ごっ、ご褒美って(赤)

だって、コッチの世界では、ユリカさんが先にって思って・・

でも・・・ユリカさんが・・

・・・・あっ、あの前回の続きです(真っ赤)

 


頑張れ、ユリカさん

第7話、いつかお前が『歌う詩』その2


 

「あの・・ユリカさん(赤)

ルリは赤くなってしまってる

「だって、ルリちゃん言うべき事をちゃんと言ってくれたから、ちゃんとご褒美を上げなくちゃ」

ニコニコと告げるユリカ

いくら元の世界では既に男と女の関係になっていても、照れる物は照れる

「ルリちゃんがユリカの事も本当に大切に思ってくれるのが解かったから、初めてはルリちゃんで良いよ」

「だっ、駄目です、コッチの世界ではユリカさんが先にって思ってたんですから」

実は内心、結構気にしているのだ

元の世界でユリカより先に・・・・だった事を

「でも、ルリちゃん頑張ってくれてるから」

「とっ、ともかく私は(汗っ)」

「あっ、じゃあ2人一緒って事にしようか」

なにやら、とんでもない発言

「あっ、それだったら良いってっ・・・はっ(真っ赤)

焦りからか、とんでもない発言をしてしまって、更に焦る

「じゃ、2人でって事にしよう♪」

全く動じず相変わらずニコニコとした笑顔のユリカ

「・・・・・・・・・」

ルリは、あまりにもあっけらかんとしたその態度に絶句してしまう

(・・・・・・・・だって、私・・・そんな趣味は・・・(赤))

(・・・・・・・でも、ユリカさんとアキトさんだったら・・・・)

(・・・・・ちッ違うっ、そうじゃなくて・・・・)

焦って言葉が出てこない

アキトは無言のまま立ち尽している

額に汗を浮かべながら

どうも、「漢」として複雑な心境にあるらしい(苦笑)

「でも、どうせならラピスちゃんも入れてあげよっか」

「えっ(汗っ)」

更にとんでも無い事を言い出すユリカ

いや、作者的には嬉しい展開だけど、とても書けないぞ(汗っ)

 

 

 

 

 

「でも、ルリちゃん本当に楽しみにしてたんだね、この世界でのアキトの初めての料理」

「えっ」

『料理』と言う言葉を聞き、今までの勘違いに気付く2人

「アキト、こっちの世界に来てから,エステの訓練ばかりしてて料理してないでしょ、でも、時々食堂の方みて料理やりたそうだったし」

「あっ、あっははは、そうです料理です(汗っ)」

今までの勘違いを思い出し、顔から火の出るような恥ずかしさを感じている二人

ユリカの方は、その事に全く気が付いて居ない

ともかく、深呼吸をして、冷静さを取り戻すルリ

 

「じゃあ、尚更みんな一緒じゃ無いと駄目です、アキトさんのこの世界に来てからの初めての料理なんて、私一人で食べて良い物じゃ有りませんから」

 


その日の夜は、久しぶりにアキトさんが料理を作る事になりました

とても愉しそうに料理を作るアキトさんを見て、やっばりアキトさんの本来の姿はコックさんなんだと

ずっと料理をしていなかったから、味は以前よりも落ちてましたけど・・・・それは間違い無くアキトさんの味でした

何処か人をほっとさせてくれる、そんな・・・・

えっ、一寸残念じゃなかったのか?

別にそんな事は有りません(赤)

アキトさんの料理って言う、大切なものも食べられましたし、それに、その日の夜は・・・・・

 

いっ、いえなんでも無いです(赤)


さて、場面は変りナデシコの整備所、3人の会話から、夜までの間ぐらいの話

 

ウリバタケとラピスは、回収したバッタの残骸を前にしていた

「で、これを修理してくれってのか、艦長とルリルリは?」

「・・・・・・うん」

「でも、危なくないか?、下手に修理して直った途端に俺達を襲うなんて嫌だぞ」

「ラピスがプログラムを書き換えるから、大丈夫」

「まあ、そう言うなら信頼するが・・・・・でも、こんな物使って何をしようって言うんだ?」

「バッタのプログラムを書き換えて、トロイの木馬にする・・・上手く行けば、木星トカゲの戦力を激減させられるし、情報収拾だけでも使える、偽情報で相手を霍乱する事も出来る、それに、プログラムを書き換えて、ウイルス感染させたバッタやジョロ達に、火星の人達を守らせる」

「出来るのか?,そんな事が本当に?」

「ラビスやルリなら出来る、多分他の人には無理・・・・・私達は他の人達とは違うから・・・・・」

特に自慢と言う雰囲気ではなく、淡々と告げるラピス

・・・・・他の人達とは違う・・・・

ウリバタケにはラピスのその言葉は、むしろ悲しそうにも見えた

 


 


ユリカとアキトはイネスさんと相談していた

 

「・・・・・にわかには信じられない話だわね」

「ええ、そう言われると思ってました、俺も同じ事言われたらそう信じられないと思います」

「でも、本当なんですよ、私とアキトとルリちゃんとラピスちゃんが未来・・・・もう平行世界かな・・・から逆行してきたのは」

アキトとユリカは自分達にわかる全ての事をイネスに話したのだ

「でも・・・・・未来を変えられないのだったら、逆行してくる意味が無かったんじゃないの?」

痛い所を突いて来るイネス

「ええ、未来を変えるって事では意味が有りません、でも、俺達が生きる為には意味が有るんです」

「どう言う事?」

「俺やユリカはA級ジャンパー、ルリちゃんやラピスは遺伝子操作されたIFS強化体質・・・・・・殺されかけた事や、さらわれかけた事は一度や二度じゃない・・・」

「私とアキトは実際にさらわれた事さえ有ります、ラピスちゃんも・・」

神妙な面持ちの2人

「ルリちゃんは実際にさらわれた事は有りませんけど一番危険視されています、『兵器としての性能』を示しすぎたから・・・いずれは暗殺される可能性も高い・・・守りきれない・・・」

「そっか、貴方達も色々大変なのね」

「はい、それでイネスさんに調べてもらいたい事が有るんです、ジャンプの事で」

「でも、今だったらジャンプの事に付いては、貴方達の方が詳しいでしょう?」

「・・・・・元の世界に戻る方法と、精神だけのジャンプ・・・・この二つがわからないんです」

 


 


そして、ルリはブリッジへと戻り・・・・

 

「ねえ、ルリちゃん一寸聞きたい事が有るんだけど」

「どうしたんですメグミさん?」

「アキトさんが3股かけてるって話なんだけど・・・・・ルリちゃんに調べて貰えないかな?」

「はい?、メグミさんその話を何処から聞いたんです?」

ルリは内心少し焦りつつも冷静に答える

「うん、ラピスちゃんから聞いたんだけど、もしそれが本当なら・・・艦長が可愛そうだし」

「艦長が?」

「3股かけてる内の一人が艦長かも知れないんだ、もしそうなら、艦長の目を覚ましてあげないと、そんな最低の男が相手じゃ、いずれボロボロにされて捨てられかね無いし」

メグミは本当にユリカの事を心配して言っているのだろう

ルリの心中は複雑である(苦笑)

(メグミさん・・・・酷い事を・・・でも、3股もかけてる男の人に対しては常識的な考え方か)

内心、そんな事を思いながら

 

「解かりました、でも、調べる必要は無いですよ、私はその3人が誰だか知ってますから」

(本当は、アキトさんが3股かけてるんじゃなくて、私達が3股かけさせてるんだから、少しでもアキトさんの負担にならないようにしないと、嘘も方便って言葉もありますし)

 

「本当、誰と誰と誰なの?」

(3人の中に、私とラピスも入ってるなんて言ったら、きっとアキトさん、ロ〇コンの犯罪者扱いですね、でも、アキトさんの事を悪く言うメグミさんに一寸だけ意地悪をしたくなりました)

 

 

(・・・・・だから・・・・・・)

 

 

「はい、ユリカさんと、私とラピスです」

「えっ(汗)」

 

7話その3へ進む

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後書き

私はアキトを犯罪者になんてしませんよ

それと、もっと違う『ご褒美』の良かったと思う人は手を挙げて(笑)




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