2198年5月8日。
連合軍第2艦隊ウィテロ基地及び、周辺宙域に連合軍が結集した。
連合軍はその守備範囲から3つの艦隊に分類されていた。
すなわち、
火星の第1艦隊。
月面の第2艦隊。
地球の第3艦隊。
これらの内、火星の第1艦隊は遺跡防衛で手が離せず。
しかもネルガルと共闘して守備しているが、何層にも渡って張られているディストーションフィールドに阻まれ、解析どころか本体に辿り着けない有様。
急速に復興を行っているユートピアコロニーと拠点防衛で、他の艦隊へ応援をおくるどころではない。
このまま膠着状態が続けば、補給ラインもじわじわと細くなっていくだけだ。
そこで、連合軍及び地球政府はまずは目の前の煩い蝿を始末しようと考えた。
しかも、単純に物量作戦で。










「やっぱり、ほんとだったんだ・・・」
メグミが誰にともなく呟く。
むろん、それに答えられる人間はいない。
ブリッジクルー全員が、目の前のスクリーンに見入っている。
『AESTE06:KAKITSUBATA-02』
中継機はカキツバタ搭載の月面フレーム、エステ02。
ルモニエの南、ウィトルウィウスから北東100Kmで、ナデシコとエステバリス隊の動きが止まる。
全艦が周囲で戦闘が行われていると思えないほどの、静けさに包まれる。
重く張り詰めた空気の中に、淡々とウィンドウからの声が流れる。
淀み、止まった時間、漂う音声にクルーは聞き入っている。










「・・・と、言う訳で、今作戦の鍵はカキツバタとカトレアの相転移砲にかかっている。何かご質問は?」
作戦立案補佐の、第2艦隊ヤハタ中佐が一同を見渡す。
はっきりとは言わないが、口調からもその言葉は民間から作戦協力で参加する、ナデシコクルーに向けられたものであることがわかる。
軍関係者には予め概要が伝えられていたのだろう、しわぶき1つしない。

手が挙がる。
「どうぞ。ミスマル艦長」
100人ほどの参加者の最後列から立ち上がったのは、ユリカだった。
「作戦内容自体については理解いたしました。ですが、ナデシコの進路についてご説明頂きたいのですが」
「何でしょう」
「第2陣右翼から予定航路を取ると、静かの海を越えて、マスケリンクレーター方面へ出てしまいます。ドランブルコロニーには木星蜥蜴の前進基地が設営されているですが」
「その通りです」
「すると、その中間地点が戦場となります。戦場選定に関しても、ナデシコクルーの安全を考えても、これは問題があると思います」
「それについてはご懸念には及びません。静かの海南縁で戦闘があったことはありません。ドランブルコロニーについても侵攻を予測して、我々が自主的に放棄したものです」
「過去のデータが全てとは言い切れないはずです」
ユリカの語調がきつくなる。
第2陣の主力がルモニエのチューリップへ攻撃を仕掛ける間、ナデシコは完全に孤立してまう。
囮にしてもあからさま過ぎる。

「これではナデシコを見捨てるお考えである、と思わざるを得ません」
しかし、静かに押し殺した声で詰るユリカに、ヤハタは慌てる風もない。
「いえ、ドランブルの敵拠点に大した戦力はありませんし、拠点の目標は南西に向いています。背後の静かの海方面から接近すれば、ドランブルの勢力は出撃しても攻撃できず、引くにも引けない状況となります。ナデシコの任務はそこに敵勢力を釘付けにするだけで終了するはずです。その間にルモニエのチューリップは落とせますし、敵主力も相転移砲で殲滅していますから、第2、第3陣が応援に行くまで危険は一切ありません」
「ですから、私はその理由を明確にして頂きたい、と申し上げています」
ユリカの語気が更に荒くなる。
「それに関しては、信じていただくしかない。だが、過去のデータだけで言っている訳でもありません。信頼にたる情報に基づいています」
「その信頼に足る情報のソースは」
「お答えできません」
表情を崩さず、柔らかい口調だが、はっきりと拒否する。
「軍の機密にあたりますので」
「では、ナデシコは本作戦への参加を拒否いたします」
参加したナデシコクルー、ジュン、プロス、リョーコ、ルリ、ウリバタケが一斉に『えっ?』と言う表情でユリカを見る。
ただ独り、イネスだけはきっ、とヤハタを睨みつけている。
その視線に気づく者はいなかったが。

けれども、ヤハタから返ってきた返事はもっと驚くことであった。
「ミスマル艦長、この作戦はアスカ・インダストリーからも了承を受けている。これは軍事命令ではなく、社命です」
クルー全員が目を剥く。
ナデシコの作戦参加決定権を持つのは、アスカの取締役会である。
作戦内容も確認してあるはずだ。ならば、この作戦がどんなものか、その危険度も充分承知しているだろう。
それが、参加を承認したということは。
クルーが考え込む暇もなく、ユリカは予想され得る分岐を先読みし、参加を追認した。
「了承しました。ナデシコは第5次月面奪回作戦への参加と、第8遊撃部隊としての作戦行動を取ります」
ヤハタは大きく頷くと、檄を飛ばす。
「月面からチューリップを完全に排除し、火星の同朋を救う作戦である。貴君らの奮闘を期待する。以上!」










誰かが力なく垂らした拳に力を込める。
聞こえるはずのない、握り締める音が、ブリッジを現実に引き戻した。
「・・・カキツバタの月面フレームとの中継維持に全力をあげてください。ルリちゃん、ディストーションフィールド出力状況を」
ユリカが普段通りの声で、指示を出す。
すると、まるでそれを合図にするかのように、ナデシコの艦内に戦闘の雰囲気が甦ってくる。

「おら、お前ら!気合入れ直せよ!」
格納庫ではウリバタケが整備班に渇を入れ、その声にはっとなった整備士たちが、わらわらと持ち場へ戻り、熱気のこもった声をあげ始める。

艦内の時が流れ始め、ナデシコは戦艦の姿を取り戻した。
「7時の方向、アルケシア方面より敵艦影をキャッチ」
「イズミさんを回して!」
ルリの報告に素早く指示を出すと、遠距離砲撃用大型カノンを携えたイズミ機が反転する。
「あのエステはどうするの?」
操舵しながらも余裕のあるミナトが尋ねる。
思いは同じらしい。
プロスやジュン、通信しながらもメグミまでが、第1フロアのユリカの方向へ視線を投げる。
素早い指示を出してきたユリカが、初めて答えを出せずにいる。

ブリッジの視線を集めて、考え込む。
少しの間を置いて、第2フロアを覗き込むように身を乗り出すと、
「ルリちゃん、敵の武装分析できる?」
「それは無理です。ネルガルなら持っているかも知れませんが」
即答する。
「そっか・・・」
残念そうに呟くユリカだが、眼前に突然開いたウィンドウに、目を丸くする。
「ひゃっ!・・・・・・って、イネスさん?」
『艦長、アキトがジャンパーだってこと、忘れたの?』
「ああっ!」










作戦説明を終えたメンバーは、リニアでナデシコに戻った。
相転移砲を隠していたネルガルを、さてどうしてやろうかと考えながら医務室へ向かうイネスを、ユリカが呼び止める。
「イネスさん」
「あら、なあに、艦長」
「ちょっと、いいですか?イネスさんの意見を伺いたいんですが」
作戦説明中からふざけた様子の全くないユリカに、イネスは微笑しながら答える。
「いいわよ。私の『説明』を聞きたいのね」
「い、いいえっ、意見をですね・・・」
冷や汗を垂らしながらどもるユリカ。
「なんだ、そうなの。まあ、いいわ。医務室で?」
「そうですね。できればルリちゃんに、医務室へのあらゆる通信を遮断して欲しいんですけど」
「そう。頼んでみましょうか」
「お願いします」



「で?何を聞きたいのかしら」
完全に外部からのアクセスを遮断した医務室で、ユリカの前にコーヒーを置きながら切り出す。
「木星蜥蜴の正体についてです」
単刀直入に言うユリカ。
その言葉を聞いて、イネスの動きがほんの一瞬だけ止まるが、何事もなかったかのようにコーヒーに口をつける。
ユリカは黙ってそんなイネスを見ている。

「さすがは艦長ね。連合大首席のことだけはあるわ」
一息入れると、静かに口を開く。
「ヤハタ中佐が調べて納得しろ、と言わんばかりでしたから」
口元に微笑みを浮かべて、ユリカが答える。
「そうね。あなたが月面の地形と状況を、全て把握していることもわかってたでしょうし」
ユリカは作戦参加要請を受ける前から、月面を調べ始めていた。
戦術の天才、と言われる能力も、ひらめきで得たものではない。
彼我戦力の詳細な分析、艦隊の効率的な配置、戦場の地形や高度差による影響などを頭に叩き込み、気が遠くなるほどの戦術シミュレーションを繰り返した結果だ。
物量と戦力、才能だけで戦闘に勝てると思うほど、愚かではない。

「いつから気が付いたの?」
イネスが話を曲げる。
わかってはいるが、やはり微妙な違いは出るのかも知れない。
だから、ここでこのユリカの真の能力を知っておきたい、そういう気持ちもあった。
ユリカも敢えてそれに逆らおうとはしなかった。
「去年の8月くらい、ですね」
それでも明確な回答をしない。
イネスに乗ってきている。
お互いが曖昧な回答をしながら、お互いの能力を見極めようとしているのか。
いや、それはわかっていながら、沈む内容を言い回しで浮かび上がらせようという気持ちの方が強いのかも知れない。
「そう、やっぱりね。副長は?どうなの」
「ジュン君は気づいていません。やり方が徹底してますからね」
「そうね。執拗に無人兵器であることを軍内部にも、政府広報を使ってもやっているみたいだから」
「学校教育でもそうしているみたいですよ」
「ふう、そこまでやるの。ま、彼らからしてみれば当然なんでしょうけど」

再びコーヒーに手を伸ばす。
琥珀色の液体を味わうように含むと、じっとユリカを見つめる。
ユリカも目を逸らさない。
どうやら、ここらが限界のようだ。

「・・・結論から言うわ」










「おう、3人娘じゃねえか。どうしたんだよ」
「・・・ヤマダか」
短く答えると、顔も向けずに呟く。
「お前は元気だな」
「ああ?あったりめーよ。いよいよ俺様の出番、って感じだからな」
「何でヤマダ君の出番なのお?」
リョーコと対照的に、ヒカルが明るく尋ねる。
「そりゃ、おめえ、ショックを受けて沈むクルーに、俺の雄姿を見せ付けてだな・・・」
「誰も沈んではいないみたいだけどね」
「あれ?イズミちゃんも?そうだよねえ」
「なんだよ・・・お前らもこのシチュエーションなら落ち込むところだろうが。俺の見せ場に協力しようって気持ちはないのか?」
「ないない、そんなの」
「ま、まあ、いい」
立ち直ったヤマダが、拳を握り締めて叫ぶ。
「誰が来ようと、正義の味方は死なん!緑の地球はこの俺様が守ってやるぜ!」
「正義なの?」
「おうよ!己の守るべきものを、誰からであろうと守る!それが正義だ!」ヤマダとヒカルの掛け合いを、黙って聞いていたリョーコが口を挟む。
「・・・そうだな。自分が守るべきものを守る。それだけでいいんだよな」
突然の台詞に、ヤマダ、イズミ、ヒカルの動きが止まる。
3人とも、何を言い出すのか、という目でリョーコを見つめる。
「サンキュー、ヤマダ。吹っ切れたぜ。・・・よっ、と」
もたれていた手すりから反動をつけて体を起こす。
そこにはさっきまでの表情とは一変して、瞳に輝きを取り戻したリョーコがいた。
「よし、そうと決まれば特訓だ。おい、皆シミュレータールーム行こうぜ」
「???・・・お、おう」
ヤマダはまだ何が起きたのかわからないといった表情で答える。
イズミとヒカルは、何かを得心したかのように目を合わせると、リョーコに続いた。










「私もあなたと同じ考えよ、艦長」
「そうですか。では、やはり木星蜥蜴というのは・・・」
「人間ね」
2人の視線は動かない。
「イネスさんはどうしてそう思うんですか」
「まず一つ目に、テニシアンでのゲキガンガーみたいなロボットの回収命令。これはコックピットの存在、またその中にいると思われるパイロットの存在を隠蔽するため。二つ目は北極海での戦闘辺りで使われた大型無人兵器。250年以上昔の第2次世界大戦で日本軍が採った、大艦巨砲主義の名残みたいな考え方ね。問題はその後効率の悪さを悟ったのか、無人兵器の大型化が見られなくなったことの方だけど」
「行動や思考形式が私たちと同じってことですね」
「そうね。宇宙は広い。だから全く同じ論理で動く知的生命体がいたっておかしくはないけれど」
「私も不審に思って調べました。ルリちゃんほど上手くはいかなかったですけど。電子情報には何も残されていませんでしたが、紙媒体の方では収穫がありました」
「すると、かなり前の記録ってことね」
「はい。2088年には地球上の全ての公式記録が電子データになっています」
「よく調べられたわね。この前の休暇で?」
「1ヶ月くらいじゃ無理ですよ」
手を振りながら笑う。
「連合政府内にもお友達はいますから」
さらりと言ってのけるが、そんな情報を探るくらいだ。
その『友達』とやらも、相当危ない橋を渡らせられたのだろう。
イネスは肩を竦める。

「イネスさん」
不意にユリカが真面目な表情になる。
「詳細は後でお話しします。今ご相談したいのは・・・」
「クルーに公表するか否か」
ユリカの語尾に被せる。
「そうです。2日後には第5次月面奪回作戦が発動します。時間がありません。この短時間でクルーに動揺が出ても、それぞれが自分に納得させられる答えを見つけられるでしょうか」
イネスは心理学者でもある。
相談や悩みも聞き、ナデシコクルーの心の強さ、性格などには誰よりも通じているはずだ。
だからユリカはプロスではなく、イネスに相談したのである。

ユリカとしては、無理やり戦いを強いることはしたくない。
無人兵器だからこそ戦ってこれたのかも知れない。まだクルーの誰も、『人殺し』にはなっていないのだ。
撃破してきた戦艦からも生体反応は出ていなかったから、戦闘班ですら、まだ誰も殺してはいないのだ。
だが、いつか真実を知ることになった時。
彼らはそのままナデシコで戦っていけるのだろうか。
クルーを心配することと同時に、その際の士気の低下が戦闘に与える影響などもユリカは考えていた。
個人の心配をするだけでは、戦艦を指揮できない。
戦術に影響が出る前に、不安要因は排除しておきたい。
もちろん、本人の希望で退艦するという形でだが。

「問題ないわよ」
あっさりとイネスは答える。
拍子抜けするほどの返答の早さに、ユリカは、
「へ?あ、はあ・・・そうですか」
間の抜けた返事しか返せない。
「ナデシコクルーのいい加減さも保証つきだけど、戦争に対するドライさも軍の戦艦に引けを取らないわ。いえ、民間船だからこその強さって言うのかしら」










アキトは厨房でジャガイモの皮むきをしていた。
「テンカワ、お前は平静みたいだね」
突然、後ろから声をかけるホウメイ。
振り向くと、ホウメイの視線はアキトではなく、食堂の生活班女性クルーに向けられていた。
「・・・俺、決めてたっスから」
「何をだい?」
アキトは視線を再び手元に戻し、作業を続ける。
言葉を並べているアキトの耳にも、食堂の会話が入ってくる。

「でもさ、どうしようもないじゃん。私たちが嫌だって言ったって、誰かが戦うんでしょ」
「そうよね。何も私たちが、って気もしないでもないけど、逃げても仕方ないもんね」
「う〜ん・・・やっぱり戦艦だったってこと?」
「戦艦だってわかってたはずじゃない。甘い考えでサインしたわけじゃないでしょ?」
「試験戦艦だからって、サインした人もいるかもよ?戦争するんじゃないならいいやって感じで」
「あら、それなら私もそうよ」
「そうなの?」
「うん。でもね、最初の1年くらいはそうでもなかったけど、火星で生存者の人たち助けた時にさ、なんか、私たちでも守れる人がいるんだって思ったら・・・」
「それ、わかるな。ナデシコで助けられる人がいるなら、それはナデシコに今乗ってる私たちのやるべきことじゃないかって思うよね」
「そうだね」

「最初は姉さんを助けたいだけだった。終わったら戦艦なんてすぐ降りようと思ってたっス。でも」
顔を上げると、先ほどのクルーたちへ視線を流す。
それに気づいたホウメイも、アキトへ向けた視線を再び戻した。
「俺もあの子たちと同じ考えでいますよ。ナデシコでできること、そのナデシコに乗っていること、それだけが今の俺の事実っスから」
それだけ言うと、再度、作業に没頭し始める。
「男になってきたね、テンカワ」
「え?何スか、それ?」
「こっちの話さ」
そう言って笑うホウメイに、アキトは怪訝そうな表情でいる。
「まあ、後は自分に気づけば立派さね」
「へ?」
「まあ、何だ、ロリコンってのかい?あたしゃ気にしてないからさ」
言い難そうに話すホウメイに、アキトは一瞬、我を失う。
「な、何言ってんスか!」
「あれ?違うのかい?ドクターが言うくらいだからそうなのかと思ってたけど」
(姉さん・・・覚えてろよ・・・)










機動戦艦ナデシコ
another side

Monochrome




30 What should be revealed

静かの海で小規模な戦闘が始まり、ナデシコは戦線を離脱する。
向かうのは作戦ポイントA-11、人類の記念碑へ。








次話へ進む

Mono〜の部屋// らいるさんの部屋// 投稿作品の部屋// トップ2


《あとがき》

そうですね、ここらでコンセプトを。(ちょっと長いですよ)

『テンカワ・ル「それは当然だからいいんです。それより・・・」
はあ、何か?
「感想やご意見を下さる方にちゃんとわかるように言ってくださいね」
はい、そうですね。

沢山感想頂いて、どれも大変有難く、力づけられてます。
疑問や、こうした方がいいんじゃない?ってことも、もっと聞きたいなあ、なんて思ってる割にMonochromeの基本方針(ってやつ?)を何も言わないのも失礼だと思うので。
で、これ読んでもっとあーしろ、こーしろって言って頂けると嬉しいです。

さて。
ルリとアキトのお近づき速度が速い、と思われるでしょうが、実はナデシコで逢ってから1年以上経ってるんですよ。
それと、アキトの気持ちはどーなんだ?って方もいらっしゃるかも知れませんが、まあ、追い込まれているように見えて実際はその前から気付いてはいるんですよね。
周りはそれを認めさせようとしているだけで。
人の恋路が気になって仕方ない野次馬根性もナデシコらしさ、かな。

木星蜥蜴は人間だった。
「くっそー、カタパルトが使えりゃ出撃できるのに・・・」
「でも、アキト君・・・人間と戦ってるんだよね」
この辺、好きなんですけどね。
結局自分自身が相対してみなければ、実感なんて湧かないし、ナデシコは体験したことには必要以上に敏感だけど、それ以外のことには結構無頓着な気がします。

それでも、
「いちいち考えないとわかんないみんなって・・・やっぱ、ばかばっか」
考えなきゃわからない。
だから、木星蜥蜴の真実に触れたとしても、単に憶測で言われたくらいなら、こんなものじゃないかな。

何故か生き残ってる(笑)ヤマダも、多分ゲキガンガーが絡まなければ相手が人間であることをそれほど意識はしないんじゃないかと。

もう一点。
作者は基本的に、『ルリ×アキト』でさえあればいい人間なんです。
ぶっちゃけ、後のキャラはどーなろーと知ったこっちゃない、と(笑)。
ただ、敢えて誰かを不幸にする必要もないと思ってますので、不幸は最低限に抑えます。
現実が厳しいわけですから、家に帰ってネット小説読むときくらい幸せばっかなものでもいいかな、なんて。

はあ〜、ほんとに現実って嫌ですよね〜(思いっきり私情)。

幸せなナデシコクルーを見て、現実をしばし離れて貰えたら、それが私の狙い通りってことで。
つまり、世のサラリーマン(敢えてビジネスマンとは言わずにおこう・笑)に贈る癒し系SSを目指していたりいなかったり。

まあ、ダークやシリアス、ギャグに電波が書けないだけの言い訳ですけど(苦笑)。

根本は、『ナデシコらしさ』です。
TV版に、ちょっと劇場版を加えて。
ですので、オリキャラはヒラヤマさん以外には一切出てきません。
機動兵器は、都合上仕方なく一機だけ出しますが。



えっとまあ、こんな感じです。
ぴりりとギャグを効かせた方がいい、とかなんとかあったら、ください。
(ついでにネタも下さい・・・・・・もはや末期症状)

b83yrの後書き
こういうユリカって凄く良いよなあ
本編で、ユリカ>アキトだったからって、それに拘る必要なんて無いんだよねえ、二次創作なんだから
ユリカって『アキトに恋愛感情を持たない』方が、あの明るさと優秀さを活かせるんじゃって気が
 


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送