「かっ、艦長、いや、ルリさんっぼっ僕とお付き合いしてくださいっ(赤)」

真っ赤になりながら、ルリへと告白するマキピハリ

が、ルリの答えは

「ごめんなさい、ハーリー君、あなたの気持ちは嬉しいけど、ハーリー君は私にとって、『弟』です、お断りさせてもらいます」

と冷静に答える

とまあ、ハーリー君が振られる事は珍しくも無いのだが、これは、「b83yrのSS」なんで、ちと捻くれた理由で振って見ましょうね(笑)

 

 


bless

でんぱそのじゅうよん〜 


 

「・・・・・・やっぱり、僕が子供だから・・・」

しょげているハーリーだが

「いえ、全然違いますよ、それに私はハーリー君の事嫌ったりもしていませんし」

冷静な口調で答えるルリ

「だったらなんで?」

と尋ねてみるハーリー

「ハーリー君、私達は、『物語の中のキャラクター』なんですよ」

「はい?あの、それとどういう関係が?」

ルリが、何を言いたいのか解らない

 

 

「いいですか、『物語の中のカップル』が最も祝福してもらうべき相手は誰なんです?」

「え〜〜と、家族とか友人とか・・自分の大切な人ですか?」

「違います、『物語の中のカップル』が本当に祝福してもらうべき相手は、『物語を見ている観客さん』です」

「物語の中のカップルは、『物語の中の登場人物の皆さん』からどれほど祝福を受けようと駄目なんです、『物語を見ている観客の皆さん』からの祝福がないと」

「極端な場合なら、『物語の中の登場人物から誰一人として祝福して貰えなくても良い』事だってある、『物語を見ている観客』さえ祝福してくれるなら、ロミオとジュリエットのような、悲恋話なら特にその傾向がわかりやすい」

「ついでに言わせてもらうと、『物語の中の悲恋、失恋』を本当に悲しんでもらうべきなのだって、『物語の中の登場人物』じゃありません、『登場人物を通じて物語を見ている観客さん』に悲しんでもらうべきなんです」

「ハーリー君、ここは何処ですか?」

「何処って、ナデシコBの艦内じゃ」

「違います、『b83yrのSSの中』です、この人は、『テンカワ・ルリのファンサイト』の管理人、『ルリ×(アキト以外)』は、死んでしまうから読めませんってぐらい病んでる人です、そして、「b83yrのSSの読者」なら、そういう事も知っています」

「そう言う人のSSの中で期待されているカップリングって何です?、ルリ×ハーリー・・いえ、ルリ×(アキト以外)なんて有り得ると思いますか?、そして、それが祝福してもらえると思いますか?ハーリー君」

「・・・・・・・・(汗)」

「それに・・・・(赤)」

「・・・・・・?」

「ここが、『b83yrのSSの中』って事は、慌てて動かなくても、私がアキトさんと結ばれる事は、ほぼ決まってますし、」

「それと・・・・・・物語の中のキャラというのは、『自分の過去に何があったか』なんて、自分では解らないんですよ、場合によっては『作者が後から考える』事もあるし」

「だから、私が・・・・・ホシノルリは、既に『身も心もアキトさんに捧げた後』って事もありまえすし(赤)」

「・・・・・・・・えっ(汗)」

「この人、ユリカさんの事も結構好きですから、私は既にアキトさんだけじゃなくて、アキトさんとユリカさんのお二人に・・・って事も有り得ますし(赤)」

「・・・・・かっ、艦長・・・まさか(赤)」

 

「数ヶ月後には、ユリカさんと一緒に仲良く産休を取るなんて事も有り得ますし(赤)、その時はナデシコをよろしくお願いします、ハーリー君」

 

「う・・・(涙)」

 

とまあ、ハーリー君、よく見るパターンをしそうなんですが

「あっ、ハーリーダッシュは禁止です、作者が見飽きたそうですから」

こてっ

さて、ハーリーダッシュすら封じられてしまったハーリー君に明日はあるのでしょうか?(苦笑)

 


後書き

いや、本来のルリって、『自分がキャラクター』である事も承知の上の発言しそうなんで(笑)

 

この話は、大塚りゅういちの隠れ家、コミニュケーション広場内の

一番星キャラクタートーナメント(2003年8月13日〜8月20日)

の小説掲示板にアップしたものです

 

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