今回、出番が無いって事で、ラピスがここを任された
普通なら怒る所だけど、この作者に一辺に沢山のキャラだして話を纏められるだけの力量がない事は
『まるっと、すりっと、ごりっとお見通し』だから別にいい
あの〜、それはラピスじゃなくてラピスの中の人の台詞なんですけど(汗)
ちなみに、来週最終回だからって事でこうしたらしいけど……
この手の時事ネタは、後で読み返した時訳がわからなくなるんで、出来る限り使わない方がいい……、この作者は解ってるくせにやってるんだから、救いようが無いけど
ごめんなさい(T_T)
さて、馬鹿な作者を見捨てないでくれる人は、先に進んでください……
今確かめたら最後の更新が8ヶ月も前だこの話(汗)
頑張れ、ユリカさん
火星その6
「えっ(赤)」
いきなり、背後から抱きしめられるルリ
「アキト…さん?」
「…本当は怖いんだ…俺…」
「怖い?」
「………何時ルリちゃん達が俺から離れて行くかって考えると…俺はまたあの頃に戻ってしまう…・復讐だけが全てだったあの頃に…」
不安げな震えた声で、更にルリを抱く腕に力を込めるアキト
「痛いです、アキトさん……」
「あっ、ごめん、俺っ(汗)」
慌てて手を離すアキト
「いえ、良いんです…・・」
アキトに背を向けたままで答えるルリ
「俺、本当は木連の奴らを皆殺しにしてやりたいぐらいに思ってる…」
その背に向け自分の本音を漏らすアキト
「やつらは、俺から全てを奪った、そりゃ中には良い奴もいた…けど…」
「私だって同じですよ…本当は、火星の後継者を皆殺しにしてやりたかった…」
「ルリ・・ちゃん?」
ルリのそんな言葉を聞いて驚愕の表情へと変わるアキト
「『部下の安全は保障してもらいたい』、冗談じゃない、反吐が出そうでした、そんな気持ちがあるなら何故自分達の身勝手な理想の為にジャンパーの人達を殺したりするんです」
静かな、それでいて怒りをはらんだルリの声
「奴らは……私からも奪ったんですよ、アキトさん、ユリカさん…私の産まれて始めての『大切な人達』を…でも」
背を向けたままのルリは、どんな表情をしているのか解らないが、その小さな身体がぷるぷると震えている
「アキトさん、私に火星の後継者を皆殺しにして欲しかったですか?」
「………いや……」
「出来たんです、あの時の私には、でも、アキトさんはそんな事をしても喜ばない……それだけが・・・・その思いだけが私を止めた」
「おかしな話ですね、火星の後継者が皆殺しにされずに済んだのはアキトさんのお陰・・・・だからこそ、余計にあいつ等の事が許せない」
「…………」
「もし、アキトさんがそれを望むのなら、今からでも木連を皆殺しにする作戦に切りかえる事もできます」
「そんな事が・・・」
「出来るんです、私やラピスなら…必ず成功するとは限りませんけど、かなりの高確率で、ウイルス感染させたバッタ達の割合もかなり増えてきている状態なら」
「駄目だ……ルリちゃんがそんな事しちゃ!!」
アキトは自分の復讐にルリを巻き込みたくなどなかった
だからこそ、自分が生きている事をルリに知らせなかった
それなのに、ルリがそんな事をするのならば
「『魔女』奴らは私の事をそう呼びました、ええ、私にはぴったりです、私にだって復讐したい気持ちはあるんです、何時でも魔女になれるんです、失望しました?、でも、それが『ホシノルリ』の本当の姿なんです」
「君を魔女になんてさせない、それぐらいなら」
声を荒げるアキト
「そうやって、また一人で苦しみを背負い込むつもりなんですか……かっこつけてます……だからこそ、そんなアキトさんだからこそ、あいつ等がもっと許せなくなるのに」
「俺は…………」
何も言えなくなってしまうアキト
「だから、アキトさんにお願いがあります……」
「お願い?」
「死なないで下さい、また私の前から姿を消すような事があったら…今度は耐えられない、きっと……魔女になっちゃいます、本物の魔女に」
振り向きそして、アキトに縋り付いてその胸に顔をうずめてくるルリ
その顔は・・
「ルリちゃん、泣いてるの?」
「泣いてなんていません、言ったじゃないですか私は魔女だって、魔女が泣いたりする訳がない・・・」
泣き顔を見られたくないのか、顔を胸にうずめたままでルリは言う
アキトはルリを抱きしめ、そして悟る
もし、俺の気持ちがおかしな方に傾けば、この子は本当に魔女になってしまう
心が冷たいからじゃない、暖かさを知ってしまったルリだからこそ
自分が、ユリカへの想いから、復讐鬼と化したように
自分の復讐心を抑える事がルリを魔女にしない唯一の方法……だから
「ルリちゃん、俺を止めてくれるよね………」
「はい、だからアキトさんも私を止めてください」
「…………ルリちゃんには迷惑かけっぱなしだよな、俺……」
「構いません……」
「構うわよ、アキト君な〜〜にをやってるのかなあ(ぴくぴく)」
「えっ(汗)」
会話に夢中になって周りが見えなくなってなっていた二人に唐突に話しかけられた声の主は
「みっ、ミナトさん(汗っ)」
「なんで、ルリルリが泣いててそれをアキト君が抱きしめてる訳?、ちゃんと説明してもらうわよ(ぴくぴく)」
ミナトの顔は、怒りを抑えている表情だ
「あっ、あの、家族のコミニュケーションって奴です(赤)」
ルリがなんとか言い訳をするが
「家族?、あたしにはまるで、『男と女』に見えたわよ、アキト君あなたまさか?」
完全に疑っているミナト
「本当の事話してくれないなら艦長にも話すわよ、いいの?」
と言われても、ルリとアキトの仲はユリカ公認、だからこそかえって返答に困ってしまう二人
「それとも警務隊に引き渡すべきかしら?、テンカワアキトは、11歳の少女を毒牙にかけたって」
「あっ、あの、どの辺からみてました?(赤)」
真っ赤になりながら、上目遣いでミナトに尋ねてみるルリ
だが、その態度は、『返答次第で辻褄合わせの嘘をこれから考えます』と白状してしまったようなもの
「ねえ、ルリルリ、あなたはまだ子供だから解らないかもしれないけど、今のあなたぐらいの子にちょっかいかけてくるような相手は信用しちゃ駄目よ」
本当に心配そうなミナト、そして、身の置き所のないアキト
いくらルリの中身の歳は、11歳ではないにしても、外見と戸籍上の歳は………
「あの、だから(赤)」
何も言い返せないルリ
と困りまくっている二人に救いの神
「ユリカなら、さっきから見てたけど」
「ユリカ!!」
「ユリカさん!!」
「艦長!!」
「大丈夫、ミナトさんが心配するような事はないです、私がずっとみてたんだから」
と屈託のない笑顔で言うユリカ
さて、何故ユリカがこんな良いタイミングで都合よく現れるのか?
実はユリカは『本当に』ずっとみていたのだ
……ルリちゃんいいな〜〜……
と指を咥えながら
アキトは深刻な悩みはユリカではなくルリに打ち明ける事が多い
それがユリカには羨ましい
もっとも、ルリの立場からすれば、アキトがユリカの深刻な悩みを打ち明けたりしないのは、
『アキトはユリカの前では弱音をはかない』
『弱音をはかないのは、それだけユリカが大切だから』
と思えて羨ましいのだが
お互いに、『自分には無いモノ』に羨ましさを感じてしまうのは人の常
とまあ、様子を伺いつつ二人の前に出るタイミングを計っていたユリカ………以前なら、そんな事は一切考えなかったろうが、そういう面でも成長したらしい…ではあったが、ミナトの乱入で困っている二人を助ける為に姿を表したのだ
そして
「きゃ(赤)」
いきなりルリを抱きしめるユリカ
「ルリちゃん、今まで人の温もりをしらなかったから、結構甘えんぼさんな所があるんです、だから、時々こうやって、ユリカやアキトが………」
「あっ、あの、ユリカさん私そんな(真っ赤)」
「……………甘えん坊…………」
「……ぷっ……」
しばらくの沈黙の後、ルリのそんな姿を想像し思わず失笑してしまったミナト
なるほど、それなら確かにルリもアキトも何も言えなかった事も解らないではない
そして、そんなミナトを見てルリは
…………あっ、甘えんぼって、ユリカさんとんでもない事を(汗)……
そんな事を言ってしまえばこれから先、どんな事をいってからかわれる事か…
「みっ、ミナトさん、違うんです、そんなんじゃないんですっ!!(赤)」
慌てて否定するルリ、
だが
「まあまあ、ルリルリが本当は甘えんぼな事が解ったから良いわ」
にや〜〜〜りとしているミナト
多少の疑問は残ったが、ルリの慌てる態度をみてミナトの中で、『意地悪な気持ち』の方が勝ってしまったのだ
ミナトはルリの事を可愛く思っている、そして、可愛いからこそ意地悪がしたくなる
………ミナトさんに、完全に勘違いされた(汗)………
目の前が真っ暗になるルリ
「あっ、みんなには黙っておくから、ルリルリが本当は甘えん坊さんなんだって♪」
そんな事を言われ、思わず、(涙)
「ちっ、違うんです、話を聞いて下さいミナトさん(汗っ)」
「そうよねえ、普段は冷静なルリルリがそんなだって、言えないよねえ恥かしくて(にやり)」
最早、何を言っても逆効果で、ミナトの『ルリルリは甘えん坊さん♪』のイメージを強調する事にしかならない
「大丈夫、言い訳なんて良いから、これは秘密にしておく」
「そうしてくださいミナトさん、ルリちゃんも凄く恥かしいでしょうから」
「そうね、艦長」
にやりとしながらルリを見つめているミナト
なんと言うか、……そう、『獲物を見つけた目』だ
……………そんなこんなで、ともかく一先ず危機は去った……
下手をすれば、アキトは警務隊に突き出されるかもしれなかったのだから、まあ、良かったと言えば良かったのかもしれない……
が、これから先、ルリはミナトにからかわれる事となり、一寸だけユリカを恨んでしまったという(笑)
そして、様々な事を経て数ヶ月が経つ
『元の世界』では、ナデシコが存在しなかった8ヶ月
その間に、こちら側の世界でのナデシコの地道な努力により
地球へと送られた人達は、1253人
『地球に来なくても火星でなんとか生き残れた人達』は、推定約4000人
10話その1へ進む
後書き
ちなみに、このユリカさんって、私の連載の中で一番感想が来なくてカウンターの伸びも悪いんですよねえ(苦笑)
さて、たんに『つまらない』のかそれとも『一番更新されていないから』なのか……
それとも『ユリカさん』ってタイトルが悪いのか………
『テンカワ・ルリのファンサイト』の中での、『ユリカさん』だから不味いのか
その辺りは色々疑問もあったりして
一番可能性が高いのは、『つまらない』からだろう、うん(笑)
10話その1へ進む
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||