「なんだって!?」

この日初めてこの部屋の騒音レベルが80デシベルを超えた、その一言である。

「本当よ。やっとわかったのよ、彼女の居場所」

「で、どうなんだい?実際どうにかなるかな」

多少落ち着きを取り戻した男の言葉。それに答えるかのように金縁眼鏡の男が、自身の赤ベストを整えた。

「彼女は、今・・・・・・」



























Bride of darkness



第1話 『 Wings of heart 』











「ん、んぅ・・・・・・っ」

息吹。ゆったりとした息が、小ぶりな胸から喉、そして口を通り、吐き出される。

「くっ・・・・・・ううっ」

少し呻いて。少女の瞼が開いた。黄金の瞳、焦点を求めて彷徨う。

ぼんやりとした空間。どうやら、白。下は適度に柔らかい。新鮮な空気。気分は―――悪くない。





「お目覚めかしら、ホシノ・ルリ?」

ホシノ・ルリ。自分の名前。そして、懐かしい声質。科学者肌らしい理知的な、涼しげな音色。

「・・・・・・イネス、さん?」

焦点、結ぶ像。明るい光に思わず手を翳したくなったが、手が動かない。仕方無しに目を細める。

イネス・フレサンジュ。あれ・・・・・・?確か、死んだはずじゃ。あなたも、私も・・・・・・?

「どうして、生きてる、の・・・・・・?」

「まるで幽霊を見るような顔ね。生きてるわよ、貴女も、そして私も。

説明なら後でいくらでもしてあげるけど、とりあえず要約だけ話すわね」




夢見心地、それが彼女の気分だった。ついさっきまでは辛い世界にいたはずなのに。

悪夢がまざまざと彼女の脳裏に焼きついて離れない。苦痛、吐き気。正視できない光景の数々。

そして最後に―――胸に突き刺さる刃。焼けるような、今でも実体として手にとれる気がする、あの痛み。

―――自分は、死んだはずなのだ。




少しだけ、ちりちりとするような両手先の痛みが薄くなってきた。手が、やっと動く。

「無理はしない事ね。救出された直後、貴女の両手の神経は半分焼ききれた状態だったの。

IFS関係で相当酷い実験を受けたようね。元通りに戻す事は出来るけど、リハビリは注意深くやる必要があるわ。

それと、全身に張り巡らされた代替神経網が適合するまで動きには多少のタイムラグが起きるから、

物を掴んだり、激しい運動をする際には気をつけなさい。それ以外は・・・・・・特に無いわね。

胸の傷は深かったけど、どういう偶然かたった一本の静脈を切っただけで、心臓から逸れていた。

だから、失血に対する処理をするだけで済んで、特別難手術という訳でもなかった。

それが今貴女が生きている理由。ま、とっさの判断で敵の注意を逸らした、ゴート・ホーリーには感謝する事ね」

一息にそこまで語るイネスの様子から見るに、やはりどうやらここは現実のようだ。

軽く半身を起こす。ベッドのリクライニングが彼女の動きに合わせて稼働し、背中を支える。

「・・・・・・どうして私を生かしたんです?」

「どうしてって・・・・・・。貴女を救うためにネルガルのシークレットサービスは動いたのよ?

やっぱりまだ記憶が混乱しているようね。ま、資料で見させてもらったけど、あれほど酷い実験「違います」」

ルリの割り込みに顔をしかめながらもイネスは言葉を切る。

「どうして・・・・・・。どうして、人間じゃない私を救うんです?何かさせるつもりですか?」





感情の欠落した声。イネスは絶句した。

(この子、たった2週間の間に・・・・・・)






























それは夏にしては嘘っぽい、半袖では肌寒い日の出来事だった。

テンカワ・アキトとその婚約者、ミスマル・ユリカの葬式から1ヶ月。

2人の事実上の家族、そして火星よりの新婚旅行より帰国して正式に入籍して後はその養女となる予定であった、

14歳の少女、ホシノ・ルリ。その彼女がこの1ヶ月決まって通う場所があった。

大磯市、海の見える高台―――城山公園、展望台。

決まってルリはここに足を運ぶ。そして、毎日6時間は何もせず、じっと・・・・・・じっと空と海を眺めている。

毎日欠かさず来て、そしてただならぬ様子で海ばかり見つめる彼女。彼女の存在は付近の老人達では著名となりつつあった。




その日、8月4日も彼女はじっと海を、空を行きかう船を見つめていた。

既に夕闇が空を包みつつあった。そして、見かねた一人の老女が彼女に声を掛ける。

「お嬢さんや、そろそろ帰らにゃ親御さんが心配するぞぇ」

「あ、ええ・・・・・・。ありがとうございます、お婆さん」

か細い声で礼を言い、ぺこりと腰を屈める。




彼女の家族は―――もういない。そして、もう永遠につくる事も無い。

でも、確かに待ってくれている人はいた。そろそろ帰らないと、今彼女を引き取ってくれている

ハルカ・ミナトが心配するかもしれなかった。それは―――心苦しい。




そうして彼女は展望台をくだり、とぼとぼとミナトの家に向かって歩き出す。

宵闇は確かにやってくる。太陽の最後の一閃が彼女を照らし出した後、辺りは全てが闇へと帰す。

(・・・・・・このまま消えてしまえたら。アキトさんの所にいけるかもしれないのに)

そんな事も思ったかもしれない。ともかく彼女は一切表情を変えないから、内心を窺うのは困難だ。

誰もいない、住宅街の交叉点。電柱の影。彼女はその傍らを過ぎ去る、目線を地面に落としたまま。











背後に感覚。誰かいる事に気付いた時、もう彼女の明日は決まっていた。

振り向くのと、胸に灼熱感が奔ったのが、同時。胸を見下ろそうとして、彼女は崩れ落ちた。

強力な麻酔銃。肉体全体が弛緩し、立ち上がる事が出来ない。息も、苦しい。

なんとか身を捩って、直上を見上げた彼女―――その瞳に映ったのは、編笠の男。

不意ににやりと男の口が歪む。薄れゆく意識の中に、残った言葉。

「電子の妖精・・・・・・我が結社のラボにて、栄光ある研究の礎となってもらう」






























「・・・・・・潜入諜報員より。A−2棟に"フェアリー"の所在を確認しました」

「わかった。これよりプランB2で作戦を開始する」

2199年8月19日。世界の片隅で、ささやかな、だが当事者達にとっては重要極まりない戦闘が発生していた。

「強襲で目標を確保、被害を最小限に抑えて脱出を最優先とする。

"プリンス"の救出作戦も近日ある事になっている。死に急ぐなと総員に改めて通達しろ」

大男の指示の下。総勢100名に達する男達が、密やかに闇の中を蠢く。

各小隊の有機的運用。乱戦下における的確な指示。この作戦の成否に直結する要素だ。




鉄条網を破り。男達は施設内に踊りこんだ。

遠くからは爆音が聞こえる。元木連軍人、月臣指揮下の部隊が陽動を行っているのだ。

大男、ゴート・ホーリー自身は先頭を行く分隊に所属する。この場合、後ろで指揮をとるよりも、

最前線に身を晒していた方が、退き時を知る事も出来る。

「B棟方面より敵援軍が接近。現在第4・5分隊が応戦中です」

「それでは足りん。"ドラゴン"を持たせた第7分隊を急行させろ。連結通路を狙え」

数分後、凄まじい轟音。対戦車ロケットランチャー"ドラゴン"の一撃が建物に炸裂したのだ。

援軍の到着を遅らせて。凄まじい戦闘を繰り広げる各分隊の間を縫って。第1分隊はひたすら目的地へと急いだ。

「領域301までクリア。やはり"フェアリー"は402にいますね」

「行くぞ、この先だ・・・・・・くっ!」

目的地まであと50m、扉一枚向こう。だが、ここでとうとう第1分隊は敵と遭遇してしまった。

だが、第1分隊のみならずネルガルシークレットサービス実戦部隊は最新9mmアサルトライフル『スピアー』を

配備した重火力部隊である。刀を持った斬り込み隊も存在するが、基本的に最新鋭の特殊部隊だ。

しかしだ。たとえこの戦闘に勝利しても、目標を確保できなければどんな犠牲も無意味だ。

その為にゴートは焦る。だが、焦っても―――むしろ焦れば焦る程、彼の集中力は研ぎ澄まされていく。

戦士の嗅覚。そうだ、彼はこの裏世界の、名も無き勇者達の長なのだ。

「擲弾3式用意。合図と共に敵側方の壁に撃ち込め」

「了解・・・・・・完了」

「撃て。敵を一気に抜くぞ!」

煙幕弾。次の瞬間には彼らは敵の懐までもぐり込む。殲滅。こちらも何名か手傷を負ったが、仕方の無い事だ。




そして、領域402、研究室内。

明かりの消えた部屋の中。恐らく敵が何人か潜んでいる。

だが、このような状況など考慮済みである。無論小銃の先のライトを灯すのは得策では無い。

早速部下の一人が携帯照明を投げ込む。部屋の中央でそれは強く輝き、室内の敵を照らし出す。

短い銃撃戦。こちらの一名が頭を撃ち抜かれ絶命する。だが、敵もまたたった一人を除いて全滅。




黒衣の男。その手には刀が握られ、室内奥、カプセルの側にいる。

そのカプセルの中には―――"フェアリー"、ホシノ・ルリが拘束されていた。

男の掲げた刀の切っ先が、きらめく。見開かれる黄金の瞳。

男の腕が振り下ろされる。カプセルの殻にあたる切っ先―――まずい!

ゴートの左手。その時、彼の手は腰のあたりにあった。"それ"を投げつけ―――右手は右手で男を撃つ。

火線が投げつけたものと交錯。次の瞬間、爆発的に燃え上がるそれ。

彼のライターは特注だった。工作で利用する事も考えて、燃焼温度が高温かつ揮発度の高い燃料が入っているのだ。

半ば無意識の行動だった。だが、この行為がほんの少しの効力を生み出し、そしてルリの生命を救う事になる。

生じた爆風というには軽いが、確かに圧力のある風が男をなぶるのと、刀がカプセルを貫くのが同時・・・・・・




「ぐっ!!」

「・・・・・・あぁっ!!!」

血塗れの男が床に斃れ臥す。それと同時にカプセルの中のルリが口をぱくぱくさせた。

突き刺さる刀。彼女の胸を、それは背中まで貫いていた。

「しまった」

この時は―――ゴートは全てが失敗に終わったと思った。どう考えても致命傷だからだ。

だがそれだからといって最善を尽くさないでいい理由になる訳では無い。

「・・・・・・強制止血処置を行う。ラテックスゴム、ベンゼドリンをぬかるな」

カプセルに群がる3人の隊員。その彼らの動きが、一瞬止まる。

ぐずぐずするな―――そう声を掛けようとして、ゴートは彼らに近寄り。息を飲む。

「くそったれ」

いつもは無駄口を叩かぬ彼が思わず口に出すほど。それは常軌を逸していた。

遠くからではよくわからなかったが―――カプセルの中、ホシノ・ルリは一糸纏わぬ裸だったのだ。

つまり。彼女を実験していた者達は、彼女を一人の女性として扱わなかったようだ。

もしかしたら―――無理やり頭を振るゴート。隊員達は既に凍結から解け、ルリの拘束を外している。

「・・・・・・殺して」

激痛に呻きながら。ルリの第一声はそれだった。どれほどの出来事が、彼女の身に降りかかったのだろうか?

ともかく、麻酔のベンゼドリンを彼女に打ち込む。次に、ゆっくりと、注意深く刀を彼女の胸から抜きながら、

ラテックスゴムで止血を行う。その作業を行う隊員が一抹の希望を与える。

「意外に出血してない・・・・・・隊長!」

「止血の後、ここを脱出する。第2分隊が浮遊ベッドを準備中だ」

敵に止めを刺し終わった一人の隊員が、ルリの為に白衣を持ってくる。それを止血した彼女の身体に巻きつけた。

第2分隊が到着。ルリを睡眠薬で眠らせてから、用意された浮遊ベッドに彼女を載せる。

このベッドは最新テクノロジーの塊。カプセルが閉まり、冷凍処置が彼女の身体に行われる。

「総員撤退開始。パターンA2で、"フェアリー"の安全確保を優先しろ」

















「嫌な物を見た、そんな顔ね」

20時間後。ゴート・ホーリーの姿はネルガル本社地下施設、集中医療室前の廊下にあった。

「ルリ君はどうだ、ドクター?」

互いに疲労した顔を並べる、ゴート・ホーリーとドクター・イネス。

「当面は大丈夫よ。まったく貴方は大した男ね。無意識とはいえ、ライターを投げつけてくれたお陰で、

ルリちゃんの胸、心臓を狙った刃の軌道が歪んで、心臓と肺、動脈を傷つけずに済んだわ。

こんな事が起きるなんて、凄まじい幸運の持ち主じゃないかしら、彼女」

「・・・・・・俺は幸運などとは言えんな。ルリ君は」

「その件だけど、"それ"も無かった。敵は彼女の研究だけで精一杯で、彼女の身体を私的にどうこうしようなんて

している暇が無かったようね。まあ、あと救出が2週間遅くなっていたら、酷い事になってしまったでしょうけど」

「そうか」

ゴートの表情は変わらない。だが、彼は彼なりに、ルリを心配していたのだろう。

共に戦った仲間、戦友。ナデシコの思い出は、彼にとってもまた大事なもの。

そして、ホシノ・ルリはナデシコにとって必要不可欠な要素。それを穢されるような事は許せなかった。

だからこそ、作戦終了後20時間、事後処理を除いてはずっと中央処置室の前で佇んでいたのだ。

「・・・・・・それでもやはり、幸運などとは思えん。このような目に遭うなど」

「そうね。特別な能力があるから。それだけで人生を狂わされてしまうなんて、確率論から言えば

ほとんどありえないはずのものだから・・・・・・。でも、ルリちゃんは絶対に救ってみせるわ。誓って」

自分自身に言い聞かせるかのように、イネスは頷いていた。

「受けた実験が、やはり容態が重いのか、ルリ君は」

「そうね。IFS関係の実験でしょうね。それでナノマシンが意図的に暴走させられて、

毛細血管や神経がかなり傷ついてしまっているわ。

でも、最新医療を駆使すれば・・・・・・そして私の腕なら、元通りに出来る。してみせる。

重症患者を救えない医療なんて、何の為に極めてきたのかわからなくなってしまうし」

「そうか。ドクター・イネス。後は頼む」

「貴方こそ。今度はアキト君のでしょう?」

「ああ。オーストラリアにいるらしい。恐らく1週間後の決行となるだろう」

「頼むわね。ルリちゃんだけ生きていくなんて、哀しすぎるから」

それ以上言葉は交わさず。ゴートはその場を後にした。






























身体の傷は癒せた。だが、心の傷は同じようにはいかない。

イネス・フレサンジュ。彼女は自室で頭を抱え込んでいた。

目線は何枚にも渡るカルテにおち、腕は巨大な心理学大全に置かれている。

(アキト君が"死んでしまった"事が、やっぱりルリちゃんの中では大きかったのね)

元々精神的な安定がとれていない所で、人格を全否定されてしまった。

ただの人形として扱われ、苦しい思いだけさせられて―――ホシノ・ルリの心の傷は深い。

(生きる気力が、今のホシノ・ルリの中には無い。だから、何よりも生きる意味を彼女に与えないといけない。

だったら、何を?私達ではいくら言っても聞かないわね。では、ハルカ・ミナトのところは?

駄目ね。アキト君を喪った時よりも今のルリちゃんの心の傷は深いから・・・・・・。癒せないわね。

なら。やはりナデシコ時代からずっと意識していた異性、テンカワ・アキトが必要となってくる、か)

イネスは当然ルリのアキトに対する思いを理解していた。細かい仕草、行動だけでも読み解けるものだったのだ。

何しろルリはアキトを想って歌っている。彼女にとって、テンカワ・アキトが大きな存在であろう事は間違いが無いのだ。

「好きな男の存在。それが彼女の心を救えるほぼ唯一の手段なのね・・・・・・」

その好きな男、テンカワ・アキト。それはイネスにとっても、大事な"お兄ちゃん"。

(ともかく、次の作戦を待ってから、ね・・・・・・それまでは打つ手が無い)































赤、青、黄、緑、白、黒。

変わる色。シャッターを切るかのような高速で入れ替わる。

私の視界?それとも、別の誰かの?もしかして、目に見えていない?

もう何度繰り返されたのかわからない。点滅。頭が、痛い。

『お前は人間じゃ無いんだ・・・・・・』

『人形は人形らしく、私達人間に傅いていればいいのよ』

どこかから、聞こえてくる声。耳障りが悪い、とげとげしく意識に残る。

次第に"目"が慣れる。何度も繰り返されるただの赤に、何か違いが見えてくる。

黄色の中に、白い文字。文字?記号のような、図形の羅列?

『サンプルA2014を注入する。これから、これからが見物よ』

軽く痛み。何かが体内に入ってくる―――気持ち悪い。

気持ち悪い、だけどどこか不思議な懐かしさも感じる。そうだ、あの時だ。

はじめて身体にオペレーター用の特殊ナノマシンを投与された時。あの時と、同じ感覚。

図形の羅列、それが意味を成してくる。何か、書いてある。何を?

『なんて書いてあるか読める、お人形さん?』

・・・・・・。言葉じゃない、でも意味がある。それは、たぶん・・・・・・











寝汗。背中がぴったりとパジャマとくっ付いている。

どちらが現実なのだろう?今ここにいる私?それとも、実験されている、私?両方?

わからない。ただ、今の私は、ここにいる。夢では無いはず・・・・・・

「・・・・・・生きてる事自体、夢かもしれないのに」

その呟きすら、空虚。意味が無い、何もかも・・・・・・もう、私には何も無いから。

ナデシコで得たと思った物。だけど、それも今は全部無くなった。自分は、一人。孤独。

元通り。いや、元よりも酷い。楽しみを知って、それを全部とり上げられたのだから。心は疼くばかり。




(あのまま、死ねたなら・・・・・・アキトさんの所で、ずっと暮らせたかもしれないのに)

そんな事がありえない事も、今の彼女にはわからなかった。軽い錯乱状態にあるからだ。

いや。錯乱というのは正しくないかもしれない。ただ・・・・・・現実を、見たくないだけだから。

辛すぎる、深く重たく沈むばかりの心。かつて年頃の少女らしく、温もりを求めていた心は―――

今はその思い、渇望を持つだけで彼女に苦しみを与えるばかり。




心が無ければ。本当に、人形であれば―――何も苦しむ事は無いのに。

















不意に騒がしくなる周囲。廊下。何人もの人間が小走りする音だ。

「急げ!患者の傷口が開いているぞ!!」

「集中医療室を準備!手術中大量の出血が予想される。輸血を用意しろよ!」

「アキト君・・・・・・頑張って」







アキト・・・・・・?

アキト、テンカワ・アキト・・・・・・私の家族。

私の・・・・・・私を護ってくれた、騎士。私の、大事な人。

死んだはず、でも・・・・・・!

生きてる・・・・・・?





はじめて、彼女の心が羽ばたいた。































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あとがき




劇場版IF、"闇の妖精"物。はじめてしまいました。

話全体は相当暗く、どこか哀しい部分もありますが・・・・・・断じてアキト×ルリ物です(きっぱり)。

まず最初に言い訳お断りしておきます。ルリのアキトさん貰っちゃった物ですので(しつこい)。

とりあえず。話の目標としては、『たとえ黒くてもアキト×ルリは成立しえる』です。

黒いには黒いなりの。仲間、同志としての。言い方は色々とありますが、恋も愛も存在しえるって事を、

頑張って書く事が出来れば、そう思っています。




なお、連載はこちらが優先です。「The guardian of shadows」をお待ちの方には申し訳ありませんが、

向こうはネタが思いつき次第"一日"ずつ進めて行きますので、どうか長い目でお待ち下さい。





では、次回もアキト×ルリで行こう!




・・・・・・だからといって「Bride of darkness」が素早く仕上がるとは限らないのが辛いところ。

なるべく話全体としてはコンパクトに、でも手抜きにはならずに。

両立って結構難しいんですよね。はぁ・・・・・・。一応目標としては2ヶ月、なんだけどどうなる事やら。

高い目標を設けすぎるのはよくないですよね。俺って何やってんだろ・・・・・・。


b83yrの感想

『たとえ黒くてもアキト×ルリは成立しえる』ですか

まあ、人と人との関係、男と女の関係なんて、どう転ぶか解らないものですし、『ユリカ×アキトだから、ルリ×アキトはあり得ない』とか言う人には、『日本だけで、年間どれだけの夫婦が離婚しているか、ご存知ですか?』って、言ってあげたくなりますからねえ、私は

『ありえる、ありえない』じゃなくて、『どうすれば、ユリカ×アキトを面白く出来るか?』を考えるべきなんですよ、ユリカ派の人達は

読者のほとんどは、『面白いか、つまらないか』 以外の事なんて、どうでも良いんですから

アキト×ルリを書く場合だって、『アキト×ルリにすれば良い』って物じゃなくて、『アキト×ルリをどうやって面白い物にするか?』が大切な訳で

でも、『じゃあ、どうすれば面白くなりますか?』と私に聞かれても、答えられないですが、『こっちが教えてもらいたいわいっ、そんな事』ですし(マテ)

まあ、方法の一つとしては、『わざと、障害を作ってそれを乗り越えさせる』

時々、色々と障害がある事を並べて、『だから、このカップリングは駄目なんだ』と否定する人が居ますが、『その考え方が間違い』でしょう

『物語』のカップリングなんてものは、『たとえ、どんな障害があろうと、なお、それを乗り越えて結ばれる二人が見たい』と思えるかどうか? だと思ってますよ、私は

『これこれ、こういう障害があるから駄目』『解りました、諦めましょう』なんて、あっさりと諦める事の出来る程度のカップリングなんて見ても、たいして面白くないんですよ

『本当に見たい』と思えるカップリングなら、『障害がある事』なんて、な〜〜〜んの問題もありません、『その障害を乗り越える方法を考える』だけの話ですから

さて、この話では、どうなって行くのでしょうか?

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