう顔で、ルリに謝るユリカ

「ひっ人の話をちゃんと聞いてくださいっ(汗)」

「アキト、今日からはユリカとルリちゃんとアキトで、3人で・・・・恥ずかしいけど・・・ルリちゃんの為だから・・・(真っ赤)」

真っ赤になりながら、アキトに御願いするユリカ

そして、ユリカの御願いには弱いアキト・・・

 

 

そして、その夜から3人は更に深い関係へと・・・・・

 

 

 

ルリが言った『本当の事』は、ユリカの勘違いで『嘘』にされてしまい、その後何を言っても聞いて貰えなかったとか・・・

それ所か、その後そういう関係が本当に『癖』になってしまった3人

もっとも、その方が3人とも幸せだったりするのだから、世の中って奴はねえ(苦笑)

 

 

 

余談ですが、『ユリカの手作りのチョコ』はどうなったかというと・・・

 

流石に、ルリにそんな物を食べさせるのは忍びない

でも、捨ててしまうのもユリカの事を考えると

と言う訳で、アキトはユリカのチョコを処分する破目に

『漢』だねえ、アキト君(T_T)

 

 

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後書き

真っ当なバレンタインのお話期待してた人にはごめんなさいm(__)m

一応、ルリをルリらしく、ユリカをユリカらしく描写して、こういう関係に持っていく話を目指してみたんだけどどうでしょう?

 

 




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