「グラビティブラスト、発射!」
ユリカの指示が飛ぶ。



「どうだ?!」

「遺跡のディストーションフィールドに阻まれています」
「もう一度!」

「依然、健在」
「もう一回、続けて!」

「駄目です。ディストーションフィールドの出力低下、認められません」
「ええ〜、そこまで凄いのお〜」
「やっぱさあ、カトレアの相転移砲くらいじゃなきゃ駄目なんじゃないの?」
「う〜〜〜、グラビティブラスト、チャージ!」
半ばヤケクソ気味な、ユリカの言葉。
憮然とした表情で、スクリーンを見つめる。
そこに、追い討ちをかけるような報告が入る。
「第8大隊より入電!敵主力が出現しました!1隻、猛スピードでこちらに向かってるそうです」
「はい?」
間抜けなユリカの返答に、苛ついたようにメグミが答える。
「だからあ、1隻・・・」
「って、たった1隻?」
ユリカの間抜けな声の意味に気付いて、メグミも声のトーンを下げる。
「そう言えばそうですね。ルリちゃん、どう思う?」
「余程自信のある戦艦なんですね。新兵器が満載なんじゃないですか?」
『メグミちゃん!あれは?』
突然ウィンドウが開き、アキトがミルトニアのレーダーで捉えた艦影について尋ねる。
「どうやら新型の戦艦みたいです。艦長?」
メグミの問いかけに、ユリカもコミュニケを繋ぐ。
「艦隊との合流が目的だとは思いますが・・・一応、迎撃体制はとってください」
『了解』
散開し、ゲキガンタイプの接近と謎の戦艦に備えるエステバリス隊。
『テンカワ!お前はゲキガンタイプの方を頼む。俺たちは前線で敵艦の接近を抑える!』
「わかった」

ヤマダが抜けた後、リョーコ、ヒカル、イズミの3機のフォーメーションが復活したため、アキトのミルトニアは単機でナデシコの援護にゲキガンタイプの相手と、八面六臂の活躍をしていた。
今回もまた、ボソンジャンプに対抗するため、アキト独りでゲキガンタイプに向かう。
ラピッドライフルを構え、スラスターを噴かす。
第2大隊の中間を抜け、ボソン砲によってぽっかりと空いてしまった空間に位置を占める。
接近する戦艦の情報は旗艦でもつかんでいるのだろう、艦隊を組み直し、備える。
第2大隊に所属するエステが、ボソン砲戦艦へ向かい、無人兵器を打ち落としていく。
「バッタは問題ない、か・・・」
アキトは呟くと、接近してくるゲキガンタイプを視認する。
「来たな」
IFSが白く輝き、ミルトニアのディストーションフィールド出力を上げる。
戦列の建て直しを計っていた艦隊の隙間を抜け、テツジンが迫る。
もう1機の方は少し後方から遅れてくる。
(もう少し・・・)
アキトは慎重に距離を測る。
ラピッドライフルの破壊力では、小型の相転移エンジンまで積み込んで、出力強化されたゲキガンタイプのディストーションフィールドは破れない。
周囲には第2大隊の駆逐艦がいるので、アキトは足止めができればいい。
ディストーションフィールドを破れないまでも、より接近した距離で発砲して、相手の侵攻速度を落とさせるくらいの威力は欲しいのだ。
もう少し。
ミルトニアがトリガーを絞ろうとした瞬間、テツジンの胸部から放たれたグラビティブラストが、黒い閃光となって走り抜ける。
「あっぶねえ・・・」
スラスターを最大噴射して上昇する。
さっきまでミルトニアのいた位置を、グラビティブラストが通過し、後方の駆逐艦群を炎に変える。
「ちっ!」
アキトは舌打ちすると、上昇の勢いをかって、テツジンの後方に回り込む。
「ここならグラビティブラストも撃てないだろ!」
一息に間を詰めると、ラピッドライフルを撃つ。
実体弾の衝撃で、テツジンが空中で蹈鞴を踏み、アキトは左腕部からアンカークローを引き出す。
そのまま速度を殺さずに接近し、テツジンのディストーションフィールドを力任せに貫こうとする。

「そうはさせるかっ!」
一瞬早くテツジンとの間にジャンプアウトしたマジンが、ミルトニアをディストーションフィールド展開の余波で吹き飛ばす。
「ぐううっ!」
慣性中和機構の耐G能力を超える圧力に、アキトが顔を歪める。
『アキトさん、後ろ!』
「くっ!」
ルリの声に、慌てて機体を捻り、マジンの一撃をかわす。
振り下ろしたマジンの拳がミルトニアの外装甲を掠める。
『ジャンプパターン流します。計測速度が上がるはずですから』
「助かるよ、ルリちゃん」
ウィンドウに視線を向けずに言うと、補助スラスターで体勢を立て直す。
「姿勢制御に問題はなし・・・よし!」
『テンカワ!』
「うわっと・・・リョーコさん?!」
少し離れたジャンプアウト予測地点に向かおうとしたアキトを、リョーコからの通信が遮る。
『済まない、撃ち漏らした!』
「えっ?!」
アキトの視界は、爆発の閃光を撒き散らしながら、一直線に進んでくるゲキガンタイプを捉えた。





「引けっ!三郎太!」
元一郎は、モニタに叫ぶ。
『しかし!月臣少佐!』
「いいから、引けっ!」
三郎太の抗議に耳を貸さず、視線はテツジンの背後から急速接近する機体から離さない。
(くそっ、閣下は正気か?奴を出すなんて!)
尚もミルトニアに一撃を加えようとした三郎太が、逆に左腕をもぎ取られる。
その様子を横目で目視しながら、速度を落とさないダイマジンを監視し続ける。
「三郎太!」
再度、退却を促した元一郎が、ダイマジンの異常に気付く。
『な、何だ?!』
「跳べっ!三郎太!」
切迫した元一郎の声に、三郎太が跳躍する。
マジンの傍らに、テツジンがジャンプアウトした瞬間だった。
いち早くダイマジンに相対していたミルトニアが、激突した。
強力なディストーションフィールド同士の衝突に、周囲の空間が歪む。
陽炎のように揺らめく空気。
『月臣少佐!あれは一体・・・』
「閣下の私設部隊だ。・・・ちぃっ!」
連合軍の巡洋艦から放たれたグラビティブラストが、2機の間を縫っていく。
「とにかく、戻るぞ!」
『は、はい』
呆然と戦いを眺めていた三郎太は、元一郎の言葉ではっとなる。
気が付けば周囲は敵艦に囲まれ、戦闘艇が接近してくる。
マジンは一足早く、最大可能距離の跳躍を繰り返していく。
三郎太も毒気を抜かれ、慌てて元一郎の後を追った。





「何よ、あれ」
ナデシコのブリッジでは、ミナトが呆れたように口を開いていた。
「でっかい、ゲキガンガー?」
ユリカも呆れた口調で呟く。
リョーコらエステバリス隊が接近すると同時に、敵戦艦から飛び出した機動兵器は、途中の駆逐艦や戦闘艇を苦もなく破壊し尽くしながらナデシコへ向かって来た。
苦もなく、は妥当な表現だ。
グラビティブラストを撃つでもなく、他のゲキガンタイプのようにゲキガン・パンチを繰り出すでもなく、ただ進んできたのだから。
これまでのゲキガンタイプと比較しても、3倍はあろうかという巨体。
当然、相転移エンジンも今までのより高出力のものを搭載しているのだろう。
ディストーションフィールドも単純計算で3倍ということになる。
もちろん、そんな単純計算は成立しないが、それでも従来のゲキガン対応よりはるかに強いディストーションフィールドを張ることができるのだけは確かだろう。
エステバリスもよくやる手だが、最大出力のディストーションフィールドで高速度攻撃をしかける。
エステに対するバッタのように、連合軍の小型戦闘艇が巻き込まれ、中空に華を散らしてゆく。
「あんなの、反則ですよね〜」
ナデシコとの間には、ミルトニアがいる。
その安心感からか、メグミが間の抜けた声で感嘆する。
大きい分だけ、ミルトニアの機動性が勝っている。
この密集地帯での戦闘なら、ミルトニアに敵するはずがない。
ブリッジクルーの誰もが、そう考えていた。

『ナデシコ!グラビティブラストはまだか?!』
アキトからの通信が入る。
「あと2分待ってください」
ルリの答えは、あと2分、そこに敵を足止めしてくれということだ。
『わかったよ。っと!』
テツジンの左腕を切り離したミルトニアが、姿勢制御スラスターを噴射し、向かってくる敵機動兵器、ダイマジンに対する。

と、

『うおおお?!』
速度を緩めずに突進してきたダイマジンと激突。
空間を歪めながら、衝突に耐える。
「何だ?!剣?!」
アキトが叫ぶ。
ダイマジンは右腕の先端部を引き込み、剣状の武装を突き出していた。

『ほう。よくぞ止めたな』
背筋の凍るような機械質な声。
アキトは眉をひそめる。
歯を食いしばり、IFSのリンクに意識を集中する。
押されそうになる機体を、スラスターの最大噴射で留める。

瞬間、剣を止めたラピッドライフルが真っ二つになり、弾かれるように後方へ跳び退る。
ミルトニアはイミディエットブレードを構える。

『いい判断だ』
再び無機的な声が流れる。

ブリッジでも固唾を飲んで見守る。
ルリは今までと様子の違う敵と、アキトの様子に、じわりと手に滲み出した汗にも気が付かず、腰を浮かせている。











『・・・・・・何故・・・・・・・ているっ?!』

「なに?」

ほんの僅かの時間だが、アキトの声調の変化に気付いた北辰が、軽く眉を顰める。
(此奴・・・なぜ?)
だが、次の瞬間には、先ほどと同じパイロットの声が流れてきた。
『何者だ!』
(我の気のせいか・・・?)
まあ、いい。力の程を見せてもらうだけだ。
そう考えると、疑問を頭から払拭して答える。
「我が名は北辰。人にして人の道を外れた外道」





「どうしたの、ラピス?」
イネスが優しく聞く。
さっきまでソフトクリームに顔を埋めていたラピスが、突然顔をあげると、一点を見つめたまま動かなくなってしまったのだ。
「アキト・・・・・・危険」
「え?」
「イネス、アキトを止めて!怖い!」
「ちょっと、どうしたのよ、ラピス」
ラピスがナデシコに乗ってから3日。
ブリッジでの狂態を予測していたイネスが、落ち着くまで隠していたために女性クルーに騒がれていた時でも変化のなかったラピスが、何も起こっていない今、大きな声でイネスに懇願している。
あまりの変わり様に、イネスもふと不安を感じる。
「ルリちゃん」
コミュニケを開くが、ルリは出ず、代わってオモイカネが返事を出す。
《現在、ブリッジは緊急事態への対応中。通信はできません》
イネスはそのウィンドウに眉をしかめる。
「オモイカネ。何が起こっているのか、出してちょうだい」
《了解》
能弁になっていたオモイカネも、文字が少ない。
それだけでも緊急の度合いが知れたが、広角で捉えたブリッジの様子を見て、納得する。

『ミサイルで援護!』
『だめ、ジュン君!ミルトニアも巻き込んじゃうよ!』
『でも、ユリカ!』
『何であんなに早いのよ・・・』
『エステバリス隊、応答願います!』

『アキトさん!』
ルリまでもが、焦っている。
だが、イネスは慌てなかった。
横を見ると、ラピスは白い顔を更に青ざめさせている。
金色の瞳はウィンドウを見ていない。
だが、口は何かを言いたげに微かに動いている。
その動きは、ウィンドウの奥に映る、ミルトニアに合わせていた。
「ラピス。あなた、アキトと話ができる?」
そっと尋ねる。
目を見開いていたラピスの表情が、動く。
それを見たイネスは、重ねて穏やかに言う。
「アキトは大丈夫よ。あなたとルリちゃんのサポートがあればね」
ゆっくりと表情が戻っていくラピス。

「どう、ラピス。アキトを助けたいでしょ?」
「・・・うん」
「じゃあ、お話しましょうか」
「わかった。・・・・・・」
ラピスは目を閉じると、集中し始めたのか、黙り込む。
握り締めたコーンから溶け出すアイスをそっと拭い、ラピスの耳元で囁く。
「ジャンプよ、ラピス。遺跡のイメージをアキトから引き出させて」





左腕の三爪式アンカークローを盾代わりに、北辰の剣を防ぐ。
が、その内2本は既に折れ、IFSリンクを全開にしたアキトの意識についていけず、機体も悲鳴を上げ始めていた。
ダイマジンも同様で、ミルトニアの動きに、力技で対抗するのみの状態だ。
力で押してくるダイマジンに対し、ぎりぎりでかわしながら一撃を加えつつ離脱する、ヒットアンドアウェイを繰り返すミルトニア。
鈍重な見かけに関わらず、方向制御のスラスターを大量に取り付けてあるらしく、予想以上にミルトニアの動きについてくるダイマジン。
バッタや戦闘艇が何機か、巻き込まれて爆散していく。
連合軍もナデシコも、遠巻きにその戦いを眺める以外に打つ手もない。
『くっ!やるな、地球人』
「くそ、しぶとい!」
何度目かの激突。
ミルトニアの装甲が弾け飛び、ダイマジンの剣が折れる。
胸部を掠めて突き出された剣を間一髪で避け、イミディエットブレードを振り下ろしたのだ。
高速で通り抜けたダイマジンが、驚異的な方向転換で、ミルトニアに向き直る。

ルリはブリッジで、その様子をはらはらしながら見守っている。
そこへ、遮断されているはずのコミュニケが開く。
『ルリちゃん』
驚くルリの目に、落ち着き払ったイネスの姿が映る。
「イネスさんっ!アキトさんが!」
『わかってるわ。跳ばすわよ』
「え?」
突然の言葉に、何のことだかわからない。
そんなルリを見ながら、イネスは微笑む。
『あなたも一緒に行ってちょうだい』
「は?」
『ミルトニアのコックピット、アキトの傍をイメージして』
「え、で、でも、今はそんな・・・」
『早くなさい!』
突然語気を強めるイネスに、迫力負けするルリ。

『ナデシコには触れさせるかっ!』
アキトの叫びがブリッジに響く。
その言葉で、イネスを信じようと決心し、
「わかりました・・・」
集中するルリ。
その様子に、イネスはジュンのコミュニケを開く。
『さ、あなたはオモイカネのサポート、用意して』
「へ?・・・はあ、また、僕がやるのか・・・」
泣く泣く、コンソールに向かう。
「ドクター?一体何を?」
プロスやユリカ、ミナト、メグミは不安げに、集中するルリを見つめる。

息詰まる一瞬。

そして。





『ダイマジンでこれほど苦戦するとはな・・・だがっ!』
北辰がダイマジンのゲキガンパンチを発射する。
「飽きもせず同じ手をっ!」
難なくかわすミルトニア。
「うおっ?!」
左手の軌道を途中から逸れ、右手が接近する。
第2派もかわし、ダイマジンの位置を確認する。
が、その右手すらフェイントだった。
アキトがセンサーの警告音を聞くより早く、ダイマジンが頭から突っ込む。
ミルトニアのディストーションフィールドを歪め、凄まじい勢いで押していく。
「ぐはあっ!」
コンソールに胸を強打したアキトが苦しげに吐き出す。
IFSから一瞬離れたミルトニアの制御が効かなくなる。
後方へのGに苦悶の表情を浮かべながら、アキトの右手は何とかIFS端末に触れる。
ダイマジンはそのまま、後方のナデシコへミルトニアを叩きつけるようだ。
『テンカワさん!』
ユリカの悲鳴にも似た声が微かに聞こえる。
耳鳴りの中で、その声を捉えたアキトは、北辰の意図に気付き、イミディエットブレードを持ち替える。
「くっ・・・・・・そうは・・させるかあっ!」
ミルトニアは、ダイマジンの頭部へイミディエットブレードを突き刺した。

小規模な爆発を起こし、頭頂部の半分がもげる。
『くう・・・よくも・・・』
接触によって映像が繋がる。
「?!」
アキトも、ミルトニアの映像を通して見ていたブリッジクルーも、息を呑む。
北辰のヘルメットからは何本ものコードが伸び、爆発の影響か、切れた先端が火花を散らしている。
『それは・・・』
プロスの声がミルトニアのコックピットに流れる。
『思念伝達装置よ・・・』
顔面の左半分を血で染めた北辰が、冷酷な笑みを浮かべる。
『IFSの直結型みたいなもの、か・・・』
ジュンが呟く。
応じるかのように重なるミナトの声。
『だからあんな動きが・・・』

「そんなことはどうでもいい!」
アキトは吼えると、停止したダイマジンに向かう。
爆発で離したイミディエットブレードの代わりに、無傷のアンカークローを出す。
この機会を逃す訳にはいかない。
ミルトニアも限界だ。
ダイマジンも防御しようと構える。
激突は必至。
だが、損傷と装甲を計っても、よくて・・・。
それに気付いたユリカが叫ぶ。
「喰らえっ!」
「だめぇっ!テンカワさん!!」





(アキト・・・・・・ジャンプ)


「ああっ?!」
ブリッジスクリーンに、ミルトニアはなかった。
同時に。
ルリの姿はかき消すように失せ、後には予測もつかない事態に呆然とするブリッジクルーと、動きを止めたダイマジンがあった。










「あ、あれ?」
突然、目の前から消えたダイマジンに、呆然とするアキト。
「何だ?どうしちまったんだ?」
「アキトさん」
「へ?うわあおおあっ!!」
飛び退く、と言っても狭いコックピットのこと、全周スクリーンにしたたかに頭をぶつけ、声も出ないアキト。
「だ、大丈夫ですか?アキトさん」
アキトの膝の上で、ルリが心配そうに声をかける。

「い、てててて・・・。って、何でルリちゃんがここに?」
疑問だらけのアキトと対照的に、落ち着いているルリ。
「はい。ボソンジャンプで」
「いや、それはわかるんだけど」
「イネスさんがミルトニアに跳べって言ったんです」
「姉さんが?何で?」
「くすっ。『説明』します?」
「は?ルリちゃん・・・性格変ったよね」
深刻な戦いの後とは思えない、軽口を叩く2人を乗せて、降下するミルトニア。
暗い中に、遺跡の文様がぼうっと光る。

「ここは・・・遺跡みたいだね」
アキトはルリを膝に乗せたまま、隣にスペースはあるのだが、それに疑問を感じることなくルリに言う。
「そうですね。恐らく」
「極冠遺跡だよ」
「アキトさんは一度来てますもんね」
「うん。でもどうして跳べたんだろう。この間はいきなりラピスに呼ばれただけだから、こんなでかい穴なんて知らないぞ?」
「ラピスが跳ばしたんじゃないですか?」
ルリの答えに応じるかのように、突然ウィンドウが開く。
『正解よ。ラピスがサポートしてイメージを流したの』
「イネスさん」
「姉さん。・・・・・・で、どうしてここへ?」
アキトが心底嫌そうに尋ねる。
『ちょっと、アキト。何よその嫌そうな顔は。いいのよ、何も教えなくたって』
「じゃ、私が説明しますね」
『性格悪いわね』
「おかげさまで」
コミュニケでしばし睨みあい。
「あの〜、事態、わかってる?2人とも」










機動戦艦ナデシコ
another side

Monochrome





53 The beast which lost the ethics as a man.

『北辰』の登場は敵どころか、味方の士気に最も影響を与えた。
「閣下は・・・そこまで戦争がしたいというのか・・・」
「元一郎、木連は、俺たちはどこへ向かうのだろうな」










《あとがき》

両手ともにフェイント。
もう・・・またわかる人にしかわからないネタを・・・。
新・天地無用魎皇鬼での鷲羽対B・鷲羽ですね(汗)。

次回、最終回。
TV版の流れを何とかそのままにできた、かな?

 b83yrの感想
ついに次回は最終回ですか
TV版では、ユリカとアキトのキスで終わったけど、この話では既にルリとアキトは恋人同士だし
さて、どんな終わり方をするのでしょうか?
 


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