「あれっ、このデータは」
何かを見つけて呟くルリ
「私の・・・・遺伝子研究所に居た時のデータ・・・・」
「・・私って・・」
本当の・・・
「アキトさん、犯罪者だったんですね」
『犯罪』と言う重苦しい言葉の割には、ルリは笑っている
「犯罪者って俺が?」
心当たりの無いアキト
そう、アキトにやましい所は無い
アキトがルリに手をつけたのは、ちゃんと『同意の上でなら犯罪にならない歳の誕生日』だからだ(笑)
以前のルリの誕生日を二人で祝い、そのまま良い雰囲気になって・・・その後、検閲削除な内容に(にやり)
ちなみに、アキト君は、それ以前からこっそりとルリと付き合い出していたりする
それはそれで問題なんじゃ?って突っ込みは却下(笑)
「ちょっとこれを見てください」
「これって・・・・」
「ピースランドと遺伝子研究所のデータを整理してたら見つけたんです、私の本当の誕生日」
そう、ルリの誕生日、7月7日は、あくまで、ネルガルの方で便宜上つけた(仮)の誕生日
実際の誕生日は
「・・・ルリちゃんの本当の誕生日って、7月7日じゃなくて、もう少し後なんだ・・・・・」
「ええ、と言う事はですね、アキトさんは」
「・・・・・・まだ、手をつけたら犯罪になる歳のルリちゃんを(汗)」
「ほら、犯罪者でしょ、アキトさんは」
くすくすと笑うルリ
「それに、よく考えてみたら、私ってポソンジャンプしてるから、本当の歳より−8ヶ月です」
「でっ、でも、ルリちゃんだってそうなるように望んで・・・(汗)」
「でも、合意の上でも犯罪です、当時の私の本当の歳を考えれば」
「うっ(汗)」
「凄く痛かったんですよ、初めては、考えてみれば当たり前ですね、合意年齢より8ヶ月も早かったんだから」
「ごっ、ごめん」
謝るアキト
「痛かったけど、嬉しかったから許してあげます、でもアキトさんは、犯罪者です」
「だっ、だからあんまり犯罪者って、言わないで(涙)」
根が真面目なアキトとしては、ルリの言葉がぐさりと胸に突き刺さる
真面目なら、まだ合意年齢にも達していないルリと付き合い始めるなよって突っ込みも入れたくなるが(笑)
アキトだって悩んだのだ、合意年齢にも達していないルリに惹かれる自分に
「あっ、もしかして、アキトさん−8ヶ月の事わざと無視しました?」
「ちっ、違うよ、そんな事は考えてなくて(汗)」
「無視してくれても良かったのに、アキトさんだったら(赤)」
気楽にそんな事を言うルリに対し
「ルリちゃん、俺がどれだけ我慢したか解ってる?」
つい本音を漏らしてしまうアキト
「あっアキトさん当時の私に欲情してたんですか?、やっぱりアキトさんって、ロ○コン?」
「ちっ、違うんだ、俺は、ルリちゃんの事大切だったからって事で、そんな気持ちは(汗っ)」
と言い訳をするアキトだが、何せ既に既成事実ってものがあるんでイマイチ説得力ってモノが無い(笑)
「私・・・成長したら捨てられるのかな、アキトさんがそんな趣味の人なら」
わざとらしい演技で、泣き始めるルリ
だが
「・・・もしかして俺の事怒ってる?」
一転して、今までの焦りの表情から不安げな表情になるアキト
「えっ」
今までと違うアキトの態度に今度はルリが不安になってくる
「・・・・・そうだよな、考えてみたら、まだ1×歳のルリちゃんの事好きになっちゃった男だし・・・・・冷静に考えればルリちゃんに嫌われても・・・」
完全にしょげているアキト
「ちっ、違いますっ、私はアキトさんの事好きです嫌いになったりしませんっ(汗っ)」
今度はルリが焦る番
「でも、ルリちゃん・・」
「アキトさんの事好きだからからかってみたくなっただけなんです、だから・・」
「こんな事、笑って話せるのはアキトさんが居てくれるから・・・・自分の誕生日も正確には解らない・・・本当なら笑えるような話じゃない・・・・・・・・」
今度は本当に泣きそうなルリ
「ごめん、ルリちゃんの気持ちを疑うような事しちゃって・・・」
すまなそうに謝るアキト
「いえ、私の方こそ、すいません」
ルリもアキトに謝る
「・・・・じゃあこれ・・・・」
照れくさそうに、ポケットから何かを取り出すアキト
「アキトさん、指輪って(赤)」
「ルリちゃん、お誕生日おめでとう、俺が好きなのは、『ホシノルリ』って言う子で、1×歳の少女が好きになった訳じゃない、ずっとルリちゃんと一緒に居たいんだって、解って欲しい・・・・・」
「じゃあ、この指輪の意味は(赤)」
「はっきりと言わなきゃ駄目かな(赤)」
その年の、ルリの誕生日はルリにとって生涯忘れられない大切な日になりましたとさ
そして、「ルリの本当の誕生日」は生涯の二人だけの秘密で、その後、毎年二人だけで祝っていたとか
後書き
このSS、7月7日の7時7分にアップするという、馬鹿なお遊びをしてみてたりします(笑)
ちなみに、ルリは「法律上まだ結婚は出来ないけど、合意の上での(ぴ〜)なら許される歳」です
えっ、なんで歳をはっきりさせないか?
いや、ナデシコって今から200年近い未来の話だし、法律とかも今と変わってるかもしれないでしょ(笑)
『ルリの本当の誕生日』は、アキトとルリの二人だけの秘密なんで、読者にも教えません(笑)
このまま次の短編に進んでみる
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