なにやら、変な形で解決してしまったムネタケ副提督の問題
でもナデシコの性能テストはちゃんとやりました
策としてのテストの意味は無くなったけど、ナデシコのこれからの航海の為のテストの意味が無くなった訳じゃ有りません
実戦に出た後で、『あっ、しまった』じゃ命がいくつあっても足りませんから
ユリカさんも、同じ失敗を繰り返すのは嫌なみたいで今回は真面目でした
お蔭で、少しはクルーの信頼も上がったみたい
でも、『当り前の事』をやってるだけなんですけどね、実は
頑張れ、ユリカさん
第3話『早すぎる』さよなら
>ネルガルの会長室・・・
「エリナ君、ムネタケ副提督が艦を降ろされたって?」
「ええ、なにか問題があったみたいで」
「一体何を?」
「ナデシコのオペレーターに『セクハラ』を(怒)」
「セクハラ〜〜〜〜、ナデシコのオペレーターって、まだ11才の?」
「ホシノ・ルリ11才、何を考えているんでしょうか、あの副提督(怒)」
怒っているエリナ
やはり、女性だけあって、『セクハラ』のような言葉には敏感らしい
だが・・・
何かがずれている
彼らはルリの隠蔽工作により、ラピスの存在をまだしらない・・・・・
すぐに全てを知る事になるのだが
「まっ、これで軍に対して弱みを一つ握った訳だ、仮にも副提督ともあろう物が11才の少女相手にセクハラ疑惑を持たれたんじゃね(ニヤリ)」
アカツキは、ムネタケの問題を目一杯利用する気らしい
やはり彼は悪人である(笑)
そして、ナデシコから送られた証拠の映像を見始め・・・・・・・
>ナデシコ
テストも終り、地球から離脱する準備を整えるナデシコ
ユリカとルリとアキトの3人は、これからの事を考えていた
「ねえ、ルリちゃん、木連さん達が1番やられたら嫌な事ってなんだと思う?」
「そうですね、地球に大量に送り込まれたチューリップを逆用される事ですかね」
「逆用?」
アキトが聞き返す
「ええ、逆用です、今まで木連は、『生きた人間はチューリップを通れない』から、無人兵器だけを送ってきました」
「でも、ナデシコなら敵の送りこんだチューリップを逆用して木星に跳ぶ事も可能、高出力のディストーションフィールドと、A級ジャンパーが2人も居ますし」
「地球に送りこまれたチューリップを利用して直接木星周辺へ跳び、グラビティブラストや相転移砲で木連その物を一気に叩き全滅させる・・・・・広い範囲に人口が分散している地球側と違って、コロニーの中に人を集中せざる得ない木連では有り得ない話じゃない」
「実も蓋もないな・・」
「実も蓋も有りません、単に『戦争に勝つ』だけなら、身も蓋もない戦い方をするのが1番です」
「それに、この方法なら、『高出力のディストーションフィールド』を備えた艦ならジャンパーが居なくても出来る可能性が有りますし」
「地球側で、相転移エンジンやフィールドを備えた艦が増えれば、一気に戦局が逆転するでしょうね」
「今まで、一方的に戦力を送りこむ道具だったチューリップが今度は仇になる訳だ」
「ええ、アキトさんやユリカさんは、この手を使うべきだと思いますか?」
「俺は・・・・・・使うべきじゃないと思う」
「ユリカも使うべきじゃないと思うな・・・・だって」
アキト&ユリカ「そんな、身も蓋も無い事やっちゃったら作者が困るし」
おいっ(汗っ)
いや、本当だけどさ、そんな事しちゃったらとっとと話が終って、それこそ『早すぎる』さよならになっちゃう(汗っ)
「まあ、冗談はともかく、木連には白鳥九十九さんやユキナさん達も居ます」
「ユキナちゃん達も巻き込んじゃうもんね」
「今度は助けたいですからね、白鳥九十九さんも」
「所でアキトさん、助けると言えば、山田次郎さんはどうするんですか?」
「ガイか・・・・・・アイツはなあ(苦笑)」
「はっきり言わせてもらいますけど、あのタイプはどんなに腕が良くても、性格のせいで真っ先に死にます」
「あはは・・・・否定できない・・・(苦笑)」
乾いた笑いをしながらルリに答えるアキト
「う〜ん、山田さんの事を考えたら、あえてここで降ろしちゃった方が良いのかも」
悩んでいるユリカ
作者としては、あんな美味しいキャラは降ろしたくないんだけどねえ・・・(苦笑)
「でも、エステのパイロットは貴重だし、リョーコさん達が補充されるまではアキト一人がパイロットになっちゃうし」
「そうなんです、アキトさんの負担がそれだけ増えますから・・・・」
「俺は構わないけど」
「駄目ですよアキトさん、パイロットの負担が増えればそれだけ生存確率も下がります、唯一のパイロットになにか有れば、ナデシコは誰が守るんですか」
「山田さん・・・・・・本当に大丈夫かな」
心配そうなユリカ
「出来れば、適当な所で下ろすべきかも・・・・・ともかく、火星までは一緒に・・帰ってきても無事なら、何か理由を付けて艦を降ろさせましょう」
どうやら、この話では山田次郎ことダイゴウジ・ガイも排除されるのかもしれない(苦笑)
>ネルガルの会長室・・・
「・・・・・・・・・・・・・・誰だい、この子?」
ムネタケのセクハラ疑惑映像を見たアカツキの表情が曇る
「えっ?」
「ホシノ・ルリはこの子じゃない・・・僕はこんな子は知らない」
「そんな馬鹿な」
「ナデシコには、このぐらいの歳の子はホシノ・ルリ一人しか乗っていないはず、この子は一体・・・」
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後書き
ここで、この話でのラピスの設定を
ルリの能力に目をつけた、ネルガルの科学者達が、『量産型マシンチャイルド』として研究していたのがラピスです
ルリがいくら優れた能力を持っていたとしても、実戦に投入されるまでに11年
これでは時間がかかりすぎる
多少、能力が落ちても2〜3年で実戦投入出来るマシンチャイルドが出来れば莫大な戦果を生む
そんな発想のもとに『製造』されたのがラピス
なお、成長を促進させる技術に付いては、遺跡の研究の副産物です
なんか、劇ナデの『培養液っぽいモノの中のラピス』を見てたらそんな事を想像してしまいまして
だから、劇ナデでのラビスはまだ年齢的には3〜4歳
TV版の初期の時点では『ラピスラズリ』はまだ存在しません
そして、ラピスはアキト、ユリカ、ルリ、と共に逆行してきています
ラビス以外は、『精神だけの逆行』とでも言うべきですが、ラピスだけは『身体を伴った逆行』となりました
なんせ、『精神が宿るべき身体』が有りませんから
他のキャラは、こっち側の世界の年齢ですが、ラピスだけは逆行前と同じ外見(10〜13さいぐらい?)です
結構、ラピスの設定が酷いモノとなりました、実はこの設定使うべきかどうか迷ったんです
それでもあえて使う事にしたのは、ラピスのような『製造』された『人間』でも幸せになれる権利は有ると思うからです
本当の理由・・・・・
某破壊神様に、早くアキト君に手を付けてもらえる年齢にしろと脅されました(T_T)
ラピスだけ10〜13歳ぐらいままで逆行させる為には、もっともらしい理由が必要だったんだよ〜〜〜(苦笑)
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