さて、元々『ユリカさん、ヒロイン化計画』なんて、馬鹿げた理由で始まったこの話

でも、何故か最近シリアス色が強くなっていくのは何故なんでしょう?

この作者って実はシリアス作家?

 

注、別にそんな事は有りません(汗)


頑張れ、ユリカさん

第9話、火星その3


今は夕食時、アキトとラピスはまだ遺跡から帰ってきては居ない

そんな時間帯の、ナデシコ食堂

 

「う〜〜ん、面白く無いなあ」

「何がだ?ヒカル」

なにやら、妖しげな話をしているパイロット3人娘

「だってアキト君の3股なんて、同人誌の格好のネタなのに、『俺はユリカ一筋』って自分で言っちゃうんだもん、アキト君」

「おいおい」

呆れ顔のリョーコ

「あっ、でも、艦長とルリちゃんとラピスちゃんの、実は乱れた関係って結構受けるかも(ニヤリ)」

「何考えてるんだか・・・ルリとラピスってまだ11歳だろ」

「だからこそ受けるっ、同人誌界はそういう所」

「・・・理解出来ん世界だ・・・(汗)」

等と話している

事実は小説より奇なりとはよく言ったもので(苦笑)

 


 


さて、ナデシコのブリッジ

メグミとユリカは食堂、ルリとミナトだけがブリッジに

ルリにちょっかいをかけているミナト

 

「ねえ、ルリルリ」

「なんです?ミナトさん」

「将来は、艦長とルリルリとラビスちゃんで、『家族』として一緒に暮らすって約束してるって言ってたよね」

「はい、それが何か?」

「もしもよ、もしも・・・将来ルリルリがアキト君の事、『女の子として』好きになっちゃったらどうする?」

「はい?」

内心焦るルリ

「そんな事は無いと思いますけど・・・私は艦長の事も好きですし・・・・」

内心の焦りを表に出さないように、注意を払いながら答える

「でも、人の気持ちって解からないわよ、」

「・・・そうですね・・もしそんな事になったら・・・泣いて諦めます、私は艦長の事好きですから」

心の中で、別の事を答える

ミナトさん、私は以前に一度それをやった事が有るんです・・・・・・・・・・と

「でも、ミナトさん、どうしてそんな事聞くんです?」

「んっ、ルリルリの目がね、時々・・・・・」

「時々?」

「アキト君の事、『家族』とか『御兄さん』とかとは違う目で見てる時が有るように見えるんで」

「えっ(汗)」

・・・・・・・・・ミナトさん、鋭いです(汗)

「でも、流石にアキト君の方は、ルリルリの事家族としてみてるみたいだけどね」

「そっ、それはそうです、今の私を女性として見るようなら、アキトさんロリコンです(汗)」

なんだか、アキトの苦労が身に染みるルリ

「俺が愛しているのはユリカだけ」

アキトさん、きっとこんな気持ちで言ってたんだな・・と

 

そんな話をしていると、食堂から戻ってくるユリカとメグミ

こっち側の世界では、メグミはユリカに対し『やる時はやるしっかりとした尊敬できる艦長』のイメージを持っているせいか、かなりユリカと仲が良い

その後、ヒカルに、メグミ×ユリカでも描いてみようかと思わせるほど

念の為に言っておくが、別にメグミにそっち方面の趣味はない(苦笑)

 

「ミナトさん、ルリちゃんご苦労様、じゃあ交代するから、2人は食事に行ってきて」

「はい、艦長、じゃあミナトさん、私は先に食事を取りに行かせてもらいますから」

これ幸いとばかり、逃げるように立ち去るルリ

そんなルリの後姿を眺めながら、ミナトはポツリと呟く

「なんだか変なのよね、ルリルリってまだ11歳のはずなのに、なんだか『失恋の経験をして成長した女』みたいな印象が有る事が有って・・子供の「何も知らない強さ」じゃなくて、「辛い事を乗り越えてきた強さ」を感じる事が・・・・気のせいだと思うけど・・・」

 


 


ルリが、食堂に着くと、そこではパイロット3人娘達がまだ話しをしていた

3人横一列に並んだ彼女達の背後の位置のテーブルに座った為に3人はルリの事に気がついていないようだ

食事をとりながら、何気なく聞き耳を立てていると

「ルリルリとアキト君と艦長の3(ぴ〜)な関係とか、面白いかも」

等との話が聞こえる

その話を聞くとルリは、真っ赤になってしまう

「例えばさ、ルリルリと艦長とラピスちゃんが将来一緒に暮らし初めて、その内、『お兄さん』だったアキト君の事を『男の人』として意識するように・・」

「でも、ルリルリにとっては艦長も大切、辛い気持ちを隠しながらの生活・・」

 

って、ヒカルさん、それ・・・私が実際に経験して来た事です(汗)

まさか、ヒカルさんまで逆行してきてるんじゃないでしょうね(汗)

 

「でも、そんな辛い気持ちがある時艦長にばれてしまう、ルリルリの事も大好きな艦長はそのまま、あぶない関係に(ニヤリ)」

 

いや、流石に、その展開は無かったですけど・・・・・・・(汗)

でも・・・

本当にそんな関係になれてたら・・・

ユリカさんやアキトさんにだったら・・私・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はっ(赤)

ちっ、違うっ、私にはそんな趣味はないし(真っ赤)

なっ、なんかこの前の『ご褒美』の事以来おかしいです(真っ赤)

とっ、ともかく(汗っ)

 

「ヒカルさん、なんて話をしてるんですか?」

「えっ(汗)」

背後からいきなりルリに話しかけられ、焦るヒカル

ルリは、「私は怒ってます」という表情を作ろうとするのだが、顔が火照って『怒り』ともなんとも言えない表情になってしまう

「ルッ、ルリルリ、いやその・・・あくまで例えばの話だから、例えばの(汗っ)」

焦りまくるヒカル

怖くて後ろを振り向けない

「そんな内容の同人誌なんて作ったら、怒りますからね」

自分の想像してしまった事の恥ずかしさで真っ赤になりながら静かに告げるルリ

リョーコやイズミは、真っ赤になり、上手く表情を作れないルリをみて、

『うわっ、やばいっ、ルリの奴、どんな顔して良いかも解からないぐらいに滅茶苦茶怒ってる(汗)』

とか思っている

ルリの内心は、怒りも全く無いとは言えないが、むしろ、恥ずかしさを誤魔化したかっただけ(苦笑)

「まっ、まあ、なんだ、あくまで冗談の話だから、ルリもそんなに怒らないでやってくれ(汗)」

なんだかんだと、ヒカルを庇うリョーコ

「べっ、別にそんなに怒ってる訳じゃありませんよ(真っ赤)」

だが、なんとか無表情である事に勤めようとしているルリは、かえって「怒りをこらえて」いるようにも見えてしまう

「ヒカルさん」

「はっ、はいっ(汗っ)」

ヒカルは今だに後ろを振り向けない

「それに、リョーコさんもイズミさんも、私は皆さんには感謝しているんです、アキトさんの訓練にも付き合ってくれて、だから、今回だけは目を瞑ります」

「えっ」

ほっとするヒカル

「でも、もし、そんな内容の同人誌なんて書いたら・・・解かってますね?」

「はっ、はいっ(滝汗)」

そして、そのまま何事もなかったかのように食事を続けるルリ

硬直したままのヒカル

ともかく、この件に着いては落着してほっとするリョーコやイズミ

 

そして、食事を続きをしながらルリが思っていた事

 

私とユリカさんとアキトさんが、そういう関係になる同人誌か・・・みてみたかったかも・・・

・・・・・・・・・・はっ(真っ赤)

だから、私にそんな趣味はない・・ない・・・筈・・・・多分・・(真っ赤)

等と苦悩しているとは、ヒカル達も思わなかっただろう(苦笑)


 


等とルリの周りで一寸した事件が起こっている間に、ナデシコにボソンジャンプして戻ってきたアキト達

帰ってきて真っ先に向かったのはイネスさんの所

「お帰りなさい」

イネスが労うが、そこにはアイの姿は無い

「イネスさん、聞きたい事が有るんです」

「アイちゃんの事?」

「・・・・・・やっぱり、知ってたんですね、今回遺跡に行けばアイちゃん・・・過去のイネスさんと会う事も・・・」

「ええ、アイちゃんは私ですもの、貴方達にプレートを渡した後は、すぐに再びジャンブさせられて火星の砂漠に放り出されて、「イネス・フレサンジュ」として成長する事もね」

「だったらなんで教えてくれなかったんです?」

「教える訳には行かなかったのよ、考えてもみて、アイちゃんと私なら、「一つの時間軸の中」での逆行をしている、でも貴方達は?」

「貴方達は、『平行世界』へ紛れ込んでる、この違いは一体何?、この事を考えれば、迂闊な事を言えばタイムパラドックスのせいで、私、『イネス・フレサンジュ』の存在を消す事も『無い』と言い切る事は出来ない・・・・・」

「ええ、俺達もその事で悩みましたから・・一体どうなっているんですかね、この逆行は?」

「向うの世界の私にも、色々と聞いてるけど・・・・・・それでも解からない事が多すぎるわね、でも一つだけ言える事が有るわ」

「なんです?」

「私にこの先の事が解かるのはここまで、この先の未来がどうなるかなんて全く解からないって事」

 

次回に続きます

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後書き

逆行モノみてて、不思議に思ってた事があるんですよ

例えば、ルリの精神だけの逆行とかの場合、11歳のルリの中に16歳以降のルリの精神が入ってる訳だけど、その事に『違和感』を感じる人は居ないのかな?とか

で、その手の事に一番気がつきそうなのは、ミナトさん辺りだと思うんで

さて、この話は単発のエピソードになるのか、それとも伏線なのか(ニヤリ)




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