起動戦艦ナデシコ
平穏な日々
第一次火星の後継者の叛乱勃発
「帰ってきますよ,帰ってこなかったら,追いかけるまでです。あの人は,私の大切な人だから」
そして,1年の月日が流れたある日。新聞の一面を満面の笑みのミスマルユリカの写真が飾った。曰く
『ミスマルユリカ大佐結婚。お相手は統合宇宙軍の中佐』
「なによ!!これ!!!!」
白鳥ユキナがその記事を見た次の瞬間に叫び,慌てて部屋を駆け出していった。
親友のホシノルリに真相を問いただすために・・・・・・・
「ユキナ!うるさいわよ!!ッテ・・・・・もういないし・・・・・あら?ああ・・・・これが原因ね・・・・・このお相手の人・・・・・どこかで・・・・・・」
ミスマルユリカの結婚相手とされる男は、ボサボサ頭に、仮面(『SEED』のクルーゼの仮面をイメージしてください)をつけており、とりあえず載せていますよ〜というサイズだった。
「え・・・・・・・っと・・・・・・・この人,どこかで・・・・・・・・あ!!アキト君だ〜!」
ユキナは真相を問いただす為、ルリの部屋にやってきていた・・・・・・・
「ちょっと,ルリ!!これ,どういうことよ!!」
「うーん・・・・・ユキナさん,こんな朝早くからどうしたんですか・・・・・?」
【時刻は,ただいま10:30】
「これよ,これ!!この記事!!ユリカさん、結婚するって新聞に書いてあるのよ!!どういうこと」
「え!!・・・・・・ユリカさんが・・・・・結婚??そんな・・・・・・」
そう呟くとルリは、手早く着替えをし,部屋を駆け出していった・・・・・・目的地は現在ユリカが勤務している統合宇宙軍総司令部
「ちょっと・・・・・・ルリ・・・・私を置いていかないでよ・・・・・・・」
部屋に取り残されたユキナは床に落ちた新聞を拾い上げ,さっきは気づかなかった写真を目にした。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・この人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさか・・・・・・・・・・アキトさん!??」
統合宇宙軍総司令部 総司令であるミスマルコウイチロウのオフィス
その部屋の中心にはソファーセットが置いてあり、そのテーブルには、6人分のお昼ご飯の用意がされている。それらを、その部屋の主と、秋山コウイチロウ、ムネタケヨシサダ
ミスマルユリカが囲んでいる。
そのうちの1つは,ほかの物に比べ小さく,器には,ウサギなどのかわいらしいイラストが施されている。
そして,そこに,ピンク色の髪の少女が6人分のお茶を持ってきた。
「どうぞ。」そういいながら,少女はお茶を配り始め、配り終わると彼女の体格から見るとかなり大きいお盆を持って、キッチンのほうへ戻っていった。
「良い子ですな」そう、ムネタケがいう
「「「うん、うん」」」彼の意見にみな賛同している
「しかし,あんな環境で育てられたのによくひねくれずに・・・・・・・」 秋山がそういうと、彼らは今まで彼女がかかわったであろう人々の顔を思い浮かべた
月臣・アカツキ・イネス・北辰・草壁・天川アキト(ユリカは,アキトは思い浮かべなかった)などなど・・・・・・・・
「周りを反面教師としていたのでしょうな・・・・・」そうムネタケが言うと、ほかの二人は笑った。
「アキトは好い人ですよ」そう、ユリカがいう
ほかの三人は,あえてそれを無視して笑いつづける。
「だから、アキトは好い人なんですってば〜」
そんなことを話しているところに料理を盛り付けた大皿を片手に2皿づつ、合計4皿を運んできた。
「何のお話ですか?」アキトが義父となる人に尋ねる。
「ああ、ラピス君は好い子だなって話さ」そう、コウイチロウが答える。
「ええ,本当ですよ・・・・・・あんな,地獄の釜の底のようなことを体験をしたというのに・・・・・・・」そういうと,アキトは慈しむような目でラピスを見た
そして,彼は,テーブルの上に料理を並べ,小皿にとりわけはじめた。
そして,準備が終わり,食べ始めようとしたところに,ルリが部屋の扉を思い切り開け,入ってきた。
「ハァ、ハァ・・・・・・・ユ・・・・・ユリカサン・・・・この記事は・・・・・・・ハァ、ハァハァ、ハァ・・・・」
「そんなに慌ててどうしたの?はい,お水」アキトは,そういうとお茶の入ったカップをルリに手渡した。
「あ・・・・・ありがとうございます、アキトさん・・・・・・・んぐんぐんぐ・・・・・・ん??アキトさん??????」
「や,ルリちゃん,久しぶり〜」一年ぶりの再開、しかも一年前、分かれる時,もう二度と会わないようなことを言っていたアキトがそこにいるのだ。
「な・・・なななななんで、ここにいるんですか!!アキトさんが乗った艦は火星で自沈したはずです」
「ああ、あれ、あれは,ダミー。ユリカから聞いてない?」
「へ・・・・・・・??」あっけにとられるルリ。
「おい,ユリカ,ルリちゃんにあの事いってなかったのか!!」アキトはユリカに問い詰めた
「え・・・・言ったはずだけど・・・・・・・あれ・・・・・・言ってなかったっけ?」
「私,聞いてません・・・・・・」
「あ・・・・あれ〜、いいわすれちゃってたかな・・・・・・・・」ユリカは誤魔化すように乾いた笑い声を上げた
「はぁ〜」その部屋にいる男四人が大きなため息をつく
「彼は,あのあとすぐに宇宙軍に入ったんだよ。あの子といっしょにね」そう、秋山が答えた。
「ところで,ルリちゃん,そんなに慌ててどうしたの?」何事もなかったように,ユリカは妹のルリに尋ねた。
「この新聞見て、走ってきました・・・・・・この記事にあるユリカさんの結婚相手って・・・・・・アキトさんですよね?」
「うん!私がアキト以外の人と結婚するはずないじゃない!!」ユリカは,言い切る。
「じゃあ,ラピスはどうするんですか?」ルリが尋ねる
「ラピスが決めることだよ。」アキトがそう答えた。
台所にいたラピスをアキトが呼ぶと、彼女は走りよってきた。
「ラピス,まじめな話だ。ラピスはこれからどうしたい?」まじめな顔をして、アキトはラピスに質問した。
「ラピスは、アキトとか,ユリカとかルリと、いっしょにいたい。」
「そうか,ユリカ、ルリチャン,二人はどう」とてもやさしい顔でアキトは彼女に微笑んだ。
「うん,うん,ラピちゃんみたいな、かわいい子だったら,大歓迎!!」そういうとユリカはラピスを力強く抱きしめた。
「ラピスは私の妹みたいなものなので,別にかまいません。よろしくね,ラピス・・・・・・って,聞いてませんね。」ルリは横目でユリカと戯れるラピスを見た。
ため息をつこうとしたとき、ルリも,ユリカの力強い抱擁に包めれた。そして,そのときルリはこの人達には一生勝てないかもしれないとも思った。
「こうなっちゃいましたけど,お義父さん。よろしいですか?」事後承諾になってしまったのを申し訳なく思いながら,アキトはコウイチロウにも同意を求めた。
「ああ、かまわんよ、あの子がとても良い子だということは,わしも十分理解しているつもりだ。」
「ありがとうございます」そういうとアキトはふかぶかと頭を下げた。
「家族になることが決まったラピスに俺から,ひとつだけ条件がある。」アキトは,おもむろに口を開いた
「なに?お手伝いしろとか?」
「そんなことは言わないよ。言わなくてもやってくれるだろ。」そういうのを聞くと,ラピスは小さくうなずいた
「条件というのは・・・・・・学校へいけ」
「わかった。私,学校に行く」
つづく
「ところで、アキト。学校って,何?」
「イネスさんに説明してもらいなさい」
第一回:平穏な日々の始まり 終わり
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あとがきー
ども,一撃離脱マニアです。
依然,起動戦艦ユーチャリス を書いていたのですが、投稿先のHPは消えるは、HDDがクラッシュしてユーチャリスのデータ消えるはで、いろいろあり、この世界から,離れていました・・・・
これからは,ちょっと時間ができそうなので,まったりと,だらだらと展開していくつもしです。生暖かい目で見守ってください。
次回からの学園篇は【あずまんが大王】と絡めますが、それがわからないと、わからないというような状態にならないように気をつけますので,ほどほどに期待して待ってみてください。
PS.
【ユーチャリス】の文章を保管されていましたら教えてください。
(注) 起動戦艦ユーチャリスは、無事にサルベージされ、他のHPに投稿されました
b83yrの感想
ユリカ、そんな肝心な事言い忘れるなよ(苦笑)
ちなみに、『起動』戦艦ナデシコって言うのは、誤字じゃなくてわざとだそうです
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