｢・・・・・みんな・・老けたね・・｣
｢良かった、いつものボケだ〜〜｣
遺跡から救出されたユリカをみて、ほっとするナデシコクルー達
だが
｢・・・・・・・私・・・ずっと夢見てた・・・・・・｣
｢・・・・ルリちゃんとヒロイン交代させられて、私の出番がラストに一寸だけしかない夢・・・・・・・｣
｢えっと、ユリカさん、その話は・・・・・・・・・事実なんですけど・・・・・・｣
｢ユリカの出番は・・・何処？｣
｢・・ごめんなさいユリカさん、私とヒロイン交代って事で劇ナデはもう終わりです(汗)｣
｢えっ、ユリカ寝てる間にもう終わっちゃったの(涙)｣
｢ごめんなさい｣
平謝りするルリ
｢くっ、こうなったらっ｣
｢？｣
｢出番が無かったら取り戻すまでっ、だってユリカは・・・ユリカはナデシコのヒロインなんだからっ！！｣
ルリからヒロインの座を取り戻す事に燃える、ミスマル・ユリカであった(笑)
でんぱそのじゅうご〜
で、ユリカさんとルリちゃんはわざわざ私の所に相談しにきたと？
｢テンカワ・ルリのファンサイト｣の管理人の私に？
ルリ｢ルリ派のび〜さんだからこそです、ユリカ派の人のSSは始めからユリカ派の人が読むもので、ルリ派の人は最初から読まない事も多いですし、ユリカさんを見直してもらう為にはむしろ、ルリ派の人達にこそ読んでもらう事が必要ですから｣
なるほど
ユリカ｢それにび〜さん、｢ユリカさんヒロイン化計画｣とかもしてたし、もしかしたらと思って｣
う〜ん、でも難しいかも・・・ナデシコって普通なら有り得ない事が実際に起こっちゃってる作品だから、
ルリ｢普通なら有り得ない事？、私とユリカさんのヒロイン交代とかですか？｣
それもあるけど、たとえば『劇ナデ』って言うのがどんな作品だったか考えてみようか
ユリカ｢劇ナデでは、ユリカとルリちゃんでヒロイン交代させられちゃったけど｣
うん、劇ナデって言うのは、確かに｢ルリちゃんがヒロイン｣の作品なんだけど、けっして｢ルリ×アキト｣の作品じゃない
｢カップリング｣って観点で考えるなら、あくまでも｢ユリカ×アキト｣の作品で、ルリの相手役としては、むしろ、ルリ×ハーリー寄りの作品でしょう
ただ、二次創作の世界では、ルリ×ハーリーを拒絶する人が多いってだけで
劇ナデを、ルリとアキトをくっ付ける為の話だなんて事言う人は、劇ナデをちゃんと見なおした方がいい
私には、ルリ×アキトの人気っていうのは、アニメスタッフから見れば、『結果的にそうなってしまった』だけの単なる誤算だと思えるし
『誤算』なのか『狙ったやった事』かどうか考えもせずに、決め付けた発言してるような人は見てて痛い
だいたい、見ようによっては、ルリ×アキトの可能性を先回りして一つ一つ潰していってるようにすら見える作品だぞ、劇ナデって
だって考えてみて
1、アキトはユリカを助け出す為に命がけで戦ってる
2、アキトに対するルリの気持ちは、『家族愛』なのか『恋愛感情』なのか解らない微妙な所にとどめられている
3、ハーリーの存在、サブロウタやミナト辺りは、ハーリーの応援しそうだし｢今すぐ｣は無理にしても将来的にはもっとも可能性が高そう
4、もし、アキトが帰ってこなければ、次にユリカとくっつきそうなジュンにはユキナを持ってきた
5、ルリにとっては、ユリカだって『大切な人』
これだけ、『ルリ×アキトに出来ない』条件を揃えてあるんだ、劇ナデの製作スタッフの人達がそこまで考えてたとは思わないけど
それでだ
難しい事を考えないで、ユリカさんとかルリちゃんとを抜いて
『奪われた恋人(元ヒロイン)を助け出す為に、命がけで戦った男(元主人公)の話』って考えてみて、
｢普通なら｣次に望まれる筈の展開は？
ルリ｢普通なら、主人公とヒロインのハッピーエンド、ナデシコでならアキトさんとユリカさんのハッピーエンドの筈です｣
でしょルリちゃん、でも、ナデシコのＳＳ界では、ルリ×アキトの方が多い
本当なら、劇ナデでのユリカとアキトの話って言うのは、『見るものを感動させ、ユリカとアキトの絆を深める』事になってもおかしくないぐらいなのに
新婚旅行に行く矢先、これから幸せになろうとするカップルが引き裂かれて、奪われた女を取り戻す為に男が命がけで戦ったなんて話があれば
『普通なら』、そのカップルは同情もしてもらえるし、二人の幸せを『強く』願われるものでしょ？『普通』ならね
多分、劇ナデの製作スタッフが狙っていたのはこっちの方だと思うんだ
でも、ここから先が違ってくる
私の考えだと、ユリカさんの場合、｢アキトに愛されていながら｣、｢読者に拒絶する人が多い｣珍しいヒロインだから普通が普通になってくれなかったじゃないかな
『ユリカはアキトに愛されてるのに』なんてどれだけ言った所でかえって反発を増しかねないんだ
だって、アンチユリカの人達には、本編でのユリカ×アキトが納得出来ないんだから
それに、時々、ユリカ×アキトのＳＳ書いてる人の中で
『ユリカは好きじゃないけど、本編でそうだったから仕方ない』とか『ユリカ×アキト派というより本編準拠派』とか言ってる人も居る
これって、仮にもＴＶ版でのヒロインに対して言われるような台詞じゃない
そんな事を言われてしまうようなユリカを前面に出してきて、ユリカ×アキトにしたとしても、読者は本当に面白いのか？
そのぐらいの疑問や不安は持たれてもおかしくないでしょ、各作者さんに
作者さんの方だって、どうせなら読者に面白いと思ってもらいたいのが人情なんだから
そりゃ、｢ユリカ×アキトが好きだから｣って人も居る
でも、一つの作品の中で、主人公と結ばれたヒロインなら、『本編でそうだったから』なんて消極的な理由じゃなくて、『ユリカ×アキトが好きだから』って積極的な理由でＳＳ書いてくれる人が『もっと』多くいなけりゃいけない筈でしょ、本当なら
元々、二次創作の世界では、『正ヒロインは不利な傾向』はあるよ
何故なら、『ＩＦ』、『違い』が見たいって人も多いから
本編では、『正ヒロイン×主人公』だったから、二次創作では『サブヒロイン×主人公』が見たい、こう言う人も多い
それと、『フラレタ女には同情が集まる』って理由もある
でも、他の作品の二次創作なら、『正ヒロイン×主人公』の話が『もっと』見たいって人達が沢山いてくれる
ナデシコの二次創作ではどう？
『アンチヒロイン派』や『サブヒロイン派』の人達は、どの作品にも居る
でも、ユリカさんほど『アンチ比率の高さ』が高そうなヒロインは他にはまずみない
少なくとも私は見た事がない
それに、｢本編でそうだったら｣なんて事を理由にされると私なんかはこう考える
『本編でそうじゃなかったらユリカ×アキトは書いてもらえない？』とか
『本編でそうじゃなかったら、二次創作でのユリカ×アキトはもっと少なかった？』とか
『ユリカは、キャラそのものの魅力やユリカ×アキトのカップリングそのものの魅力』で勝負できるのかな？って
本当なら、劇ナデアフターのルリ×アキトは、現実的には考えにくいよ
でも、読者にとっては、『自分にとって面白いかつまらないか』なんだ
現実的じゃなくたって、｢ルリ×アキトの方が面白い、ユリカ×アキトは嫌｣と思う人の方が多ければ、ルリ×アキトの方が増える
逆なら、ユリカ×アキトの方が増える
もしユリカさんが、『カップリングそのものの魅力』で勝負できないなら、そんなキャラはルリ×アキトの人気に負けても仕方ないと思うんだよねえ、私は
・・・ん、どうしたの？、二人ともそんな呆けた顔しちゃって？
ルリ｢いっ、いえ、なんか説明おばさん並みの説明だとおもって・・・(汗)｣
ユリカ｢あっ、あはははは(汗)｣
まあ、もう少しで終わるから(苦笑)
でまあ、私なんかは『本編でユリカ×アキトだった』事はユリカさんにとって有利な条件になってるとは全然思わないんだな
だって、『TV本編でのユリカの描写の仕方』や『ユリカ×アキトの扱い』がアンチユリカを増やしちゃったんだから
むしろ、TVでのユリカ×アキトは『ハンデを付けられてしまった』ぐらいに思った方が良い
だから、いっそのこと、『本編でそうだったから』なんて理由はあえて一切排除して、『ユリカ×アキトの魅力だけ』で勝負するユリカ×アキトが必要なんじゃないかと思ってるんだよね、私は
ユリカ｢え〜と、それでび〜さんはそんなSSは書いてくれるんですか？｣
私は書かない、と言うより書けない
自分の連載もあるし、ユリカさんには悪いけど、私はルリ×アキト以上の魅力をユリカ×アキトに感じる事が出来ないから
だから、もし私がユリカさんを前面にだしたSS書くならこんな風になっちゃうけど見てみる？
ユリカ＆ルリ｢はい｣
｢ジロウは私の王子様♪｣
｢ジロウじゃないっ、ガイだっ、ダイゴウジガイっ！！｣
｢わかってる、ジロウの気持ちはよ〜〜くね♪｣
｢人の話を聞け〜〜〜〜、！！だから、ガイッ、ダイゴウジガイっ！！｣
ユリカ｢・・・・・・・・・・び〜さん、何ですかこれは？(怒)｣
いや、ガイ×ユリカの『お互いまったく相手の言う事を聞いていないカップル』って言うのも面白いかなと思って(笑)｣
ユリカ｢却下ですっ！！｣
仕方ない、んじゃ別ので
｢やっぱりルリちゃんは私の王子様だね♪｣
｢なっ、なに言ってるんですか艦長(冷や汗)｣
｢わかってる、ルリちゃんの気持ちはよ〜〜くね♪｣
｢ひっ、人の話をちゃんと聞いてください、大体少女の私がなんで『王子様』なんです(滝汗)｣
｢えっ、ルリちゃん『女王様』の方が良いの？、でもユリカも一寸怖いけどルリちゃんにだったら(ぽ)｣
｢いや〜〜〜〜(涙)｣
｢何ですかこれは〜〜〜〜〜〜(怒)｣＜ユリカ＆ルリ
いっ、いや、百合化さんって一部で大人気だし(苦笑)
｢却下にきまってますっ！！｣×2
え〜い、仕方ないそれじゃ
｢やっ、やめてください・・・・・｣
力無く答えるルリ
｢だ〜め、ルリちゃんみたいな悪い子は、これからアキトとユリカのペットだよ｣
妖艶な薄ら笑いを浮かべるユリカ
｢・そん・・な・・・｣
ぴくっと身体を震わせ怯えた表情を見せるルリ
｢大丈夫、怖がらないでペットは可愛がってもらうのが仕事だよ、ユリカとアキトがこれからルリちゃんの事可愛がってあげる｣
｢・・・ぁ・・・｣
ユリカ｢って、何ですかこれはっ、いい加減にしてください、び〜さんっ！！(怒)｣
いや、ユリカさんは嫌みたいだけど、ルリちゃんは一寸良いかな〜て顔してるけど
ルリ｢なっ、なに言ってるんですか、そんな事は(赤)｣
ユリカ｢・・・・・・ルリちゃん・・・・｣
ルリ｢ごっ、誤解しないで下さいユリカさん、これはび〜さんの趣味であって私の趣味じゃないですっ(赤)｣
でも、ルリちゃんの好きなのは，｢ユリカの事が好きなアキト｣だと思うしルリちゃんにとっても悪くないと思うけどねえ(にやり)
ユリカさんからアキト君を奪い取ったりしなくて良い訳だし
ルリ｢だっ、だからってこんなのは(赤)｣
ただまあ、一つ残念なのは・・・ここは、｢び〜のＨＰ｣であって、｢し〜のＨＰ｣じゃないって事か
ルリ｢そうですね、それが一寸残念・・って何を言わせるんですかっ(汗)｣
ユリカ｢・・・・ルリちゃん・・やっぱり・・・｣
ルリ｢ちっ、違いますっ、つい釣られて言っちゃっただけなんです、誤解しないでください(汗っ)｣
ルリ｢大体び〜さんっ！！、真面目な考察みたいな事してるから真面目に読んでみれば、何なんですかこれはっ(怒)｣
ふっ、皆さん勘違いしている
私は元々『壊れ電波書き』で、シリアス作家でもラブコメ作家でもないのさ♪
そう、び〜は所詮この程度の奴なのであった(笑)
後書き
実験電波SSです(笑)
こういう、電波系話→真面目な考察(っぽい)話→電波オチ
って話はどんなものですかね？
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