「知ってる、俺はお前を知っているぞ!! ミスマルユリカ!!」

自転車を漕ぎながら、彼は叫ぶ。つい先ほど、彼はある人物と出会ったのだ。

車から飛び出す荷物に激突して、その持ち主とのわずかな会話。

かつてどこかで出会った、そんな感覚。

それは拾い上げた写真立てによって確信へと変わる。

大慌てで自転車に乗り、力をこめてペダルを踏み込む。

彼女を追いかけ、長らく抱えていた疑問の答えを得るために。

走る、彼。

そして。

 

 

 

どっかーん。文字で書くのならばそんな表記の音が辺りに響き渡る。

 「――――はい?」

視線を上げ、音のした方を見てみれば、電柱に激突している車が一台。その横を猫が大慌てで走り去る。

多分、おそらく、もしかしたら。猫を避けようとして電柱に突っ込んだのだろうか?

とりあえず彼、テンカワアキトは救急車を呼ぶために公衆電話を探す事にした。

 「う、うううう、死ぬかと思った……」

あたりを見回すアキトの耳に、ふと聞こえる声。声の主は車を運転していた青年。彼がドアを開けてふらつく足で車から出てくる。

 「ああー!! ユリカ、しっかりーーーー!!」

あたりを見回し、連れの女性がまだ車中にいる事に気付いて彼は声を上げた。

 「はにゃほろひぽらぴょ〜〜〜〜〜」

女性は目を回しているのか、妙な言語? を口走っていた。

 「えーと、救急車呼んだほうが良いっすよね?」

汗をたらし、アキトは青年に近付きながら声をかける。

 「君は……さっきの親切な人!! 僕の携帯貸すからすぐにでも呼んでくれ、て自分で呼んだほうが早いよね!?」

青年はあたふたと懐から何かを取り出すと、どこかへと繋ぐ。

 「あれ? 病院に電話するつもりだったけどプロスさんにかけちゃってる。ていいや、プロスさん!! 遅刻します!!」

まてまてまて。遅刻とかそんな事よりも何か大事な事ないか?

アキトは胸中で突っ込みつつ、女性を見てみる。

 「ほにょらぱまのむにゃ〜〜〜〜」

もしかして、かなりやばいのでは? そんな事を思うのだが青年がまだわーわー騒いで先ほどの相手とやり取りをしているため、救急車が呼べない。

いつの間にやら彼らの向かっていた先から迎えが来る事になっている。

 「俺、やっぱり事情聴取とかされるのかな……?」

そんな事を考えつつ、遠くから聞こえる車のエンジン音を聞き流しながら、彼は星空を見上げた。

 


星の海を目指して


 

 

 

佐世保、軍のドック内。そこに白い戦艦が鎮座する。

その基地の一画にある医療関係の施設に運び込まれる女性と、それに付き添う青年を呆然と見送りながら、アキトは自分はこれからどうすれば良いのかと考える。

軍服を着た数人の男達に言われるままここまで来てしまったが、自分は場違いな気がする。

 「さてと、テンカワさん、でしたね? 事故の様子をお伺いしたいので、別室にどうぞ」

それでも事態は動くらしく、眼鏡のちょび髭男性に連れられて彼は別室へと向かう。

 

 

――――そして数十分後。

 「で、気が付けば俺はあの船に乗ることになっていた、と」

 「どうかしましたかな? テンカワさん」

眼鏡のちょび髭男性、プロスペクターに案内されて通路を歩く。

事情聴取中に話の中で子供の頃、ミスマルユリカと親しかった事を。当時起きた火星の空港での爆破テロにについて何か知ってはいないかと追いかけていたら事故が起きた、と話してしまう。

結果、何故かプロスペクターは彼をナデシコという船に乗せる事にしてしまったのである。

 「さてテンカワさん。あなたの勤務先へと行こうかとも思っていましたが、艦長、つまり先ほどの女性の意識が戻ったそうです。お会いしてみますか?」

プロスは飄々としたようすでアキトに確認する。元から連れて行くつもりだったのだろう、医療施設の入り口に立ちながらの話である。

 「ええ、会います。多分たいした事は聞けないでしょうけどね……」

よくよく考えてみれば、当時十歳ほどだった彼女が詳しい事を知っているわけもないのである。

 

室内に入ると、黒髪の女性がベッドの上で上体を起こしぼんやりとしていた。

傍らに立つ青年がしきりに話しかけているが彼女の反応はよろしくない。

 「これはまずいかもしれませんな……」

プロスはポツリと不安を洩らし、医師と話を始めている。

アキトは床を眺めどうしようか、と悩み一旦退室して後で女性の状態を聞いてみよう、と思い顔を上げる。

そして、女性と目があった。

ぼんやりとした視線に段々と光が宿る。

その瞳の輝きは純真で無垢な少女のように見えた。

彼女はその唇を開き、涼やかな声が流れる。

 

 

 

 「おにいちゃんたちはだ〜れ? おとーさまのおしりあいなの?」

 「「「…………へ?」」」

訂正。涼やかではなく舌足らずな声が流れた。

きらきらと好奇心に輝く瞳をその場にいる人物へと向けながら、にこにこと女性は喋りはじめる。

 「はじめまして〜、みすまるゆりかで〜す♪ おにいちゃんたちのおなまえは?」

女性の様子に彼らは何が起こっているのか即座に理解は出来ない。

医師は近付くと冷静にいくつか質問を浴びせ、彼女は少女のような無邪気さで答えている。

 「ふむ、興味深い。事故で頭でも打ちましたかな? 外傷は打撲跡すらなかった上、MRIも何一つ問題無かったというのに幼児退行とは……面白い!!!」

軍の医師はのんきにのたまい、事態を把握した付き添っていた青年の左フックが炸裂する。

 「何を言ってるんですかこのやぶ医者は!! 興味とか面白いとか言ってる場合じゃないでしょうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

 「これは困りましたな。代わりの艦長など今の軍からは引き抜けないというのに」

 「えーと、つまり当面はまともに話は聞けないってことっすよね?」

悲喜交々。のんきな連中ここにあり。

 

場面はダイナミックに変更され、ナデシコのブリッジ。

 「ミナトさん、艦長さん遅いですね〜。プロスさんも出て行ったきり帰ってきませんし」

 「ん〜、そうねぇ。艦長を迎えに行くって言ってたけど、どこまで行ったのかしら?」

そばかすのあるお下げの女性は読みかけのファション誌を閉じると、操舵士の女性に話しかける。

ふと何かを思い立ったのか、お下げの女性は左手の人差し指を顎先に当てながら、隣の少女に声をかけた。

 「あ、そうだ。ルリちゃん、艦長のプロフィールって見れる?」

 「メグミさん。プロフィールを見てどうするんですか? とりあえず艦長は二十歳の女性です」

少女は簡単な説明をしながら、写真付きのプロフィールをメグミの前に表示するのだった。

 「ちぇ、ほんとに女の人だ。残念……」

 「ほんとにどうするつもりだったのでしょうか?」

和気藹々とおしゃべりをする彼女らを冷ややかに見る軍人とかいるが、描写はカット。(「ちょっと、どういうことよ!!」「いたしかたあるまいて……」)

 

しばらくした頃、ブリッジのドアが開き、そこから女性が飛び出してくる。それを追いかけ、人の良さそうな女顔の青年も慌てて駆け込んできた。

 「ユリカ、だから寝てなくちゃだめだってば!!」

 「やだやだやだ! ゆりかどこもわるくなんかないもん!! だからおふねをたんけんするのっ!!」

艦長席の周りをグルグルと走り回りながらの追いかけっこ。青年の方が分が悪そうではある。

 「本当に困りましたな〜、出航までそう日程に余裕はないのですが」

いつの間にやら入室していたプロスペクターが呟く。

 「プロスさん、確かあの人って艦長なんじゃ……?」

プロフィールで写真を確認していたメグミが、プロスに気が付き声をかけ確かめようとする。

 「何か様子が変なんですけど。言葉遣いが子供みたい……というより、幼女みたいな感じで……」

 「レイナードさん、実はこの基地に来る途中、艦長は事故に遭われまして。その後遺症で心と記憶、いわゆる精神が五歳か六歳程になってしまわれたようなのです」

メグミは初めて会った時と変わらぬ笑みのまま汗をかくプロスの姿に、言いようの無い不安を感じた。

 「それで、しばらく様子を見ようという事になったのですが……」

 「子供だからじっとなんてしていられなかった、て事なのね?」

 「ええ、そうですハルカさん。元々たいへんに元気の良い方だっただけに、その行動力も凄まじく……」

 「まずいじゃないの、それは!!そんなの役に立たないじゃないのよ!」

キノコカットの軍人が騒ぐが、どうでも良いのでやっぱりカット。

 「あんたね……」

そして警報が鳴り響く。それはもう、情け容赦なく。

 「あれ? おひるごはんのあいず? ゆりか、おなかすいたよ〜」

艦長がずれた事を呟く。

 「………敵襲、だな」

軍服の老人が呟く。

 「敵襲、ですね」

女性を追いかけていた青年が立ち止まり、スクリーンを見上げて呟く。

 「困りましたな〜、こんな時に襲撃とは」

ちょび髭眼鏡の人物が人差し指と中指で眼鏡を押し上げながら呟く。

慌しく、艦長以外は動き始めるブリッジである。

 「ゆりか、カレーがいいな〜」

おいおい。

 

 

しばらく後の格納庫。出撃の準備で慌しく走り回る整備班。

その様子をブリッジのスクリーンに映しながら作戦を纏めるプロスたち。

 『よ〜し、出番だぜぃ!! 行くぜ、ゲキガンガー!!』

スクリーンには正規パイロットの青年が映し出され、その暑苦しさを目一杯披露していた。

 『ゲキガンガーじゃねぇ! エステバリスだっつってんだろうが〜〜〜〜!!』

 『あのう、なんで俺まで。こんなの動かした事無いんですけど……』

 「副艦長の指示だ。君はIFSを付けているからな。ヤマダのサポートがあれば、逃げ回るだけならなんとかなるだろう。彼はああ見えて腕は確かだ。では作戦の説明に移る。陸戦と空戦、二機で敵をかく乱しつつ一箇所に集める。作戦時間は十分。とにかく攻撃はヤマダの空戦に任せて、コックのテンカワは陸戦で逃げまくれ。合流は海岸線だ」

 『はぁ……』

 「ヤマダ、テンカワの援護をしっかりと頼むぞ」

 『夢が明日を呼んでいる〜♪』

 「おい、ヤマダ! 聞こえてないのか!!」

 『お〜い、ガイ?』

 『なんだ、テンカワ!! 便所か?』

 『……いや、ブリッジの人が』

 『なんだい、ゴートさんよ?』

 「……テンカワの援護をしっかりとな」

 『おう、任せとけ!!』

 「……各員の健闘を祈る。以上」

厳つい顔の男性、ゴートは通信を切り艦長席へと向き直る。

 「これで良いのですか?」

 「多分、良いんだと思います。ユリカの言ってる事を作戦に置き換えたら、こうなるはずですから」

どうやら作戦その物はユリカが考えたらしい。

 

……どのように作戦を立てたかと言うと。

 

スクリーンに映る、群れなす虫型無人兵機たち。

 「な〜に、あれ? むしさんなの? たくさんいるね〜」

ほえほえと呟く艦長。

 「え〜とね、あれが僕らを狙っているんだ。だからどうにかしないと……」

スクリーンを見ながら呟く青年。彼はかなり悩んでいるようだ。

 「地上の守備隊、全滅らしいです」

オペレーターの少女、ルリが冷静に報告し、敵の戦力分布を表示する。

 「……困りましたね〜」

 「じゃあね、じゃあね。おそらからむしさんがきらいなものまいて、むしさんがすきなものもってじめんをはしりまわるの。それでいっかしょにあつまったらさっちゅうざいでば〜んと」

 「…………」

 「…………」

 「…………」

 「…………」

 「……プロスさん。陸戦に増設用バッテリーを持たせて放電させながら、走り回って引き付けた所を空戦エステで攻撃をしかける。後にナデシコの主砲で、て事で行きますか?」

 「…………行っちゃいましょう」

と、こんなやり取りがあったわけで。

 

そして青年はちらりと傍らでお菓子を頬張っている彼女を見ると、溜息をつく。

 「ユリカちゃ〜ん、クッキーもあるけど食べるぅ?」

 「わ〜い、たべる〜♪」

なにやら操舵士に餌付けされてるし。

 「ユリカ〜」

 「……ばか?」

艦長の姿に涙する副艦長。その様子を冷ややかに見ながら、ルリはアキトの乗ったエステに通信を繋ぐ。

機体の操作などのレクチャーするために。

ウインドウに映し出されるアキトはぼんやりと操縦桿を眺めていた。

 『……俺、ここで死ぬのかな?』

待機中のエレベーターの中で、彼は諦めたように呟く。

 『アイちゃん、俺は結局何も出来ないのかな……俺は……誰も……』

直接繋いだルリにだけ聞こえた呟き。

ルリは複雑な表情になりながら声をかける。

 「……コックさん、その機体の操作法をレクチャーしますから、私の話を聞いてください」

(この状況下で考え事? 大丈夫ですかね、この人。私の身の安全のためにも生き残ってもらわないと)

 『あ、ごめん。え〜と……』

 「オペレーターのホシノ・ルリです。以後よろしくお願いします」

 『あ、よろしく』

 「では説明に入ります。エステバリスは基本的にIFSによって操作されますが、操縦桿を併用しライフルのトリガー操作などの……(中略)……です。判りましたか?」

 『はぁ、なんとか』

 「そろそろエレベーターが地上に出ます。ま、死なない程度に頑張ってください」

 『はーはっはっは、黙って俺の後を付いて来いぃぃぃ!!』

 『て、またんかぁぁぁぁぁぁぁぁ、あんたのは空戦だろうが!! 俺のは陸戦だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

アキトの事など忘れたかのように飛び去るヤマダの空戦エステを追い、アキトは陸戦で走る。

かかとのキャタピラを目一杯回転させ、アキトは無人兵器から逃げ回る。

時折追い付かれそうになるが、ヤマダのエステがライフルで落としてくれている。

まあ、ミサイル攻撃などはいくらか被弾しているが。

 『死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ!! こんなんじゃそのうち死ぬ!!』

 『泣き言を言うな、テンカワ!! 男なら限界を超えても諦めるもんじゃねぇ!!』

大騒ぎをしながらどうにか囮をこなすアキトに、ヤマダの叱咤が飛ぶ。

 『そう、俺達は今、ゲキガンガーの如く守るもののために――』

暑苦しいのでカット。

で。気が付けば無事囮は終了してたり。

思いの他上手くいき、海から現れたナデシコが放った一撃は無人兵器を駆逐する事が出来た。

その事に胸をなでおろし、ジュンは二機のエステに通信を繋ぐ。

ほっと一息ついているブリッジの面々の横で、ジュンを無視してユリカがいきなりパイロットに声をかける。

 「すごいね、おにいちゃんたち!! むしさんみんなやっつけちゃったよ〜」

 『うむ、正義はかーつ!! 途中端折られたが結果おーらい!!』

 『いいのか、こんなので……途中経過とかもろもろ……』

はしゃぐユリカに暑苦しいヤマダ、そして何か複雑なアキト。

まあとりあえず、無事出航できそうではある。

 

数時間後。

食堂でアキトはひたすら皿を洗う。つい先ほど整備班たちがどっと押し寄せてきたため、厨房は戦場となっていた。

戦闘終了後、ナデシコは資材の回収を行うとそのまま出航し、戦闘後の報告が終わるとアキトは自身の職場に挨拶へとやってきた。

そこでコックのホウメイに「今日は色々大変だったんだろう? 今日はいいから、明日から頼むよ」などと言われてしまったのだが、アキトは無理を言って手伝わせてもらう事にしたのだ。

もっとも、一人でも多く人手が欲しかったのが実情だったらしく、その申し出にホウメイ以下食堂勤務の人間はたいそう喜んだが。

その皿洗いもようやく一段落する頃には客も引き、食堂自体の休憩時間となった。

アキトが椅子に腰掛け一息ついていると、事故紹介の時にサユリと名乗った調理補助の女性が手作りらしきお菓子をいくつか持ち出し、お茶の時間となる。

しばし続く談笑。アキトは火星から地球へとやって来てから初めての、落ち着いた時間を過ごす事となった。

ゆったりとした休息の時間が終わる頃、食堂の入り口に大小二つの人影が現れる。

 「おねーちゃん、しょくどうだよ〜♪」

 「はぁ。なんで私が艦長の探検につき合わされているのでしょうか……」

底抜けに明るい声の女性と、どこか疲れたようすの少女。ミスマル・ユリカとホシノ・ルリである。

「あ、おにいちゃんがいる〜」

目ざとくアキトを見つけたユリカは、ルリの手を握ったままアキト達のそばに駆け寄っていく。

おにいちゃん、の一言に調理補助の女性陣が胡乱な視線をアキトに向けたが、アキトが反応する間も無くユリカが女性達に自己紹介を始める。

 「わたし、みすまる・ゆりか、ろくさい!」

 「…………六歳?」

当然の反応をする女性達。そっとアキトが彼女らに経緯を話す。

 「詳しい事はプロスさんに聞いて欲しいんだけど、艦長ここに来る途中で事故に遭って……」

簡単に説明をして、彼女らには下がってもらう事にした。下手な刺激は今のユリカの精神には危険であると言い含める事も忘れない。

そしてアキトはユリカに振り返り、自己紹介をする。

 「え〜と、さっきはばたばたしてて挨拶してなかったね。俺はテンカワ・アキト。……年齢も? 十八歳だよ」

 「おにいちゃん、よろしく〜」

複雑な視線と表情で、可能な限り子供を相手にするように行う。けっこう照れくさそうである。

 「では私も改めて。ホシノ・ルリ、十一歳オペレーターです。何故か艦長に付き合わされて艦内中を探検させられています」

言葉の後ろ半分は、複雑な視線でユリカを見ながらである。

もっとも、ユリカはいつの間にやらルリのそばから離れ、出されたお茶とお菓子を相手に格闘を始めてた。

ルリにつられてアキトはユリカに顔を向けると、しばし見つめてから表現しがたい顔になる。

 「……ま、いいけどね。そうか、今のユリカは六歳の頃のユリカなのか。俺が四歳の頃だから良く覚えてないけど、まだ会ってない頃なんだろうな」

 「お二人はお知り合いだったんですか?」

 「子供の頃、火星に住んでるころにね。家が隣だったんだ。なんていうか、あの頃から行動力は凄かったな」

ユリカの様子を眺めながらアキトが昔の事を話す。

 「はあ、それともかくとして。艦長はなんで私を連れまわすのでしょうか?」

表情はあまり変わらないのだが、心から不思議だとルリは思っていた。

 「あ〜、えっとね。俺達が子供の頃の火星って、近所にあんまり子供がいなかったんだ。それでだと思う。あのくらいの歳の頃、俺と会うまで友達がいなかったのかもしれない……」

アキトが寂しそうに話す。

それってつまり、たまたま私がここではもっとも歳が低く、今の艦長の精神年齢に近いから、て事ですか? などとルリは思ったりもするが流石に口にはしなかった。

すう、と視線をユリカに向けると、食堂勤務の女性の一人がお菓子を包み始めている所だった。

 「はい、えっと……ユリカちゃん。後はブリッジのみんなと一緒に食べてね?」

 「は〜い♪ ありがとう、しょくどうのおねぇちゃん!♪」

その女性、サユリから包みを受け取ったユリカが無邪気な笑みを浮かべ、アキト達のほうへとやってくる。

そしてルリの手を握り、食堂を後にする。

 「おにいちゃん、またね〜。おねぇちゃん、いっしょに食べようね〜」

 「はぁ、良いですけど……あ、テンカワさん。色々とお話ありがとう御座いました。これで失礼します」

形ばかりの会釈をして、食堂を後にするルリ。アキトはその後ろ姿を見送ると、温くなったお茶の残りを一気に飲み干した。

 

ブリッジへと続く通路をとてとてと手を繋いで歩く二人。嬉しそうにお菓子の包みを持ったユリカをルリは見上げてみる。

自分とはゆうに頭三つ分は違うのではないかと思う長身。まだ幼い自分などは到底及びもつかないプロポーション。紺色のようにも藍色のようにもに見える腰まで伸びた美しく長い黒髪。

そして、十人に聞けば八、九人は綺麗だと評するであろうその容姿。

なのに今その彼女を彩る表情は幼女のそれ。

プロスには何があったのかは聞いている。けれども、その異質さに、現状の不可思議さに、ルリは混乱していた。

何故懐かれるのか良く判らない。やはり、たまたま私が歳近い少女だったからなのだろうか?

実を言えばルリは少々浮かれていた。友達も姉妹もいない彼女にとって、向けられたユリカの笑顔が嬉しかったから。

その事はルリ本人は明確には自覚してはいない。だからこそ今までユリカに付き合って艦内を回っていた。

だが先ほどまで多少緩んでいた頬が強張る。彼女の事を見慣れた人間でも判らないかもしれない程度の変化。

所詮ユリカにとって、自分はそこらにある石と変わらないのではないかと、そう思ってしまったから。

たまたま目に付いた、川原の綺麗な小石。手に取り宝物となるが、いつか忘れ去られる存在。その程度なのだろうと。

いつの間にか、ルリの表情は研究所に居た頃の冷たい物に変わっていた。

自分に、コンピューターを扱う性能以外の価値など、あるはずが無いのだから。

 「むぅ〜、おねぇちゃんまたへんなかおしてる。そんなかおしちゃ、めー!」

深く考え込んでしまったルリの正面に、いきなりユリカの顔が映し出される。

何を怒っているのでしょうか? ルリは呆然とユリカを見上げる。

 「そんなさみしいおかおはしちゃだめ! ゆりか、やだ!! おともだちがかなしいの、やだ!! おねぇちゃんが一人ぼっちはだめなの!!」

 「え? 私が、友達……」

 「ちがうの? それともゆりかとじゃいやなの?」

泣き出しそうな顔をするユリカに、ルリは戸惑う事しか出来ない。

 「あ、その、いえ。私なんかでいいの?」

 「おねぇちゃんがいいの……」

ユリカはしっかりとルリの手を握ったまま、じっとルリの目を見つめ、「おともだちは、だめ?」と呟く。

 「え、あのう、わ、私、こういうこと初めてなので、そのですね。よろしくお願いします」

 「うん♪」

いまだ戸惑っているが、その握られた手に、自然と力が入りしっかりと繋ぐルリである。

 

海の中を進む戦艦が三隻。それはナデシコの拿捕を命じられたミスマル・コウイチロウの乗る船と、その護衛艦。

 「ユリカ……」

彼はプロスからの連絡で、大切な娘が今どのような状態にあるのか聞いていた。

その連絡の直後通達された拿捕計画。はっきり言ってほとんどを聞き流し、ただひたすらユリカの心配だけをしていた親ばかコウちゃん。

医師を何人か乗せ、ただひたすらナデシコを目指す。

 「ユリカ、今行くよ……」

かなり公私混同しているようだが、気にせず進む乗組員達であった。いつもの事だし。

 

 

しばらく後、結局そのままブリッジへと戻った二人。ルリの表情は複雑だが、嬉しそうな印象を抱かせる。

手を離し、ユリカはジュンのいる艦長席へ行き、ルリが自席に着くと横からミナトなどに色々と聞かれる。

困惑しながらも答えるルリに、ミナトは「よかったね」と言って微笑む。

 「ではそろそろ、この艦の目的を発表しますが、これは現状から考えて変更される可能性が高いです。本社に報告はしましたが、まだ返事は無く、一往予定どうりの準備をしろとの事ですので」

プロスが一拍置く。ゆっくりとブリッジを見渡し、誰か足りないような気がするが話を進める。

 「ナデシコの元々の目的は、火星でした!」

さらりと過去形。

そして突然開くブリッジの扉。そこから雪崩れ込んでくる軍人達。手に手に銃を持ち、威嚇しながら周囲を見回す。

彼らの姿に、プロスとフクベが声をあげ、立ち上がる。

 「ムネタケ、下痢だったのではなかったのか!?」

 「そー言えば、いましたな。この人も」

 「閉口一番にそれっ!? まあいいわ。ナデシコは軍で使わせてもらうわよ? こんな子供に戻ってる艦長なんか使ってても火星になんて行かれやしないでしょう? どうせほかに艦長に使えそうなのを引き抜けるような当てもないでしょうし ナデシコを実際に使おうと思ったら、軍属にしなきゃ」

どうやら下痢を理由に退席し、準備をしていたらしい。

 「それにね、私は元々火星になんて行く気は無いの。だからこれは予定通りの行動なの。悪く思わないでね?」

三流悪役の如く銃を突きつけ喋る彼は、今一迫力が無かった。(「悪かったわね!!」)

だが、銃を突きつけられたユリカの目に、じんわりと涙が浮かび始める。

 「う、ううううううううううう…………」

ユリカのすぐそばの軍人が戸惑う。いかに見た目が成人女性とはいえ、その中身は六歳児。滲み出る子供の気配が、彼らの意思を挫き始めた。

 「……うえぇぇぇん!!」

決壊するユリカの涙。わんわん泣く彼女の姿に、元々下っ端でしかない軍人達は慌てふためき弱り切る。

 「え、あ、ごごご、ごめん。副提督、どどどどどどどうしましょう?」

 「ほっときなさいよ。いくら中身が子供になったからって、何泣いてんだかね」

投げやりなムネタケに、ルリがきつい視線を送るが彼は気付かない。

 「そろそろね。お迎えの時間よ」

ムネタケがブリッジ正面のスクリーンに視線を移す。そこに映された海面に、大きな黒い影、水中を移動する物体が映っている。

そして浮上するそれ。その影は戦艦。。二隻の護衛艦を引き連れて、彼がやってきたのだ。

 『ユゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥリカァァァァァァァァァァ無事かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

海上にでるとすぐさまナデシコに映像を繋ぎ、愛娘の名前を叫ぶ。その声と共に画面に大写しになるカイゼル髭の中年男性は少々血走った目でブリッジの様子を伺う。

 「ひっく、ひっく。、おとうさま?」

そして、次の瞬間冷徹な声に変わる。

 『……ユリカを泣かせたのは誰だね?』

無言で軍人達を指差すブリッジクルーの皆様。何故かムネタケを指す軍人が数名いたりするあたり、人望無いなこいつ。

 『そうかね。君達かね。ネルガルのプロス君だったかな? そいつら全員縛り上げてこっちに引き渡してくれないかな? そもそも君らは何をやっとるのかね? 銃を突きつけているが、海賊に転向かね?』

中々に毒の混じった発言かもしれない。

 「はい、了解いたしました。では副提督以下軍の皆さん。ミスマル提督直々の指示ですので、逆らえば軍法会議物ですな」

その背後では、ゴートがその太い指で、しっかりとした荒縄を持って立っていた。

余談だが、一人だけ騒いでいたムネタケは全身を縄で蓑虫のような状態にされたとか。

 『ユリカ〜、どうだい、おまえの好きなケーキがあるのだがこれからこっちに来ないかな?』

ムネタケ達が縛り上げられていく様子を視界の外に、コウイチロウは娘に声かける。

 「ひっく、ひっく……いく……」

 「そうかそうか、こっちに来るか。……プロス君、医師を何人かとそれなりの設備は持ってきた。彼等にユリカの状態の報告を頼む」

 「はい。ではカルテのコピーですが、これもお持ちします」

 「あ、僕も行きます。僕の運転のせいですから」

残された者たちに手短に指示を出し、ジュンはプロスとユリカの後を追いブリッジを出て行った。

その後ろを縄を引っ張り十人ほどの軍人達を引きずるゴートが付いて行く。

 

場面は変わり中々に豪華な部屋。ユリカとコウイチロウが向かい合って丸い、大きなテーブルに着く。各種ケーキ類が並べられて、ユリカの目を奪っている。

 「さあ、ユリカ。好きなのをお食べ?」

じっとケーキを見るだけのユリカに声をかけるコウイチロウ。その脳裏には懐かしい記憶、まだユリカの幼い頃の思い出が浮かび上がっていた。

ちなみにジュンとプロスは別室で医師たちにカルテを渡すと、それぞれ軍とネルガルに通信を入れ、今後の事を話しあっていた。

 「あの、おとうさま。このけーき、おもちかえりしていい?」

 「ん? そうだね、食べきれないね。家に帰ってから食べるかい? では包ませるとしよう」

コウイチロウの言葉に、ふるふると首を振ってユリカは答える。

 「ちがうの、おうちじゃないの。あのおふねにもってかえるの。おねぇちゃんとたべるの」

 「おねぇちゃん? ……そのおねぇちゃんはどんな人だい?」

 「うん……さみしいおめめをしてるの。ひとりぼっちなの。ゆりかおともだちになったの」

 「そうか、お友達か。その子の名前はなんて言うんだい?」

 「ルリおねぇちゃんなの。とってもきれいなおねぇちゃんなの。でもつめたいきれいだから、あったかくしたいの」

 「そうかい……」

コウイチロウはユリカをこのまま連れ帰るつもりだった。そして病院へ連れて行き、治療をするつもりだった。

だが、どうだろう? それがユリカのためになるだろうか。それで良い結果が出るだろうか?

彼は連れ帰るかどうかを医師達と相談する気になっていた。場合によってはこのまま、あの艦で様子を見たほうが良いかもしれない。そう思ったから。

 

 「で、本編どおりにチューリップが活動を始めるわけです」

 「ルリルリ、本編って何?」

 「気にしないでください」

慌ただしくなるブリッジ。ジュンからの通信によって出撃命令が下り、その準備に大騒ぎをしている。

 『ふ、俺の活躍をその目に焼き付けるがいい!! いくぜ、星の海を越えて!!』

 『星の海じゃなくて普通の海だ!! いいか? 今プロスさんや艦長達の乗ってる艦からも何機か出るはずだからな、無茶すんじゃねぇぞ!!』

 『任せろ、博士!!』

 『……もう、好きに呼べ。ヤマダの空戦が出るぞ!! 野郎共、脇に寄れ〜!』

 『ガイだ!!』

スクリーンに映った格納庫の様子は、前日の物とたいした差は無かった。

 『俺、一往待機っすか?』

違うとすれば、待機室に居るアキトくらいである。

 

うねうねと動く触手を避け、ライフルとフィールドを使った高速度攻撃でチューリップを引き付けるヤマダ機。

その動きは一流のパイロットの物だった。

 『ゲキガンフレアー!! ゲキガンシュート!! ゲキガン(以下鬱陶しいので削除)』

通信から漏れ出るこれさえなければと、大音量に顔をしかめながらメグミは思ったが。

プロスの操縦するヘリでナデシコへと帰っていくユリカとジュン。その窓からガイの機体の活躍を目の当たりにしたユリカは素直にはしゃぐ。

ジュンは大量のケーキの詰まった箱を抱えて、潰さないように気をつけている。

ナデシコに戻ったジュン達がグラヴィティブラストでチューリップを落とし、戦闘は終わった。

(「この作者、面倒なシーンはとことん省く気ですね」「ルリルリ、今更よ……」)

 

戦闘終了後、ブリッジ。ユリカは少々興奮気味にはしゃいでいる。

 「お兄ちゃんすご〜い!! あれって、なんてわざなの〜?」

 「うむ、興味があるのか。ではお見せしよう!! 我がコレクションを!! 我が魂の師匠を!! 後でみんな食堂のスクリーンで見ようぜ!!」

こうして、ユリカはゲキガンガーを見せられる事になった。いや、ブリッジクルー全員か?

 「いいのか、おい」

 「テンカワさん、あの二人はほっときましょう」

今後の方針の発表らしく、一往ブリッジに上げられたアキト。

 「え〜、本社と軍、双方と相談した結果、しばらくの間艦長の様子を見ながらの慣熟航行となりました。実質的にはアオイ副長が指揮を執りますので、皆さんご協力願います」

艦内中にその事は放送されていた。

 「それで、火星ですが。ナデシコ級戦艦が四隻ほど出来上がるまでは保留、となってしまいました。ご了承ください」

それを気にするのは、アキトくらいだったりする。

 

いきなり数ヶ月経ったり。

 「おねぇちゃん、いっしょにげきがんがーみようよ〜」

他の人間とは時間をずらして食堂へとルリがやってきたところ、いきなりユリカが言い出す。何気に準備の終わっているヤマダが居る辺り、計画的な模様。

実はこの数ヶ月の間ですっかりユリカはゲキガンガーにはまっていた。

その様子に苦笑しながらアキトはルリに声をかける。

 「なんにする、ルリちゃん? 今日もユリカと一緒のにするのかい?」

 「はあ、それでもいいですけど。ユリカは今日は何にするんですか?」

いつの間にやらユリカを呼び捨てとは、すっかりルリはお姉さんが板についてしまったようだ。

 「かせいどん〜♪」

 「ではそれにサラダも付けて下さい。飲み物はホットミルクをお願いします」

栄養まで計算してのオーダー。あなどれない少女だ。

 「すっかりお姉さんになっちゃったね、ルリちゃん。どう? 妹ができた気分は。俺も兄弟なんて居ないから良く判んないけどね」

 「まあ、まんざらでもないです。妹とか家族なんて、夢の話でしたし。ある意味ミスマル提督には感謝してます」

今ではすっかり笑顔の似合う少女になってしまったルリ。彼女は微笑を浮かべながらユリカを眺める。

そのユリカの視線は、大画面のゲキガンガーに釘付けだが。

二人のオーダーを食堂に通したアキトは、その様子を眺めながらお茶を湯飲みに注ぐ。どうやらアキトも食事にするようだ。

 「あ、アキトさん。そう言えば聞きました? ナデシコ級戦艦、そろそろ四番艦が完成だそうですよ」

 「そっか。いよいよ俺達も火星行きになるのかな?」

 「絶対ミスマル提督もついてきますよね」

食堂に流れるゲキガンガーの音声を背後に、仲良くお茶を飲む、ルリとアキトであった。

……いつの間にかルリがアキトを名前で呼んでいるが、気にしてはいけない。

 

ちょこっとその頃の火星の様子を見てみたり。

 「ぐすん。まだナデシコは来ないの……? いい加減そろそろ四隻ぐらい出来上がってる頃なのに」

金髪の美女がその手にみかんを持ちながら空を見上げて呟く。

とにかく、火星にナデシコが現れるのは、さらに数ヶ月ほど後になるのであった。

 

 

 

 

おまけ。

 

 

 「ユリカ、またですか? ヤマダさんもいい加減落ち着きをもってください」

ある一家のリビング。腰に手を当ててテーブルの脇に立つ蒼い銀髪の女性の正面、そこでその身をすくめて紺色の髪の女性と黒髪の暑苦しい男性が椅子に腰掛けている。

 「うううう、ごめんなさい、お姉ちゃん」

明らかに椅子に座っている女性の方が年上なのだが、立っている女性には頭が上がらないようだ。

 「ふぅ。もうお姉ちゃんじゃないでしょう? 戸籍上、私が義妹になって何年経つと思っているんです?」

あの後、幼児退行から回復したユリカは、しばらく経った頃強硬にルリをミスマル家の養女にする事を主張した。

 「お姉ちゃんと一緒がいいんです!!」

と、はたから見たら二人の年齢ゆえに、ユリカが少々可哀想な人に見えたかもしれないが、本人は本気だった。

どうやっても十は歳下の少女を義姉にする事は出来ないので、ルリは義妹になったのだが、その実生活における二人の関係はナデシコの頃と同じような形になっていた。

そして数年、今では家庭に入ったルリの元へとよく遊びに来るのは良いのだが、普段からたびたびトラブルを起こしていた。

今日も今日とてヤマダ氏と一緒に遊びに行き、大騒ぎを起こしてしまったのである。具体的にはヤマダが原因だが。

 「でもよう、ルリ坊。あの連中がゲキガンガーをバカにしやがっ……」

弁解しようとするが、その歳でその内容はどうだろうか? とりあえずルリはぎろりと睨み付けると、視線でヤマダを黙らせる。

 「ルリ坊ではありません。私はもう二十歳過ぎました!! いい加減その呼び方はやめてください!」

口でも黙らせるが。

 「あ〜、ルリ? そんなに怒ってもしょうがないだろう? 二人とも反省してるようだし。それに、あんまり怒るとお腹の子に障るから、さ?」

そこに割って入る男性が一人。ルリの旦那様のようだ。

 「アキトさん、何を言ってるんですか。あなたがそうやって二人を甘やかすから……」

 「いや、あの。二人ともいい大人なんだし、俺達がユリカやガイの親というわけでもないしさ」

 「そのいい大人が何をしたと思っているんですか!! 映画館一つを大混乱の渦に叩き込んでしばらくの上映停止に追い込んだんですよ!?」

なんとも物凄い事をした物だ。

 「うううううう。お姉ちゃん、ごめんなさい……あの時はつい、熱くなっちゃって……」

 「うううううう。あいつらがゲキガンガー特別編リバイバルの悪口を……」

 

それは何年も先の出来事。とりあえず、彼らにはこんな日常がやってくるわけである。

 

 

おしまい。

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後書いてみる。

 

 

こんにちは、ADZです。

先日の物と同じく、某所からの転載です。

元々かなり出来に不満があったので多少の手直しを行いましたけど、、結局あまりかわっていませんね。

補足としては、別にヤマダとユリカはくっ付いたわけではないはずなのですが……じゃあどういうことなのか、と聞かれれば特に考えていませんと答えますが。

しかし、どういった経緯でこのルリとアキトはくっ付いたのか、書いた本人にも不思議なのですが。誰かわかります?<マテ

 

では本日はこの辺りで。

またいつの日にか。


この作品は、らいるさんとぴんきいさんのHP『そこはかとなく存在してみたり』内の企画、festa-sokohakaの参加作品です

『もし、ユリカがアキトの事を覚えていなかったら?』というIFで書かれています

festa-sokohakaは残念ながら2005年の3月いっぱいで閉鎖ということになりました


b83yrの感想

ユリカろくちゃい・・・でも、口調以外の行動はあんまり変わってない気がするのは気のせい?(マテ)

いやまあ、確かに本編のユリカも、「幼女?」な言動でしたけど(苦笑)

ちなみに、festa-sokohakaのIF祭りの時、ADZさんは2作品投稿されていたんですが、『想い出は、いつまでも』とのあまりにも違う作風に余計に笑った覚があります

『同じ作者』が、『同じIF』で『同じキャラ』を扱っているのに、こうも変わる物かと(笑)

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