「あら、とっても可愛い娘」

ラピスを見てはじめてエリナが漏らした感想である。

彼女は最初アキトがラピスを救って連れてきた事に微妙に難色を示していたのだが、

その天使に比するに相応しい姿を一目見るだけで認識を改めたようだった。

「ラピスちゃんって言うのね」

「ああ。俺とかルリちゃんだとわからない事もあるから、どうかよろしく頼む」

一方ラピスはひたすらアキトにしがみ付き、黒コートの裾に隠れるようにしていた。

彼女の境遇を考えると激しい人見知りも仕方が無い。その事については既にエリナにも伝わっていた。

いつもの彼女からは信じられないほど表情が緩んでいるエリナ。腰を屈めて、ラピスと目線の高さを合わせる。

小さな子供―――ラピスは推定13歳だが、精神的には幼いはずである―――に対するのに、基本の姿勢だ。

子供というのは高い位置にいる大人に圧迫感を感じる。だから、同じ目線にあわせるのである。

「ラピスちゃん、今日から私が貴女の面倒を見るからよろしく。エリナ・キンジョウ・ウォンよ」

「・・・・・・」

少しだけまだ怯えた風のラピス。アキトになついたのは奇跡みたいなものである。

黄金の瞳が微かに揺れる。彼女の頭を彼が軽く撫でたのだ。少しくすぐったそうに瞳を細める。

「ラピス。この人はいい女性だよ、ちょっと怖いところもあるかもしれないけどね」

「・・・・・・実験、しない?」

「しないわよ。貴女は今まで散々実験ばっかりしてきたんだから、そろそろレディになってもいい頃合ね」

こうしてラピスは今までとは180度ほど変わった生活を送り始める事になったのだった。



























Bride of darkness



第9話 『Battlefield』











「接続終了、生体・ナノマシン間の同期率80%を超えました」

「遺跡側より生体に向けてエネルギーの供給が確認されました」

「制御ナノマシン、データ領域のアップデート終了」

「遺跡への生体融合シークエンス、第4段階まで終了しました」

かなり広い空間。どのくらい広いかというと、ちょっとしたコンサート会場ぐらいだろうか。

そこに何十台も並べられたパソコンにスーパーコンピューターの筐体。ほぼ同じ人数の白衣の男女。

一段高くなった場所で、何かが光り輝いている。白銀というには少し暗めの、だがかなりきらびやかな。

大きな裾、巨大な着物のように見える光の衣。だが、それを身につけるべき者は完全に裸体を晒していた。

それどころか、その身体自体が光っている―――衣に融合された人間。妙齢の女性。ミスマル・ユリカ。

それを満足げに見上げる、黒髪の男性。優男風で、一見すると善人のように見える男。

だが、この非人道的なプロジェクトの実行者は彼だった。学界ではかなり著名な万能科学者、ヤマサキ・ヨシオ。彼の名だ。

公式には開発公団の次官を務める彼。それを引き受けているのには彼にとってあまりに魅力的なこのプロジェクトがあったからだ。

まだ十分未知のテクノロジー、ボソンジャンプをコントロールする。そして、その為に人間を機械と同化してしまう。

どちらも興味深く、科学者としては有意義かつやってみたい実験だった。そこに人道とかを持ち込むのは愚かしい事なのだ、彼には。

「うーん、銀色に光る囚われの姫君なんてのも、そそられるねぇ」

などと呟きつつ、彼は彼の仕事をこなしている。この生体融合の理論を組み立てたのは彼だった。

「あとは第5段階次第ですね、博士」

「うん。じゃあ、一つ実験をしてみようか。遺跡を変形、元の箱型にして」

「了解。データ入力」

衣が閉じられる。いくつもの裾が折りたたまれ、彼女の姿は消えた。今あるのは光り輝く箱だけである。





「実験は成功したようね、ヨシオ」

女性の声。彼の後ろにいつの間にか立っていた、白衣の女性。長い黒髪を持つ、まあ一般的に言う美女である。

「ああ、戻ってきていたんだね。キサラギ博士。危うくあの襲撃に巻き込まれかけたと聞いているよ」

ヤマサキの身体は一つしか無い。その為、幾人かのパートナーがいるのはある意味当然だった。

彼は今ボソンジャンプ関連の研究だけで手一杯であるし、このターミナルコロニー『アマテラス』から離れる訳にもいかない。

だから、地上における研究は全てこの女性が行っていたのだ。特に、IFS強化体質者関係のは・・・・・・

「まったく危なかったわよ。もっと前に知っていれば、あの娘も持ってこれたのに。情報部の怠慢ね」

「まあまあ。北辰君も色々と大変だったんだろうし。あの7人を除くと人がいないしねぇ」

ヤマサキは余裕である。彼自身、あまりホシノ・ルリのような強化体質者の研究には今興味が無いからだ。

今彼の興味を惹くのはボソンジャンプ。そしてA級ジャンパーについてのものだった。

「どうするの、貴方の手持ちのジャンパーももういない、私の手持ちの強化体質者もいないのよ」

その通りで、ヤマサキは既にユリカを除いて全てのジャンパーを使い潰していた。







これには誤算もあって、『A級ジャンパーと認定された人間全てがジャンプできる訳ではなかった』のだ。

B級ジャンパーが単独生体ボソンジャンプが出来ないのはわかっていた。

B級ジャンパーは基本的に生体ジャンプに耐えられるだけに過ぎない。装置などを後は利用するに過ぎないのだ。

だから単独ジャンプが可能な『A級ジャンパー』が尊ばれ、彼らの組織『火星の後継者』は確保に動いたわけなのだが、

残念ながら『A級ジャンパー』にも当然ながら個体差があったのだ。それも、大きすぎるほどの。

『A級ジャンパー』がB級と決定的に違うのは、遺跡にジャンプ先のイメージを"伝えられる"という事だ。

そして確かに『A級ジャンパー』=『(ある一定時期の)火星出身者』はこの能力を有してはいた。

だが、イメージを"伝えられる"とイメージが"出来る"、この2つの違いがヤマサキでさえも最初わからなかったのだ。





テンカワ・アキトはジャンプが出来た。それも何度も。また、ミスマル・ユリカとイネス・フレサンジュはその様子を見ていた。

この3人の存在は実はかなり希少だった。アキトの場合は生命の危険が迫り火星からサセボに跳べたし、

3人とも火星から月軌道へのジャンプの際に展望室に移動している。だが、これは『偶然』だった。

(後者はチューリップを航路として使用しているからともかく、前者は文字通りの偶然だった)

とっさにイメージを浮べる事が出来た。これが、この3人に単独跳躍可能のジャンパーとしての能力を付与していたのだ。

(残りのものは経験である。幾度かの経験を重ねてこの3人は能力を確定させたのだ)





では、『火星の後継者』に拉致された『A級ジャンパー』は?

『A級ジャンパー』の認定は以下のようなものであった。

1.火星生まれないし火星で幼少期を過ごした、あるいは火星で人生の大半を過ごした人間が対象。

2.その人間を認定委員が呼びだし、イネス・フレサンジュの研究の結果わかった『ジャンプの為のイメージ領域』

=補助脳のようなものが存在するかどうか、CTスキャンでチェックする。

3.存在した人間を"無条件で"認定。

実際にジャンプをさせる、正確にはCCを握らせた事は無かった。

だから、『A級ジャンパー』達のほとんどは自分の能力についてそれほど重いものである事を知らなかった。

テロや社会問題を恐れた政府がそうさせたのだから当然である。政府や委員もまた『A級ジャンパー』を管理しようとしていた訳だ。

その為には彼らに単独ボソンジャンプの重要性を認識させなければいい。単独でジャンプできる事を知らせなければよかったのだ。

(A級ジャンパーの一般的認識は「自然発生のジャンパー」に過ぎなかった。公文書にもそうとしか明記されていない。

本来なら認定すら避けたかったのだが、風説が流布しはじめていたのでそれを打ち消す為にせざるを得なかった)





このような状態で『A級ジャンパー』達は『火星の後継者』達の実験に従事させられた。

手術などの人体実験で死ぬのは、冷酷な言い方だが計算のうちに入っていた。

だが、イメージの確定という事を実感しない『A級ジャンパー』達はジャンプ実験において

大部分がジャンプに失敗し、この世から消え去ってしまったのだ。





もっともこれらの失敗が全てヤマサキに何も残さなかったかと言えば、そうでは無い。

『A級ジャンパー』達の失敗によって彼はイメージの重要性に気付き、

どのような形でのイメージがジャンプに適するか見つけ出す事が出来たのだ。

このお陰で来るべき蜂起の時には、『人間翻訳機』ミスマル・ユリカを利用してB級ジャンパー達が

『ジャンプにおける的確なイメージ』を脳裡に描き、確実な単独ボソンジャンプを実現する事になるだろう。







「別に僕の方はあまり困らないけど。そうか、君は痛かったのか・・・・・・生体実験できる対象者がいなくなったからねぇ」

北辰が襲った、ネルガル社長派の研究施設。ここにはラピス以外にも多数の試験体が存在した。

だが、どれもほとんど失敗作であり、特に必要となりうるIFS強化体質者に到ってはラピス以外に存在しなかった。

その為北辰はラピス拉致の際、持ちきれない他全員の試験体を皆殺しにしてきたのだ。

最初彼女―――キサラギ博士にとっては別にそれでも良かった。彼女自身IFS強化体質者にしか興味がなかったからだ。

だがその唯一のラピスが奪われてしまうと、惜しい事をしたとも思う。

他の失敗作や他分野の強化体質者のサンプル(それらのほとんどが、人間の五感の一部を強化したというものだった)を

気晴らしにいじる事が出来たのに―――彼女の中には一切良心の呵責を感じる心は無い。"科学の進歩の為"だからだ。

「残っていたA級ジャンパーはどうなったの?遺跡を回収してきたサンプルは?」

たった2人だけ幾度ものジャンプ実験に成功した、すなわち『A級ジャンパー』からA級ジャンパーとして覚醒したサンプルが存在した。

その彼らに課したのは、どこかに飛ばされてしまったナデシコ第1船体とその中にあるボソンジャンプコントロールユニットの位置特定。

ナデシコ内部を写した写真や映像はいくらでもあった。それからイメージをさせ、監視役のB級ジャンパーごとナデシコに送り込んだのだ。

そうして今、ヤマサキ達の前にコントロールユニットが存在する。

「ナデシコ内部に到達した時に反乱を起こしたんだってさ。『これ以上協力するのはいやだ!』ってね。

一人は射殺され、もう一人は奪った拳銃で自殺。どうしてまあこれほど高尚な研究を嫌がったんだろうねぇ」

「・・・・・・。役立たずな監視役達ね」

流石に本気でこの研究を万人にとって高尚なものだと信じ込んでいる訳では無い女科学者。むしろ、ヤマサキがずれ過ぎている。

「そういう訳で。どうしても実験で調べたい事があるなら、北辰君にホシノ・ルリとかテンカワ・アキトの拉致を頼むけど?」

「・・・・・・そのホシノ・ルリとテンカワ・アキトに施設がめちゃくちゃにされたのだけど。

そうね、可能ならそうしてもらおうかしら。特にホシノ・ルリが欲しい、北辰さんに伝えておいてくれない?」





・・・・・・こうして北辰の戦い方はある程度縛られる事になった。

そしてその事が何をもたらすのか、この女科学者はまだ予想すらしていなかったのだ―――






























乾いた銃声。何か堅い物を撃ち抜く音。

長い銃身が真っ直ぐに的に伸びている。引き金、発砲音と共に弾が再装填される。

銃身と平行につけられているスコープ。光学10倍のそれは、500m先の的を一気にこちら側に引き寄せてくる。

ほんの僅か、銃身を右下にずらして。肩の上に載る小銃が再び火を噴いた。

彼女の黄金の瞳がスコープの中で細められる。どうやら悪くない出来のようだ、人型の的の心臓部に穴は開いている。

「・・・・・・」

再び引き鉄にかけた指を曲げて。発砲音と共に肩にかかる重みを感じながら。彼女の射撃練習は続く。





7.62mm×51弾。1950年代に隆盛を誇った自動小銃が主に使用した弾薬である。

ただし自動小銃の取り回しの悪さ(ベトナム戦争にまつわる戦訓の一つである)、また弾薬自体が

5.56mm×45弾に対して初速で劣っていた事により威力は高くても人体に対する貫徹力にて少し劣るとされ、

軍一般兵の装備品、特に陸戦要員の装備項目からは一時期消えていったが、

2100年頃、正確には月の内戦の頃に再び見直される事になった。

この頃素材学が進歩し、一般的な突撃銃(アサルトライフル)に使われる5.56mm×45弾に耐えうる、

それまでの基準からすれば遥かに軽量の防護服(防弾コート)が作成されるようになっていた。

これらの防弾チョッキならぬコートは7.62mm自動小銃弾にさえも耐えうる事が出来たのだが、

同時にこの頃炸薬も進歩し、それを採用した結果、突撃銃弾は弾のパワー不足で貫通できず、

自動小銃弾はパワーで素材を押し切り貫通できるという結果に終わった。

これより更に炸薬の比率を増やし貫徹力と威力を増した7.62mm×51弾とブルパップ式の自動小銃が

一部制圧部隊に採用され、月の独立派壊滅に一役買ったのである。

(取り回しは相変らず長い銃身の為悪かったが、壁を貫通して尚敵兵を斃せるというのが大きかった)

それでも軍一般には取り回し及び軽量さ、反動の軽さで分のある5.56mm突撃銃が採用され続けたのだが、

自動小銃は狙撃銃としての価値と共に上級者向けの高威力の小銃として復権を果たしたのであった。





彼女―――ホシノ・ルリが自動小銃を自分の装備に選び出したのも、そのあたりの事情がある。

まず彼女には暗殺者として狙撃を行う必要があった。これの為には当然射程が長い方が有利であり、

この時点で基本的に突撃銃よりは自動小銃という選択が成立する。

大昔ならM16(AR15)と呼ばれた傑作のアサルトライフルが作りも精巧で射程はともかく狙撃にも利用するという

選択がありえたのだが、現在では自動小銃の方がより精密で精巧なつくりとなっているので、これはありえない。

自動小銃に狙撃銃としての路を拓いたPSG1の流れを今の自動小銃は基本的に受け継いでいるのだ。

次に彼女は常に少数側で戦わなければならないという事情がある。

その為には一撃で確実に敵の戦闘能力を奪える銃が欲しかった。これでもやはり自動小銃に分がある。

ここで連射の問題がある。旧来フルオート射撃、三点射(三点バースト)と呼ばれる連射が行えるのは

突撃銃だけで、自動小銃ではそれがほとんどサポートされていなかった(セミオート、"単射")のだが、

月の内戦以後作られた自動小銃は狙撃専用銃を除いて全て突撃銃と同じ機能がサポートされていた。

機構の改革が行われたからで、これも素材学の進歩による賜物である。

その為、取り回しは確かに悪いが(特に彼女の小銃は銃の全長を切り詰める事の出来るブルパップ式ですらない)

接近戦でも一応使用可能な火器になっていた。これが彼女の装備選択の根拠である。





両手と肩に加わる反動。一年間凄まじい努力を払ってきた成果で、彼女はこれをコントロールする事が出来た。

元来運動もせず、少し錆び付いたドアを開けられないほど非力で体力も無かった彼女だが、ここまでなったのだ。

流石にネルガルの作り出した男用(というよりはスペシャリスト用)新型9mm突撃銃『スピアー』を扱えるほどの力は無いが。

今では十分普通の兵士程度であれば単純なパワーで渡り合える。相変らず小柄で痩せた身体からは信じられないが。

「・・・・・・」

弾切れだ。小銃の弾にせよ拳銃の弾にせよ。あるいは機関銃でさえも、弾というものはあっという間に無くなる。

だから素人などを急に兵士に仕立てるのが困難なのだ。彼らは無駄に弾を撃ち、有効な弾幕すら張る事が出来ない。

むしろ軍にとって歩兵などは今や警備兵力や補助兵力に過ぎない。機動兵器戦こそ空中地上宇宙問わず花形だった。





「お見事、ルリちゃん」

「・・・・・・大した事ありません。私に出来るのはアキトさんの代わりとして銃を撃つぐらいですから」

謙遜なのか、あるいは本気でそう思っているのか。弾倉をはずし、ライフルを射撃場角の机に置く彼女の瞳からは伺えない。

「それで、どうしたんですか?確か新しいエステバリスを受け取ったとかなんとか言ってませんでしたか」

「ああ、アルストロメリアという機体の実戦型試作一号機を俺に回してくれたんだ。これを」

フライウインドウに示される映像とデータの数々。それに彼女は目を通す。

「・・・・・・エステバリスにしては立派な機体ですね。でも、所詮はエステバリスだと思います」

「どういう事かな、ルリちゃん?」

「CCを一次構成材に利用し、更に新型バッテリーの使用で確かに稼働時間は高まってはいます。

でも、それまでです。この大きさの機体ではあまり多くは積めませんから、精々10分戦闘して終わりでしょう。

装備もハンドカノンにラピッドライフルですから相手が強固なディストーションフィールドを持つ機体だと

決定的な威力不足に悩まされるかもしれません。エステバリスや現在統合軍の持つステルンクーゲル相手なら大丈夫ですが。

そして何より問題なのはあまりにごたごた積んだせいで、機動力と運動性が従来のエステバリス並みにしか過ぎないと言う事です」

「・・・・・・辛口なコメントだけど、俺はその点別に不利だとは思ってないよ。

どうせ相手もステルンクーゲルの改造機どまりだろうし、この装備ならナデシコの時のように多数を相手にしても大丈夫だと思う」

結論からいえばアキトの予想が楽天的過ぎた。だが、エステバリスのキャリアは断然アキトの方に分がある。

試作機や実験機を除く初期からのパイロットであり、数々の実戦により軍の熟練兵よりも遥かに詳しいとさえ言えるのだ。

なので、ルリはこれ以上何も言わなかった。アキトがいいと言っているなら、それでいいのだ。

「わかりました。と言う事は、今度の襲撃は?」

「俺一人で行くよ。まあ試作機の実験も兼ねて、軽めにね」





この時、ルリの脳裡に何かがよぎった。だが、それが"不安"という形をとる前に、アキトが彼女に声を掛ける。

「そういえばルリちゃん、ラピスとは少しも会おうとしないけど、どうしたの?」

その通りだった。彼女自身、自分がラピスを避けているような気がどこかしている。

だが、本人としては誤魔化す他無い話だった。

ラピスを見ていると、まるで自分を見ているようで気分が悪くなる、などと―――

「忙しいですから。この後は筋力トレーニングもしないといけませんし、その後はIFSオペレーティングの調整もあります」

「そうだね。ごめん、俺が不甲斐無いから」

「アキトさんのせいじゃありません。私がまだ未熟だからいけないんです」

だが実際のところ彼女は働きすぎであり、自分を鍛えすぎであった。

それはどこか―――ほんのどこか、自分を嫌悪していたからかもしれない。

道具であらねばならないのに、彼に甘えてしまいそうになる自分を。いつも怯えている自分を。

ラピスと会ってから、それはより強まったようだった。何故なら、自分の鏡を見つけたから。

誰も信じられなくて。優しくされるのにさえ不慣れで。でも、たった一人の人に、自分だけを見てもらいたい―――

「それで。アキトさんはラピスをどうするつもりなんですか?」

本当は他人の事。どうなってもいいはずだった。でも、そうは思えない。

もう一人の自分だから。その行く末は、どうしても気になる。

「あ、その・・・・・・」

「今のままだとラピスはアキトさんから離れようとしないでしょう。そのまま、復讐につれていきますか?」

「・・・・・・そんな事はしたくない」

「なら、ある程度経ったら突き放す他ありませんね。

今建造中のナデシコBのメインオペレーター席が空いてますから、その職につく事になるのでしょうか」

ルリがラピスを突き放す理由。それは、結局のところアキトの側にラピスをいさせたくないからかも知れなかった。

自分が2人いて、お互いに見詰め合って。心に負担が掛かるのだ、少なくともルリにとって―――






























「いやぁ、君がまさかこんな親馬鹿ぶりを発揮するとは意外だったねぇ」

「・・・・・・代わってもらってもいいのよ?」

ネルガル会長室。椅子に深く腰掛けて、アカツキは『育児休暇』明けのエリナを迎えていた。

ラピスを連れて買い物にいくだけで一日。ラピスに一般生活の何たるかを「頭で」理解させるまで2日。

結局落ち目の会長に代わって表の世界で業務をこなす事の多い彼女は3日間ずっと仕事を休まざるを得なくなっていた。

その間アカツキといえば、いつもは口うるさい秘書がいないと最初は喜ぶ素振りを見せたのだが、

結局有能な秘書を欠くといかに自分のマネジメント能力が低下するか自覚するに到っていたのだ。

それが、この安物の皮肉に繋がる。実際アカツキもエリナもそれぞれ散々に疲れきっていたのだ。

「いや、遠慮しておくよ。大体僕はね、女性の扱いは知ってるけど子供の扱いは守備範囲外なんだ」

「・・・・・・"少女"の扱いもね。ルリちゃんには昨日も危うかったと聞いているわよ」

昨日、ルリは自分にもエステバリスを用意するようにアカツキに掛けあっていた。

元々思惑上危険な事をさせたくない彼はそれを蹴ったのだが、危うく押し切られるところだったのだ。

「ルリ君にはねぇ。本当に驚かされる事ばっかりさ、プロス君なんかも彼女をとどめるのに苦労しているみたいだし。

進んで死にたがっているようにさえ見えてしまう。ま、テンカワ君がいる限りそんな事は無いと思うけどね。

それでエリナ君。僕らの希望の星、ラピス君はどうかな?使えるかい?」

「そうね、言われている程ひどくは無いみたい。心は相変らず閉ざしているけど・・・・・・

知識はあるから、一般常識はちゃんと理解しているみたい。むしろ彼女みたいなのが、戦争には向くのかもしれないわね」

その通りだ。何も疑問を持たず人を殺せる、そういった人間の方が軍人にはずっと向いている。

悪意で人を殺す者達よりはずっと理性的な判断に基づくだけ合理的であるし、疑問を持たないので良心の呵責にも苦しむ事は無いだろう。

だが、エリナ自身としては―――ラピスにはそんな人になってもらいたくないと思っていた。

わずか1週間ほど共に生活しただけだが、既に愛着みたいなものを彼女に感じ始めている。

もしかしたら彼女自身、自分は母性本能の高いタイプの女なのかもしれないとも感じていた。

「まあ、実際彼女はあまり人殺しをするような現場には居合わせないだろうけどね。

その為に色々とお兄さん役もつけるつもりだし。ナデシコBメインオペレーター兼艦長代理に就任する方向性で行っていいかな」

「いいんじゃないかしら。彼女みたいな娘はなるべく表世界で幸せを得て欲しいと思うから。

今まで、あまりに酷い境遇だったのだから、これからもっともっと幸福にならないと。

その方法として一度軍に入れるというのは彼女にとってもいい事であるはずだわ」

「・・・・・・随分ラピス君に入れ込んでいるじゃないか、エリナ君」

「悪いかしら?私だって一人の女なのよ」

開き直った彼女を細い眼で見やるアカツキ。彼は彼なりに考えている事がある。

「いや、大いに結構。親権者は君になるんだからね。養母が冷たい人間である必要は無いさ」

アキトは公式には死んだ身だ。だから、親権者はエリナと言う事になる。父親の欄は今のところ空欄だ。

もしかしたらアカツキの名が入るかもしれないし、プロスペクターやゴートかもしれない。死んだ人間を書き込むのは不自然だが。

ラピスは見た目からIFS強化体質者なので、親権者のレベルで小細工をしても仕方が無い。

むしろそれなりに地位のある人間の名前を入れる事が、彼女の身の安全の為にも有効となるだろう。





「それで、これからの事だけど。ラピス君については君に全て任せる。こちらはプロス君とルリ君を扱う事にするよ。

アキト君はルリ君に甘いし、ルリ君は過激だし。ここらで一度けじめをつけて、制御しないとね」

ルリの動きは正直彼には悩ましかった。かなり派手な事をやっているのだ、そろそろ敵に感づかれるかもしれない。

いや。報告では敵の工作員の長に接触したとあった。つまりもう敵はルリ達の存在には気付いているのだ。

だからなんとしてもアキトやルリと彼らネルガルとの繋がりは偽装しなければいけない。

ルリにはエステバリスを与えなかったのもそういう事情である。アキトの場合は表に出なかった試作機を

ステルンクーゲルの部品をなるべく多く使って偽装し改造した機体を渡して、足がつかないようにしている。

「ルリちゃんを利益誘導で制御しようなんて、見込みが甘いとしか思えないけど」

「何、交渉は利益の提示だけで行うものじゃないさ」

そう不敵に呟く彼。すぐ後で彼の企みは実行に移す事すら出来ずに失敗する事になるのだが。

もう少し彼はルリの動きについて注視しておくべきだったのだ。彼の常識で動く人間では無いのだから―――

「脅迫。昔の貴方らしくなったわね」

「・・・・・・ネルガル会長の椅子にあり続けるには、多少の悪人じゃないと駄目なのさ」






























ジャンプアウト、ボソンの淡い光。

森の中に現れた、黒い夜間迷彩色の機体。テンカワ・アキトの改造機『テンカワSpl』だ。

本来はショッキングピンクこそ彼の機体色なのだが、この襲撃では少なくとも目立つ色は邪魔になる。

闇に紛れて奇襲、短期間で敵を殲滅し、敵の援軍が来る前に引き上げる。

接敵するまでは目立たずにいたい。それを考慮してステルス塗料入りのこの迷彩となった。

森の中を進む。新型の間接駆動システムは柔らかいタッチだ。悪くない、彼はそう思った。

駆動音はあまり大きくない、地面への接地も静かなものだ。戦闘力を損なわない範囲でステルス性が確保されている。

10分後。森が切れる場所、丘の上に小規模な基地兼研究施設が存在する。これが今日の目標だ。

ボソン反応を検出されない為に徒歩でここまで来た。電池残量は91%、基本出力を巡航から戦闘に高める。

索敵。3機のステルンクーゲルと5機の未確認機が四方角に陣取り、周囲を警戒している。

このような場合、下手に基地中央にボソンジャンプすると基地施設をいつくか破壊できても、8機に包囲されてしまう。

それ故に安易なジャンプでの奇襲を避けたのだ。寡兵で確実に勝つ為に敵情をしっかりと観察する。教わった事だ。





イメージ、ジャンプ。まずは北東に位置する2機の後ろに回り込んだ。

アルストロメリア試作機のこの機体は、立ち上がりが早い。操縦者の内情を反映して驚く敵機に右手を向ける。

ラピッドライフルを更に短く切り詰めたマシンガン。銃口から火が噴き、敵未確認機―――恐らくシシキと呼ばれるものだろう

―――を蜂の巣にする。ディストーションフィールドを装備していない故の、貧弱さである。

慌てて物干し竿のようなレールガンを構える僚機のステルンクーゲル。発砲を見越して右に跳ぶ。

弾丸は彼の機体にかすりもしなかった。むしろ狙いが甘すぎて、明後日の方向に飛んでゆく。

その行方を見る事も無しに敵に近寄り、左腕のハンドカノンを突きつける。

そもそも汎用のエステバリス系機体に対して宇宙での使用を基本としたステルンクーゲルでは分が悪すぎた。

地上では貧弱な脚部が災いして避ける事もままならない。あとは防御力だけの問題だ。

最大出力の一撃。堅いディストーションフィールドでも、これには耐えられなかった。機体中央に大穴が開く。

跳び退るアキト。燃料に引火して爆発するクーゲル。機体ディストーションフィールドに破片がパラパラと降りそそいだ。





久しぶりのエステバリスによる実戦だった。そして、ジンタイプを除く機動兵器相手では、はじめての戦いでもある。

いや、別にそれは彼に限った事では無かった。エステバリス級同士の機動兵器戦は実際に行われた事は無く、

彼がとった戦いぶりも全て理論や予測の世界でのみ成り立っていた戦闘スタイルだった。

勿論訓練などでエステバリス級同士の格闘は行われた事はある。

スバル・リョーコのライオンズ・シックル中隊などは機動兵器における格闘戦を訓練に取り入れており、

それらから得たデータを参考に、彼は自分の戦闘スタイルを組み立てていたのだ。

だが、当然不安はあった。何しろ誰もやった事の無い事をするのだ。

しかし今、彼は胸を撫で下ろしていた。ボソンジャンプを小道具に使用したとはいえ、

機動兵器戦での彼の考えてきたスタイルは誤りでは無いようだったからである。





6機の敵機は当然彼の動きに気付いている。彼のいる北東に向けて一斉に移動を開始した。

流石にいかに熟練の彼とはいえ、6機相手に戦うのは避けたい。各個撃破は戦術の基本でもある。

イメージを浮かべ、手早くジャンプ。まずは南東より迫る敵2機の後方に跳ぶ。

振り向く2機。ステルンクーゲル1機と積尸気1機の右手が差し出される。

アキト機と敵2機が発砲したのはほぼ同時だった。

脅威になるのはステルンクーゲルの方だ。レールガンを喰らえばフィールドは耐えられないし、

ショートラピッドライフルの攻撃力では相手のフィールドを貫く事は出来ない。

弾幕を張りながらレールガンの射線より外れる。代わりに積尸気のハンドガンは多数命中したが、問題無い。

ステルンクーゲルの攻撃を回避した後、ショートラピッドライフルの狙いを積尸気につける。発砲1.4秒後に撃破。

後は鈍重なクーゲルを処理すればよい。建物を上手く利用しながら接近。レールキャノンは命中を果たせなかった。





命中率が悪かったのには訳がある。ステルンクーゲルはエステバリスのIFSに代わり、操縦システムにEOSを採用している。

戦闘機みたいな操縦法で動かせるのだが、操縦桿の動きを人型の動きとして再現する為に学習コンピューターが積まれており、

このコンピューターシステムが実戦を経験していない為に成長不十分で、複雑な機動をする彼の機体には弾をあてられなかったのだ。





蜥蜴戦争時代の実戦仕込みで図らずも戦巧者のテンカワ・アキト。

彼の機体の動きはその後復讐の為に武術を習得した事もあり、極めて変幻自在だった。少なくとも、敵パイロットにはそう見えた。

だが、その敵となったパイロットの意識もそこまでだった。突きつけられたハンドカノンにコクピットを貫かれて、肉体ごと四散したのだ。





一方のアキトはこの時若干自信過剰に陥りつつあった。

だがそれも同時に仕方の無い事。確かにここのパイロット達は皆実戦を経験した事が無いのだから。

残りの4機も彼を止める事は出来なかった。2機ずつに分散したままの集団。勿論合同しようと急ぐ。

けれど、アキトは大胆に今度は2個の集団の間にジャンプアウトした。

そして片方の積尸気2機からなる方の集団にショートラピッドライフルを向ける。

ディストーションフィールドを持たない機体がいかに脆いか。ボソンジャンプ奇襲用の機体では、あまりに非力だった。

僅か2秒と保たずに瞬殺される。この場合、アキトで無くまったくの素人が操縦していても同じ結果になっただろう。

爆炎を背にしながら、2機の残存機体に向かっていくアキト機。

ハンドカノンで最後の積尸気を吹き飛ばし、着実に最後のステルンクーゲルに近づいてゆく。

クーゲルの放つでたらめな砲弾。アキトには余裕があった。それすらも基地の破壊に利用する。

炎に包まれる基地。潰した倉庫の中には予備機6機を除きほとんど何も無い。ただし、燃料タンクの中身は全て満載だった。

(地上での拠点に利用するつもりだったのか。『火星の後継者』、一体どのくらいの規模を持っているんだ?)

敵の戦力と補給物資の潤沢さに改めて自分が戦いを挑んでいる組織の大きさに気付かされる彼。

だが、とりあえずこの基地は彼の敵では無かった。最後に残ったクーゲルに、最大出力のハンドカノンを浴びせる。

反動。ディストーションフィールドにはあまり効かないとされるビーム兵器だが、この出力ともなると違う。

クーゲルが吹き飛ぶ。飛び散った破片が弾薬庫に突っ込み、誘爆を引き起こす。これで既に基地の60%が破壊された。

司令塔は最初に2機を斃した後、遠距離射撃で既に破壊している。後は抵抗を気にせず料理できる。

(ふん。どんなに巨大な組織だろうと、兵士と兵器の質が悪くてはな)

残った燃料タンクにライフル弾を撃ち込み、滑走路を残骸で埋めながら。

無傷で敵を斃した事により、彼は重要な事実を一瞬忘れていた。世の中、彼より上手がいるという事を―――






























「・・・・・・!」

ベッドのきしむ音。上で寝ていた少女が急に半身を起こしたからだ。

凄まじい寝汗をかいていた。ベッドの生地はしっとりと濡れてしまっている。

しばらく宙を彷徨う黄金の瞳。長い蒼銀色の髪の先がかなり乱れてしまっている。





「・・・・・・気のせい、ですよね」

誰に言うわけでも無く、呟いた独り言。左手の甲で額の汗を拭う。

ともかく汗の処理をしなければならない。立ち上がり、まずは部屋の隅の冷蔵庫を開けて、ミネラルウォーターを取り出す。

一息にペットボトルを飲み干して。軽く息をついた後、クローゼットから新しい肌着を取り出す。

それを持って更衣スペースへ。その途中アキトの部屋があって、その中を覗く―――やはり誰もいなかった。

いない事はわかっている。彼は今、中央アジアあたりで戦闘を行っているはずだからだ。

だが、何となく気になってつい覗いてしまっただけだ。

(アキトさん一人いないだけでこんなに心細くなる・・・・・・私ってとんでもない寂しがりやよね)





籠の中に新しい肌着を入れて。パジャマをばさっと落とし、シンプルな柄の下着を脱いで。

シャワールーム。技術の進歩は大したもので、ただ栓を捻るだけで彼女の体温や脈拍、血圧から相応しい温度の湯が出てくる。

髪を濡らし顔に雫がかかり、白い肌を伝ってタイルに湯が落ちる。

エアコンは適度なはずなのにやけに冷めてしまった身体に温かさが戻ってくる。粘っこい汗も流れていく。

「ふぅ」

一息ついて、シャワーを握って顔に湯をかけようとした、その時だった。





一言で言えば、肌を刺す嫌な感覚。悪寒と呼ばれるもの。

だが、彼女が感じ取ったものは、それよりずっとはっきりとした感覚だった。

慢心。次に足音が近づいてくる。脆く砕け散ってしまう、自信と、そして・・・・・・





「駄目です、アキトさん!!」

壁面からの反響で耳がギンギンに痛むような大声で突如叫ぶ彼女。

もし誰かがこの光景を見ていたとするなら、気でも触れたかと感じたに違いない。

ただし、彼女は取り乱しはしなかった。仕草の一つ一つを見れば、ただそれは急いでいるだけだとわかったはずである。

栓を乱暴に閉じ―――乱暴すぎて湯は完全には止まっていなかった―――シャワールームの扉を開ける。

タオルをとって、くしゃくしゃに髪と身体に付着した水の玉を拭い取る。ただし、これもまだ身体はほとんど濡れたままだ。

けれど気にしている余裕は無い。急いで下着をつけて、クローゼットより引っ張り出した黒コート兼スーツを着込んで

髪をツーテールに統べる事もせずに部屋を飛び出す。ひらひらと風になびく長髪。





(待っていてください。絶対に、絶対に私の前からいなくならないで!)

ただひたすら祈りながら。彼女はいつの間にか愛してしまっている人の下へ駆けていった。


































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あとがき




次話含めて一つのお話になる第9話でした。

アキトの身に何が起こるのか。ルリはいったい何を感じ取ったのか。

凄く"お約束"な展開ですが、「パターンは永遠の真理」ですから。

使い古されるには使い古されるなりの理由があるわけで―――まあ、とりあえず次話をご覧下さい。

アキト×ルリの実現の為、死んでいった英霊の為(謎)、きっと作戦は成功するはずです(意味不明)。

まあそれまでは、らぴらぴは出番が少なくなるかな。残念な話ですが・・・・・・





そのラピスの扱いですが、結局劇場版におけるルリの位置に収まる事になりました。

というのも、自分がもしネルガル経営者の立場にたったのなら、間違いなくルリの代わりは必要だし、

それが「ラピス」という形でいるのだから、ラピスをナデシコBの"アイドル"にすると思うからです。

まあ、勿論らぴらぴはルリルリじゃありませんから、随分変わった形でナデシコBに収まる事になるでしょうが、

そのあたりの違いを上手く描けたらと思ってます。

(ラピスをあえてアキトから引き離してどうなるかを書きたかったと言う事もありますが)





それでは。次回もアキト×ルリで行こう!




さてと、そろそろブラックサレナの時代が来ます。テンカワSplは次話でお終いです。

黒い鎧、黒アキトらしい復讐の為の剣ですが、どういった戦法を取らせるか、今自分は悩んでいたりします。

格闘戦は出来ませんし、アルストロメリアと違ってぽんぽんとボソンジャンプさせるわけにもいかないし。

装甲と機動力を除くと、実はダウングレードなんじゃないかとひそかに思っていたりしますが、ま、それはそれとして。

ブラックサレナみたいな一発勝負っぽいイメージの機体は自分的には好みなので、

かっこいい戦法を何とか編み出したいものだと思ってます。



b83yrの感想

ジャンパーの設定は、こうもってきましたか

ちなみに、私はジャンパーについては、『良く解らん』ですね

解らんって言うのは、本編で明かされている設定から推測するには、まだデータ不足って理由もありますが

設定そのものが、後付けで変わるって事も、アニメや漫画では良くある事なんで、あんまり、はっきりと『本編での設定はこうだ』と決め付けるのも、危ないのではないかと

だから、私の場合その辺りの事は、ぼかしておきます、『SSで、どういう設定にするかが、物語の根幹に関ってくる』場合は、独自設定と承知の上ではっきりと決めておかなければならない事も出てきますが

大体、『ボソンジャンプ』なんてモノは、現実には誰もやった事のない『想像の産物』なんだから、矛盾やらおかしな所なんてものは、どうやったって出て来るモノなんですよ、だから、多少おかしな所が出ようと『話が面白くなれば』なんの問題も無し(笑)

ただし、あくまでも、『本編は本編、二次創作は二次創作』って事ぐらいは解っていないと駄目ですが

ブラックサレナは、アップグレード機というよりも、『特殊な用途に特化した機体』ってイメージの方が強いですね、私には

どんなモノでも、『適材適所』『使い方次第』って事で

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