突如ナデシコを襲った木星蜥蜴の大群。ここまではあの夢と同じ。
でも、後から現れた更なる蜥蜴達。
目と鼻の先まで近付きながら撤退した敵艦。
そして何より、アキトさんと私の、不自然に高いIFS性能。
何かが、狂ってきている……。
機動戦艦ナデシコ
〜 紫苑 「君を忘れない」 〜
Chapter 6.「妖精」(前編)
「撤退した?」
『はい』アキトはボルシチを掬ったスプーンを口元で止めると、向かいに座るルリを見遣った。だがルリは無言のままロールキャベツをナイフで切っている。代わりに、ルリの顔の横に開いたウィンドウの中でもう一人のルリがアキトに答えた。
『おそらく増援の蜥蜴を運んできた戦艦と思われますが、撤退の理由は不明です』
「ふむ」アキトは止めていたスプーンを口に運ぶと、ロールキャベツにフォークを突き刺す。
「AI制御のみによる無人兵器と思っていたんだが」
『どうやら違うようです。外部からのリモートコントロールを受けた可能性があります』
「木連か」
『多分』アキトはロールキャベツにフォークを刺したまま暫く考え込んでいたが、軽く首を振るとロールキャベツを口に運んだ。
「目的はなんだったんだろうな。ナデシコの撃破、なら撤退した理由が分からない。斥候、というには派手に動きすぎだし」
『そもそもあんな大部隊で来る必要がありません』
「そうだな」ロールキャベツを頬張りながらアキトは頷いた。そしてライスをフォークの腹で掬うと二口三口とかき込むように口に運ぶ。そして再びボルシチを掬って一口啜った。
『情報が不足しているため、敵の真意を測ることは困難です。ただ』
「ただ、何だ」アキトは水の入ったコップを取ろうと伸ばした手を止めてウィンドウの中のルリを見つめた。ルリはその琥珀色の瞳に感情の動きを映さずにアキトを見つめ返して答えた。
『イネスさんとラピスが何か知っているようです。例の音声データ、索敵スクリーンに映らなかった敵の増援、ヤマダさんの準備……』
「あの二人か」ごくりと喉を鳴らして水を一口飲むと、アキトはコップを置いて再びボルシチのスプーンを取る。ルリはライスをフォークの背に乗せ、落ちないようにナイフで軽く形を整えてその小さな口に運ぶ。
「問い詰めてみるか」
『多分、口を割ることはないかと』
「だな」アキトは苦笑するとスプーンを口に運んだ。だが、ふと思い出したように手を止めると、向かいに座る本物のルリに尋ねた。
「で、ルリ。どうしてウィンドウで会話してるんだ。それも11歳の頃の姿で」
アキトの問いにルリは顔を上げるとちらっとウィンドウに映る幼い自分を見た。ウィンドウの中では11歳のルリが同じように本物のルリを横目で見ている。
「もしかして、怒ってるのか」
『はい』
「どうして」
『分からないんですか』ウィンドウの中のルリが感情の篭らない口調でアキトに尋ねた。アキトは眉を顰めると、スプーンでボルシチをゆっくりかき混ぜながら考えていたが、やがて肩を竦めると溜息をひとつ吐いた。
「やっぱり、ユリカか」
『ユリカさんがどうかしたんですか』アキトの言葉に二人のルリが同時に首を傾げる。その仕草の可愛らしさに、アキトはつい頬を緩めた。
『何が可笑しいんですか』
「いや」ルリの冷ややかな口調に、アキトは目を逸らすとボルシチを掬って口に運ぶ。
「うん、おいしいね、これ」
『誤魔化さないで下さい』
「……」一層冷たさを増したルリの視線に晒されてアキトは黙り込むと、口元に手を当てて真剣な表情で考え込む。
「ユリカは関係ないのか」
『ユリカさんと何かあったんですか』
「いや、ほら、ブリッジで抱きつかれたから」アキトは戦闘後、報告のためにブリッジに上がった時にユリカに抱きつかれてしばらく離してもらえなかった時のことを思い出していた。その時のルリも、丁度今と同じような冷ややかな視線でアキトを見つめていた。だからきっとそのことを怒っているのだろうと思ったのだが、ルリは小さく首を振って否定した。
『それは、もういいです。あの時、アキトさん、本当に困った顔をしてましたから』
ウィンドウの中のルリはそう言うと、少し寂しげに目を伏せた。しばらく、アキトは無言でルリを見つめていたが一つ小さな溜息を吐くと、ともかく食事を終えてしまおうと再びスプーンを取った。
部屋の中は静まり返り、ただフォークやスプーンが皿に当たる音だけが響く。そんな状態が何分続いたろうか、やがてアキトはナイフとフォークを皿に置くと、静かに手を合わせた。
「ごちそうさま」
『お粗末さまでした』ルリも食事を終えて立ち上がり、皿を重ねてシンクに運ぶ。アキトも皿を両手に持ってルリの後に続いた。
「で、何を怒ってるのかな」
ルリの横に並んでシンクの中に皿を置きながらアキトは尋ねた。だがその問いに答えたのは、強張った横顔で皿を洗い始めたルリではなく、アキトの目の前に再び開いたウィンドウの中の11歳のルリだった。
『あの時』
「え」
『私の目の前で、諦めました。アキトさん』
「あ」哀しそうに目を伏せるウィンドウのルリの言葉にアキトは全てを理解して絶句した。
あの時、動かないエステバリスのコクピットで、アキトは死を覚悟した。あの状況ではそれも仕方ないことだった、と今でもアキトは思う。だが、必死の思いでバッタ達を掌握し通信を繋げてきたルリに、その姿を誤魔化そうともせずにそのまま晒してしまった。帰ることを、生きることを諦めてしまった自分の姿を。そんなものを最も見たくないはずの彼女に。
どうして自分はこうなんだろう。どうしてこんなことも分からないんだろう。
アキトは俯くと唇を噛み身を震わせる。ウィンドウの中のルリも目を伏せたままアキトの言葉をじっと待っている。
この娘を守りたい。幸せにしたい。それが何より大切なことのはず。にもかかわらず、自分がしたことはどうだ。自分の生還を誰よりも待ち望んでいる筈のこの娘に、何を言った? 何を見せた?
「……すまない」
搾り出すようなアキトの声にウィンドウが閉じた。アキトが顔を上げると、そこには目に涙を溜めてぎこちなく微笑むルリの顔があった。
「いいんです」
「ルリ」アキトはルリの震える肩をそっと抱き締めようとした。が、それより先にルリの小さな身体がアキトの胸に飛び込んでいた。
「いいんです、分かってくれれば。それに、ちゃんとこうして帰って来てくれましたから」
「ごめん」二人は暫くの間抱き締めあっていたが、どちらからともなく身体を離した。ルリが潤んだ瞳でアキトを見上げる。アキトは柔らかな笑みをルリに返し、そっとその頬を撫でて言った。
「シャワー、浴びようか」
「……はい」
夜も十時を回った頃、ナデシコ艦長ミスマル・ユリカは、頬を膨らませ唇を尖らせるという、御歳二十歳とはとても思えない表情で居住区の廊下を歩いていた。
「もう、プロスさんたらぁ。いくらサセボで十分補給ができないまま発進したからって、そのままクレ・ドックに入らなくてもいいじゃない。お陰で入港手続きだとかなんとか、もう」
「ジュン君もジュン君なんだから。『ユリカがサインしなきゃいけない書類もあるし、ドックの責任者にちゃんと挨拶もしなきゃいけないんだし』って。そんなの代わりにやっといてくれればいいのに」ユリカぷんぷんだよ、とかぶつぶつ言いながら歩いていたが、やがて一つのドアの前で立ち止まる。
「そのせいで昼間は全然アキトとお話できなかった。くすん。でもいいもん、これからいっぱいお話するんだから」
そう言いながら、アキトとルリの部屋のインターホンを押す。だが、しばらく待っても返事が無い。
「あれー。アキト、もう寝ちゃったのかなぁ」
ユリカは首を捻ると突如ものすごい勢いでインターホンのボタンを連打する。
「アキトー、あたしー。ユリカだよー。開けてー」
チャイムの音が部屋の中に途切れることなくこだまするが、ウィンドウも開かず返事も無い。一分ほどそうしていたが全く反応がないので諦めたのか、ユリカはボタンの連打を止めると「むう」と眉根を寄せて何事か考え出した。が、ぽんと掌を打つとごそごそと上着のポケットを探って一枚のカードを取り出した。
「そう言えばあたし、艦長さんだからお部屋のマスターキー、持ってたんだー」
そう言うと取り出したカードをドアの横にあるスリットに通す。が、甲高いエラー音が一つ鳴ったきりでドアは開かない。
「えーっ、うそー、なんでー。なんで開かないのー」
ユリカは大きな目を見開いてカードとスリットを交互に見比べていたが、すぐに気を取り直すとドアを叩きながら大声で叫び出した。
「もうーっ、アキトー、開けてー、アキトってばー」
『五月蝿いっ』
「ひぇっ」大声と共に、ユリカの目の前に「Sound Only」の文字が入った黒いウィンドウが現れる。ユリカは驚いて一歩後ろに跳び退ると、一瞬呆けたようにそのウィンドウを見つめたが、すぐにウィンドウに飛びつくと顔を摺り寄せて大声で話し出した。
「アキトー、アキト、アキトー。もう、なんですぐ返事してくれないのー」
ユリカの大声に、ウィンドウの向こうから深い溜息が一つ漏れる。
『何の用だ、ユリカ。俺は今忙しいんだが』
「うん。昼間アキトとあんまりお話できなかったでしょ。だから、今夜はい〜っぱいお話しようと思って」
『悪いが、俺はお前と話したいことは無いんだが』
「ぶー。どうしてそんな意地悪なこと言うのぉ。ねー、大体なんで音声のみなの。アキトの素敵なお顔を見せてよー」
『あのな』ユリカはアキトの冷たい台詞に頬を膨らませて抗議した。その時、ウィンドウの向こうから、アキト以外の、それも女性の声が微かに聞こえてきた。
『アキトさん、まだですか』
『ごめん、ユリカの奴、なかなか帰らなくて』
『映像も出せばいいんじゃないですか。そうすればきっと帰りますよ』
『いや、流石にそれはやばいって』どうやらその女性はアキトにユリカを早く帰すよう急かしているらしい。ユリカはみるみる顔を紅潮させると、怒りの形相も凄まじくウィンドウに噛り付くと怒鳴り散らした。
「アキトっ。どういうこと。そこに誰かいるのっ」
『それは私です』すると今まで音声のみで何も映していなかったウィンドウに一人の少女が現れた。普段はツーテールに纏めている銀色の髪をストレートに下ろし、素肌の上に直接シーツを巻いて胸を隠しているその少女を、ユリカは良く知っていた。直接会ったのは今日が初めてだが、一度見れば忘れない容姿、経歴。ナデシコのメイン・オペレーター、ホシノ・ルリ。
「ルリちゃん。そこでアキトと何してるのっ」
『何って、ナニですが』
『ル、ルリ』相変わらずウィンドウに噛り付いて詰問するユリカにルリはしれっとした顔で答える。それだけでもユリカの怒りの炎に油を注ぐに十分だったが、ルリの脇からアキトの焦った声が聞こえるに至ってユリカの怒りは頂点に達した。
「どういうことっ。そもそも、なんでルリちゃんがそこに居るのっ」
『ここはアキトさんと私の部屋ですから、私がここに居るのは当たり前の話ですが』
「何馬鹿なこと言ってるの。そんなことあるわけないじゃないっ」
『ちゃんとネームプレートをご覧になりましたか?』
「ねーむぷれーと?」怒鳴るユリカにあくまで冷静に受け答えるルリ。その態度が一々鼻に付くのだが、それでもルリの言葉に素直に反応してユリカはドアの横に付けられたネームプレートに目を遣った。
テンカワ・アキト
ホシノ・ルリそこにはルリの言葉を裏付けるように、二枚のネームプレートが貼り付けられている。ユリカは驚きに大きな目を更に見開き、金魚のように口をパクパクとさせてウィンドウの中のルリとネームプレートを交互に指差す。
『そういうことです』
冷ややかにユリカを見据えるルリの視線とそっけない言葉にユリカははっと我に返った。そして今度はウィンドウとの間に距離を置いたまま、ルリの横にいるであろうアキトに向かって呼びかける。
「アキト、そこにいるんだよね」
『あ、ああ』映像がルリのアップから、ルリの横で上体を起こしているアキトの姿が入るようにズームアウトする。
「ア、アキト」
ユリカは筋肉質の逞しいアキトの上半身に思わず頬を染めた。が、その厚い胸板に愛しげに手を添えてぴったりと寄り添うルリの姿に、今染めた頬をぴくりと引き攣らせる。
「アキト、それ、どういうこと。ルリちゃんとはそんなことしておいて、どうしてあたしとはお話さえしてくれないの」
『話なら明日の休憩時間にでも』
「そういうことじゃなくてっ」ユリカは一声怒鳴ると、一転してその大きな瞳に涙を溜めて声を詰まらせながら言葉を続けた。
「ひどいよ、アキト。この十年、ずっとアキトのこと、思ってたのに。アキトは私の王子様。十年前も、今も、変わらずずっと。そう思ってきたのに。こんなの、ひどいよ」
『ユリカ』ユリカは嗚咽を漏らしながら顔を伏せた。が、呼びかけるアキトの真剣な声音に、頬を伝い落ちる涙もそのままに、ユリカはゆっくりと顔を上げた。
『ごめん。この十年で俺も変わったんだ。十年前の俺じゃない。今、俺はこの子を』
そう言って視線はユリカに向けたまま、ルリの華奢な肩を抱き寄せる。
『ルリをパートナーに選んだ。もう、俺はお前の王子様じゃない……』
震える、しかししっかりとした声でユリカを真っ直ぐ見据えて語るアキト。その瞳を、そしてその言葉を、懸命に否定するように首を振りながらユリカは後ずさる。
『だから、ごめん』
そう言って頭を下げるアキト。そのアキトを見上げるルリ。その瞳はアキトに対する信頼に満ち溢れている。その様子に、ユリカは激しく身体を震わせながら、振り絞るように声を出した。
「ア、ア、……」
ウィンドウの中で二人は微動だにせずにユリカを見つめている。その視線を振り切るようにユリカは頭を激しく左右に振ると、
「アキトの、バカー!」
今までで最大級の叫び声をあげると、ユリカは足音やかましくバタバタと廊下を走り去っていった。
アキトはウィンドウを閉じるとベッドに身体を沈めて目を閉じた。ルリもアキトの腕に抱かれたまま、その厚い胸板に頬を摺り寄せる。
「良かったんですか、これで」
アキトを見上げながら、少し不安げにルリが尋ねた。アキトは目を開くと微笑を浮かべ、そっとルリの髪を撫でて答えた。
「ああ。言ったろ、俺にはルリだけだって」
「嬉しい」ルリはアキトの胸に顔を埋め目を閉じる。アキトは暫くそのままルリの髪を撫でていたが、やがてその手をルリの脇に入れ、ひょいと体勢を入れ替えてルリの上になった。
「じゃ、続けようか」
「……バカ」
「おや」
プロスペクタ―は自室にあるネルガル本社との専用通信端末の前に座りながら、何かを聞きとがめたのか、ドアの外に聞き耳を立てた。いつもの人懐こい笑顔は影を顰め、眼鏡の奥から冷たい眼光が覗いている。やがて誰かが何か叫びながら廊下をこちらに向かって走って来た。
「バカ、バカ、バカ、バカ、アキトのバカー」
しばらく聞き耳を立てて声と足音が遠ざかるのを確認すると、プロスペクターは困ったものだと言った風に首を振って肩を竦めた。
「やれやれ、困りますなぁ。艦長たるもの、もっと落ち着きを持ってもらいませんと」
『まったくだね、ほんと、役に立つのかな、あれは』独り言のように言ったプロスの言葉に答えるように、端末のスピーカーから皮肉っぽい若い男の声が聞こえた。
「まあ、テンカワさんが絡まなければ問題はないかと」
『そう願いたいものだね。で、どう。実験の方は予定通り進められそうかな』プロスのフォローをさらっと受け流すと、男の声は話を本題へ戻した。
「はい。補給物資の積み込みは本日中に完了しますので、明日の実験開始時刻には予定空域に到達できるでしょう」
プロスは懐からそろばんを取り出すと、器用に玉を弾きながら答える。
『ふーん。じゃあ、よろしく頼むよ。電子の妖精、だっけ? あの二人の夢に出てきたって言う、ルリ君の二つ名は』
「はい。銀河に咲いた一輪の白い花、というのもあるそうですが」
『今回の実験内容に即して考えれば、やっぱり電子の妖精でしょ。ワンマン・オペレーティング実験、うまくいくことを祈ってるよ』
「はい。ご期待に添えるよう、万全を期す所存です」プロスの台詞にスピーカーから鼻で笑ったような声が聞こえた。だが、プロスは表情一つ変えず端末のスイッチに手を伸ばした。
「では、また24時間後に」
『あ、ちょっと待って』男の声に、スイッチに伸びたプロスの手が止まる。
『あの二人、ドクターとラピス君、くれぐれも注意してくれたまえ。ま、君のことだから心配はいらないと思うけど、念のため、ね』
「はい。十分注意いたします」そう答えると同時にプロスは通信端末のスイッチを切った。そして立ち上がるとネクタイを緩めながらベッドの端に腰掛ける。
「注意、ねぇ」
そう呟くとプロスは眼鏡を外し、クリーナーで丁寧に汚れを拭き取る。
「どちらが見張られているのか」
掛け直した眼鏡の奥で、プロスの眼光が妖しく光った。
<<続く>>
<<次回予告>>
クレ・ドックから出航し、太平洋へと進路を取ったナデシコ。
プロスペクターから実験艦としてのナデシコの目的を告げられ、動揺を隠せないクルー達。
そして最初の実験、ワンマン・オペレーティング・エクスペリメントが開始される。
ナノマシンの輝きの中、再び電子の妖精がその姿を現す。
次回、 〜紫苑 「君を忘れない」〜 『妖精』(後編)
を、みんなで読もう!
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<<後書き>>
読者の皆様、こんにちは。作者です。
今回の話といい、『ファレノプシスをあなたに』の第二話といい、このところアキトがユリカを振る話が続きますね。
誤解の無いように言っておきますが、作者はユリカのことを嫌ってはいません。むしろ、「ギャグキャラ」としてのユリカは大好きです。
ただ、ユリカって「ギャグキャラ」としては美味しいんですが、「ヒロイン」としてはどうにも扱いに困るキャラだなぁ、と思うわけで。
自分としては「主人公に一方的に懸想して、いつも空振りばかり。主人公とヒロインの仲を邪魔しようとするんだけど、やること為すこと裏目に出てばかり」といったヒロインの「かませ犬」的なキャラがぴったりなんじゃ? と思ったり。
というわけで、『ファレノプシス〜』はともかく、こちらの連載ではユリカの立場は今以上に良くなることはありません(マテ
では、また次の話でお会いしましょう。
b83yrの感想
アキトを心配するルリ、こういう話があればこそ、ルリのアキトへの想いの強さを感じる事が出来る
ユリカが、『アキト自身を見ていない』とか『愛される事だけをしって愛する事を知らない』って非難されるのは、本編の中で、心配らしい心配をしているシーンが無いって事も大きいんでしょうね
いや、『そんな事は無いユリカだってアキトの事を心配している筈』と言われても、人は『描写されたシーン』でしか判断しないし、出来ないんだから
物語の中で描写されていないシーンを想像するにしても、『描写されているシーンからの延長』で物語を見ている人からは想像されてしまう訳で
正直、私にはユリカのアキトへの態度って、『妄信』に見えるし
ユリカはヒロインよりも、かませ犬的役割の方がぴったりというのは、同感です
ただ、ナデシコの場合、『ユリカのようなキャラをあえてヒロイン役にした事からくるチグハグ感』が、『ナデシコ独特の、妙な面白さ』を醸し出しているって事もある訳で(苦笑)
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