ナデシコは今宇宙
ビッグバリアも、『なんの問題も無く』解除してもらってサツキミドリ2号へと向かっています
えっ、本当に『なんの問題も無かった』のか?
『なんの問題も無かった』ですよ、ナデシコとっては
ムネタケ副提督の問題、ネルガルの方でく上手く利用したみたいです
アカツキさんにはあの後、半分ぐらいを説明して、協力を求めました
残り半分はどうするのかって?
火星に居るはずのあの人に、『説明』させてあげようって事でアキトさんやユリカさんと意見が一致しましたから(クスクス)
そして、本編ではメグミさんとアキトさんが・・・・な回なんですけど・・・・・(一寸、沈み気味)
なんか、最近作者さん、『女難のインフレ』が嫌いなみたい
さて、どうする気なんでしょうか?
頑張れ、ユリカさん
第4話、水色宇宙に『ときめき』
さて、サツキミドリ2号に向かうナデシコ
艦長室での、3人の会話
「サツキミドリ2号の人達、どうしようか」
とユリカ
「助けられる物なら助けたいのですが」
ルリも悩んでいる
「既に歴史が変わってきてる以上、向うの世界の事を前提に考えても駄目な可能性も捨てきれない・・・」
そして、アキトも・・・・
「バッタさん達の襲撃がなかったみたいに、コッチの襲撃もなければ良いんだけど・・」
「・・・・・確かにそれが1番良いですが・・・・・・毎回そうそう都合良く行くとも限りませんから」
「サツキミドリ2号への襲撃が早まる事も遅れる事も考えられるんだよね」
「そうか、遅れるようなら、ナデシコが無事に0G戦フレームとリョーコちゃん達パイロットを補充して出航した後に・・・・・・・・・・」
「と言って、何時までもそこに留まってる訳には行きません、私達には火星と言う当面の目的地が有りますから」
「う〜ん、・・・・・・・ねえルリちゃん、ナデシコは何時サツキミドリ2号に着く予定なの?」
「前回より、14時間45分ほど早く着ける筈です、このまま何もなければ」
「どうなるかはわからないけれど、その14時間を索敵と掃討の為に使ってみようか、一種の賭けかもしれないけど」
「賭け?」
アキトとルリが同時に声を上げる
「うん、前回の襲撃じゃ直接向かったでしょ、今回は迂回して入ってみるの」
「14時間の時間差を利用して、コロニーの回りを螺旋状に回りながら索敵、敵の戦力が見つかるようなら、先に掃討しておく・・・近くに敵のチューリップがいなければ、ナデシコの補給が終るぐらいの時間なら稼げるから」
「でも、襲撃が早まるようなら、迂回する事がかえって仇になる事も有りますよ、ユリカさん」
「わかってる、だから『賭け』なの・・・・・・もっと良い方法が浮かべば良いんだけど・・・」
普段は明るいユリカの表情が曇る
「それに、今回の私達の行動でサツキミドリ2号襲撃がなくなったとしても、次の襲撃があるかも知れません、その時には私達の知らない所で全滅する事も・・・」
ルリの意見が入る
「それも・・・・・・わかってる、でも、何処かで切り捨てなければなら無い所がどうしても出てくる・・・艦長だったら・・・・・・・・」
「それがわかっていれば、上出来ですユリカさん」
「サツキミドリ2号や、他の戦死者の人達を救うにはこの戦争の早期終結しか手はない」
決意を秘めたアキトの表情・・
「・・・・・・・そうだよね・・・・」
ユリカも肯く
「・・・ここは過去じゃなくて、既に平行世界ですから・・・・・『最悪に備えながら最善を目指し』ましょう、ユリカさん、アキトさん」
「人間の力には限界があります、どんなに頑張っても駄目な時だって有ります・・・・でも・・・・・」
「人の力で変えられる部分だって確かに有るんですから」
・・・・そして・・・・・しばらくの沈黙の後・・・・・・・・・
「じゃあ、今回はユリカさんの案で行きます、コロニーの周辺を螺旋状に回りながら、索敵、掃討」
さて、その頃ブリッジでは
「ねえ、ラピスちゃん、アキトさんってどんな人なの?」
妙に浮かれた口調でラピスに尋ねるメグミ
「・・・・・・・・なんで、そんな事を聞くの?」
怪訝そうな表情のラピス
「えっ、だってアキトさんって一寸素敵かな〜〜って、なんかラピスちゃんとは一緒に居ることが多いし、お兄さんみたいなモノなの?」
「・・・・・・・・・・・諦めた方が良い・・・・・・・」
間髪を入れずに答えるラピス
「えっ、どうして?」
今度はメグミの方が怪訝そうな表情になる
「アキトにはもう付き合ってる人が居る・・・3人」
「えっ(汗っ)」
「アキトはその3人のモノ・・・・・・・・その3人の身も心もアキトのモノ・・・・」
「それって・・・・(汗)」
「アキトさんって・・・・そんな人だったの・・・・・私、見る目ないな・・・・・」
沈んでしまうメグミ・・・・・
「メグミさんに見る目がない訳じゃ無い・・・でも、アキトは諦めた方が良い・・・・」
何処かメグミに対して、冷たい印象のラピス・・・
アキトとリンクしていたラピスにとって、アキトにとって大切な人はラピスにとっても大切な人
以前の世界でのメグミはアキトにとって大切な人である、ユリカの最大の恋敵
もっとも、アキトやユリカの性格上、メグミを嫌っている訳では無いので、ラピスの心情も複雑なモノがあるらしいが・・・・
>艦長室・・
「はい、ではユリカさんヒロイン化計画の為の3か条復唱」
「ルリちゃん、本当にやるの?」
「ええ、ユリカさんって記憶力が良いのに忘れっぽいですから、このぐらいやらないと」
『アキトを王子さま扱いする事を禁止』
『読者が引くから、『アキトは私が好き』を禁止』
『艦長権限を乱用して、アキトの部屋に無断で入る事を禁止』
などと、復唱させられているユリカ・・・・
・・・・・・・・・・・さっきのシリアスな雰囲気は何処に行ったんだろう?(苦笑)
そして、約11時間後
「敵影確認」
ブリッジに、ルリの声が響く
「敵の戦力は?」
ユリカの返答が響く
「チューリップが1、無人兵器多数、今ならグラビティブラストの射程と有効範囲内にほとんどの敵が入ってます」
「了解、グラビティブラスト発射準備」
「撃て〜〜〜〜」
そしてその後・・・・・・残ったものは、チューリップの残骸・・・・・・
感嘆の声を上げるブリッジクルー
そんな中ブリッジの中で、こっそりとルリと通信をしているユリカ
「ルリちゃん、今回は賭けに勝ったかな?」
ホッとした様子のユリカ
「まだです、敵の戦力がアレだけとは限りません」
そんなユリカに、気を引き締めるように注意するルリ
「そうだよね、近くに一つでもチューリップが残ってたら、サツキミドリ2号の人達は」
「メグミさん」
「はいっ、艦長」
「サツキミドリ2号の人達に、連絡入れてありますね」
「はい、『コロニー周辺の、敵影の索敵と掃討をしてからそちらへ向かう、出来ればナデシコと合流予定だったパイロットと0G戦フレームをこちらへ向かわせて欲しい』でしたね」
「そう、予定ではそろそろ着く頃だけど、まだなんの連絡もない?」
「はいっ、今の所は」
「そっか・・・・・」
>エステバリス格納庫・・
「だ〜〜〜、何故この、ダイゴウジ・ガイ様に出番が無いんだ〜〜〜〜〜」
相変わらず暑苦しい、ヤマダ・ジロウ・・・
「少しは落ちつけ、空戦フレームや、陸戦フレームじゃ、宇宙空間じゃ戦え無いんだから仕方ねえだろ」
ウリバタケが呆れ顔でつぶやく
「ナデシコに有る、唯一の0G戦フレームは、テンカワの奴が使ってるしな、もっともネルガルに有ったテスト機だから相当ガタがきてるが・・」
心配そうなウリバタケ
「あの野郎、それでも俺の整備の腕を信じてます、だとよ、技術者冥利の尽きるってもんだ」
「だったら俺だって」
「お前は駄目、すぐに壊すから(怒)」
ヤマダ・ジロウ・・・・・・・・・・
何をやったのか知らんが、ウリバタケにも嫌われたらしい・・・・・・・・・
その後、0G戦フレーム5機と、バイロット3人を無事に回収
幸い、コロニー周辺のチューリップは、アレ一つだけのようでした
ナデシコは、サツキミドリ2号で、補給を済ませ再び火星に向けて出航です
でも、サツキミドリ2号の人達を本当に守れたのがどうか・・・・
この戦争が終るまでは誰にも解かりません
5話へ進む
後書き
なんか、段々シリアスっぽくなっていきますな(苦笑)
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