愛・・・
藍・・・・・
相・・・・・・・・・
アイが一杯・・・・・・
一応、最新鋭の戦艦ナデシコは、戦闘時以外は全自動な訳で、はっきり言って暇です
・・・・・・・・・・・・・・
と言うような台詞が本編に有るのに、何故、ナデシコのSSでは
『オモイカネクラスのAIは、私のようなマシンチャイルドじゃないと扱えない』
って話が結構出るのでしょう?
それだと、他のナデシコ級戦艦、コスモス、カキツバタ、シャクヤクのオペレーターの説明が付かないと思うんですけど
マシンチャイルドなんて、そうそう居るもんじゃないだろうし・・・・・
さて、疑問はこのくらいにして、第5話です
頑張れ、ユリカさん
第5話、ルリちゃん『航海日誌』
「唐突ですけど、ヤマダさん・・・・・・・・・・・・・・・・・死んじゃいました」
「えっ」
驚愕の表情を浮かべるアキト
「だって、戦闘も反乱もないのに・・・どうして・・・・・」
そんな、アキトの表情を見てルリは悪戯っぽく笑う
「アキトさんだって、死んだ事在るじゃないですか、『君の知っているテンカワ・アキトは死んだ』って」
「・・・・・あっ・・・・あはは、そう言う事か(苦笑)」
「笑い事じゃ有りません、あの時の私がどんな気持ちだったと思っているんです?」
急に表情が厳しくなるルリ
あの時の事を思い出してしまうのだろう
何処か、寂しさの混じった表情で
「・・・・・・・・・・・・・・・・ごめん」
そんなルリの表情を見るとアキトは何も言えなくなってしまう
「まあ、ヤマダさんが死んだって言うのは、シュミレーターの話ですけど、実際のところ、ヤマダさん、腕の方はどうなんです?」
「かなりの腕前では有る、シュミレーターの成績じゃ『撃墜数』ではトップだよ」
「でも、『撃墜される』数でもトップ・・・・・・違いますか?」
「そうだね、リョーコちゃん達が、『よっぽとの事がないと撃墜されない』のに比べるとね、だからシュミレーションでは良いけど」
「実戦でやり直しは有りません」
そんな会話を交わしながら、2人が向かうのはナデシコのブリッジ
>ブリッジ
ユリカは暇を持て余していた
ただでさえ、火星まではやる事がなかったのに、サツキミドリ2号のお葬式が無くなった事で、更にやる事が無い
もっとも
「まあ、お葬式が無くなったのは良い事だし・・・」
と思うぐらいの分別はある
以前なら、
「アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、アキト♪、」
だったかもしれないが、今回はルリに止められている
・・・・・・・・・仮にも艦長ともあろう物が、止められないと止めないこと自体問題のような気もするが(苦笑)
まあ、ユリカも多少はマトモな艦長に・・・・・・・・・・
なってくれたら良いなあ(遠い目)
そんな中、2人がブリッジに現れる
「あっ、アキト、ルリちゃん」
嬉しそうに2人の名を呼ぶユリカ
ブリッジクルー達は、この世界でのユリカしか知らないので、
『意外とマトモな艦長』というイメージと、『初日の自己紹介』のイメージで戸惑っているらしい
だが、メグミはラピスから聞いた言葉で、こんな事を考えていた
「あの嬉しそうな表情、アキトさんの付き合ってる3人のうち一人って、・・もしかして、艦長?」
「駄目よ、仮にも艦長とも有ろう人があんな最低の男に引っかかっちゃ」
「あの、女の敵(怒)」
・・・・・・・・・・まあ、『普通の反応』だよね(苦笑)
ちなみに、メグミの中で、アキトが付き合ってるであろう3人の中に、ルリやラピスは含まれていない
常識的に考えて、年齢が年齢だし
だが、ナデシコSSの読者の中には、年齢に関係無くアキトとのカップリングを望む人も多いぞ(笑)
「じゃあ、ブリッジの当直を交代します、メグミさん、ミナトさん、御苦労様でした」
ユリカが労いの言葉をかけ、ブリッジ要員が交代
今度は、ルリがオペレーターとして座る
ユリカとラピスは、まだやる事が残っているからとブリッジに残る
今現在、ブリッジに残っているのは、アキト、ユリカ、ルリ、ラピスの4人
『秘密のお話』をしても問題の無いメンバーである(笑)
「ふえ〜〜〜、疲れた〜〜〜〜〜〜」
どうも、ユリカの性格上、『艦長らしく振舞う』事は、相当こたえる物らしい
「ルリちゃん、前の世界でも聞いたけど、艦長ってなんなんだろうね?」
げっそりしながら、そんな事を尋ねてくる
「以前は、『誰がなっても同じ』見たいな事言われましたね、ユリカさん」
「・・・・・うん」
「でも、なにか有れば、真っ先に責任を取らされる人身御供でも有りますよ」
なにか、思う所があるのか、ルリの表情が曇る
「ルリちゃん、前の世界で何か有ったの?」
ユリカが心配そうに尋ねる
「いえ、なにも有りませんでしたよ、ただ、私のような小娘が『艦長』になる事を快く思わなかった人は沢山居たようです」
「なにせ、私が出世の為に、身体を売ったなんて無責任な噂は結構耳にしましたから」
「えっ」
「馬鹿げた話です、私がナデシコBの艦長になったのは、私が『普通の人とは違うから』なのに」
「ルリちゃん、その言い方は・・」
ユリカやアキトの表情が曇る
「あっ、ごめんなさい、気にしなくても良いです・・・・・」
「それに・・・・・・私の初めての人はアキトさんでしたし、その後もアキトさんだけですし(赤)」
「ルリちゃん良いなあ、ユリカなんて新婚旅行の矢先にさらわれて、そのまま目が覚めたらアキトが居なかったから、前の世界でもコッチの世界でもまだなのに」
心底羨ましそうなユリカ
「ラピスもまだ・・・・・」
ラピスも羨ましそうだ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・(赤)」
アキトとしては、何も答えようがない、と言うか答えられない(苦笑)
「あっ、そうだ、前の世界じゃホウメイさんにこんな話を聞いたんだ(汗)」
話を誤魔化す為にし始めた話
ナデシコ食堂に世界各国の調味料が集められている事
ホウメイさんと、『パエリア』の話
どうも、思った以上の効果が有ったようで、
「うるうる(T_T)」
なにやら、ユリカが感動の涙を流している
「そっか、お葬式にもそんなに重い意味があったんだね、それなのにユリカったら(うるうる)」
「前の世界じゃ、ジュン君に任せてバーチャルルームに篭っちゃったんだね(うるうる)」
「ユリカさん・・・」
「ねえ、みんな・・・・・・後で協力してくれないかな・・・・向うの世界でのお葬式の続きをやってあげたいの、ユリカの自己満足かも知れないけど(うるうる)」
「ユリカが、自分の間違いを忘れない為にも(うるうる)」
とまあ、そんな理由ならと言う事で、みんな引きうけてしまったのだが
「く〜ま、くま、くま、くま、くま、くま、くま、くま、くま、」
艦長室にユリカの声が響く
その様子をみて、ルリ達はこんな事を思っていた
(ユリカさん、心がけは立派ですが・・・・・なぜ、それなんです(T_T))
確かに、希望に合わせたお葬式だが・・・・・
サツキミドリ2号には、マトモなお葬式をして欲しかった人はいないのでしょうか?
アキト達は、その後しばらくは訳の解からんお葬式に付き合わされる事になる
前の世界の人達の為のお葬式も無事に終りました(げっそり)
契約書の問題でのクルー達の不満は、先に解消しておきましたよ
お蔭で、反乱も無し
ようするに、『堂々と付き合わないで、こっそり付き合えば良いんです』と
さて、次は火星中域での戦い・・
戦闘シーンなんて、全く書いた事の無い作者はどうするつもりなんでしょうか?
6話へ進む
後書き
一部の方に大人気の、くま教とやらを出してみました(苦笑)
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