「偽胸捨てる(ぎむねすてる)」



墓地のはずれ、男と少女が少し距離をおき向かい合って立っている。

「君の知っているテンカワ・アキトは死んだ」

男はやや自嘲気味に言う。

「彼の生きた証、受け取って欲しい。」

「それ、カッコつけてます。」

少女は下から睨みながら男に言葉を返す。

「違うんだよ、ルリちゃん。」

男の口調が変わる。怪訝な表情を浮かべる少女。

「奴らの実験で頭の中、掻き回されてね。それからなんだよ。」

言いながら男は顔の半分を覆っていたバイザーをはずす。

その顔を見た少女は大きく目を見開き、息をのんだ。

「特に味覚がね、駄目なんだよ。感情が高ぶるとぼーっと光るのさ、漫画だろ。」

男の顔を流れるナノマシンの光輝。無理に作った笑顔が、逆に痛々しい。

「もう君に、ラーメンを作ってあげることは、できない。」

少女は何も言えずに立ち尽くしていた。男はその様子を数瞬眺めていたが、

再びバイザーを掛けると踵を返した。

そのとき、男の耳に少女のか細い声が聞こえた。

「なぜ、光ってるんですか?...今。」

男の動きが止まった。背を向けたまま、頬を人差し指で掻く。

「感情が高ぶるとって...なんで高ぶってるんですか?」

男の様子に不審なものを感じたのか、少女の声が硬さを増し、視線に冷たさが加わる。

「アキトさん?」

男が何も答えないのに苛立ちを覚え、少女は一歩男に詰め寄る。

その瞬間、男は振り向くと少女を優しく抱きしめた。

「...えっ」

突然の男の行動に少女は一瞬硬直した。しかし、すぐに自分がどういう状況にあるのか

理解したらしい。少女の白磁の肌は頬と言わず首筋と言わず、喪服から露出しているあらゆる

部分が真っ赤に染まってしまっていた。

「な、なにを」

少女の口は可愛らしく抗議の言葉を発するが、身体はむしろ男の抱擁がこのまま続くことを

望むように動かない。

男はそんな少女の様子に僅かに頬を緩めると、その耳元で優しく呟いた。

「ルリちゃん。俺、そんな背伸びをしたルリちゃんよりも、『そのまま』のルリちゃんが好きだよ。」

「!?」

男はそう言うと少女をはなして、一歩下がる。少女は男が今何を言ったのか理解できない様子だった。

(好き?アキトさんが私を好き?そんなことって。でも確かに今そう言った...
でも「背伸び」って、「そのままの私」って、どういう)

少女は頬を赤らめたまま俯き、その金色の瞳をせわしなく動かして、男の言葉の意味を考えていた。

男は再び少女に背を向ける。そして、男の周囲を包みこむ眩い光。

「!...待ってください!!」

少女は驚いて叫んだ。

「...もし、君が『そのまま」の自分を受け入れられたら、俺は君の元へ帰るよ。だから」

男は言葉を切るとゆっくり振り向いた。その視線は少女の胸にそそがれる。

「パット、はずしてね(ニヤリ)」

男の言葉に思わず自分の胸を両手で覆い隠す少女。

「ジャンプ」

声と共に男は光の中に飲み込まれ、消えた。

一人残された少女は、しばらくぼうっと男が消えた場所を見つめていた。が、何かを決意したように

空を見上げ、ボソッと呟いた。

「約束です。忘れませんよ...」









「さようなら〜」

ヒカルがボソンの光芒に飲み込まれていくユーチャリスを見上げる。

「って、ほんとに行かせてよかったの?」

「行くってもんを無理に引き止めらんね〜よ」

「でも、これからどうすんだよ、あいつ」

「帰ってきますよ」

少女は言い切る。

(約束ですから)

「帰ってこなかったら追っかけるまでです」

(そのためにはずしたんですから...)

「ルリルリ?」

    ・
    ・
    ・

『ぱっと』3枚も!!!




Fin.



後書き

って、何書いてるんでしょうね。わざわざ墓地と遺跡のそれぞれでのルリ様の胸の大きさ確認するためだけに「劇ナデ」見直したりして...

は?何ですか、ルリ様?





って、どうして私、襟掴まれて引き摺られてるんですか?ずるずると。
どこへ行くんです?
はい?何を指差して...あれですか?あれ、「ゴミ収集車」ですね...
は?今日は何の日、ですか?今日は、「生ごみの日」です...

ぎゃ〜!止めて!離して!許してください、もうしま...
べきべき、ばき、ぼき、ぐちょ、...



しばらくお待ちください...
???「...まったく。油断も好きもありません。」
???「で、どうするの?またイネスにクローン作ってもらうの?」
???「大丈夫です。こんなこともあろうかと、クローンはあと98体ありますから」
???「ふーん、じゃ、早く取りに行こう」
???「ええ、そして、今度こそ私とアキトさんのラブラブSSを書かせるのです!」

b83yrのかんそう〜

みたっちさん、短期間の内にHRAT向け投稿が続きましたな、つまり、みたっちさんは貧○好きと(にやり)

び〜のHPは、ルリの巨乳化は禁止だけど、偽胸はOKというかむしろ歓迎(にやり)

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