アクアさん、ナデシコの艦内では特に問題を起こしませんでした
ただ、テニシアン島のオーナーなんですね、彼女は
もし、彼女にナデシコのクルー達が、テニシアン島に降りる事を断られたら、遊ぶ事も出来ないのですが
幸いにも、快く許可してくれました、ただ、一つだけ条件をつけましたが
「なんだか楽しそうだから、あたしも混ぜて」
これが、テニシアン島のオーナー、アクア・クリムゾンがつけた条件です
瑠璃とルリ
第六話
「テンカワアキトっ、貴様は間違ってるっ!!」
「はい?」
ウリバタケに訳の解らん事を言われ戸惑うアキト
「浜茶屋といえば、不味いラーメンに粉っぽいカレー、溶けたかき氷っ、それなのになんだっ、ラーメンもカレーも美味過ぎるぞっ!!
「はあ、そう言う事ですか(苦笑)」
どうもウリバタケには妙な拘りがあるらしい
「と言う訳でだ、ここは俺に任せて瑠璃さんと遊んでこいっ(にやり)」
「え(赤)」
「なんだったら、瑠璃さんは俺に任せて一人で遊んできても良いぞ(にやり)」
「だっ、駄目です(汗っ)」
人妻でありながら、やけに人気のある瑠璃
これだから、アキトの悩みは尽きない
「私だって、こうなっちゃうかもしれないんですよ・・・・・」
悲しそうな瞳でアキトを見つめる瑠璃
それは、ナデシコに瑠璃と共に乗る少し前の話
単身赴任で夫の居ない間に、寂しさから妻がつい浮気をしてしまう・・・・・
ある時ふと見る事になったのは、そんな内容のドラマ
「おっ、おっ、俺は、るっ、るっ、瑠璃を信頼してるから(汗)」
とか言いつつ、冷や汗を流しているアキト
最初は、戦艦であるナデシコに大切な瑠璃を乗せる事が心配で置いて行こうかとも考えていたアキト
だが、そのドラマを見て、それが心配になってしまう
『女の嫉妬心や独占欲』これはよく言われる・・・・、が男にだって『嫉妬心や独占欲』はあるのだ
瑠璃は綺麗で誘惑も多い、アキト自身なんで瑠璃がアキトを選んでくれたのか解らない程
アキトは瑠璃を信用している・・信用してはいるが・・・・
とこのように、美人の嫁さんなんて貰うと気苦労が絶えないのである
ちなみに、実はこのドラマ、内容を知って瑠璃があえてアキトに見せたもの、瑠璃は中々の策士だ(笑)
まあ『惚れた弱み』なんてモノがあると、『策と解っていて策に引っかかる事もある』ものだが
と言うような事もあって、アキトは瑠璃に近づく男に敏感なのである
あまり、嫉妬心を丸出しにしすぎると、瑠璃に嫌われるのが怖いので表には出さないが
「お手伝いします、アキトさん」
瑠璃がアキトの手伝いに来る
「あっ、こっちはセイヤさんが引き受けてくれるそうだから」
瑠璃をここから引き離そうとするアキト
「はあ、でも良いんですか?ウリバタケさん一人で、なんだったらお手伝いしますけど」
アキトの気持ちも知らずに瑠璃
「おおっ、気にすんな、夫婦水入らずで楽しんでこいっ」
意外にも、気の良い所を見せるウリバタケ
そして、アキトに耳打ちする
「瑠璃さん一人きりになんてしたら、どんな悪い虫が寄ってくるか解らんぞ(にやり)」
「うっ、それは困る・・・・(汗)」
ウリバタケは親切でいってるのやら、意地悪でいってるのやら(笑)
そんな事もあり、今は海辺を並んで歩いている二人
「ウリバタケさんと何を話してたんです?アキトさん」
小首をかしげ、アキトの顔を覗きこむ瑠璃
「『浜茶屋のラーメンやカレーは不味くなきゃいけない』って話、セイヤさんって変な所で拘りがあるから(苦笑)」
「いえ、そっちじゃなくて、アキトさんが耳打ちされてた話の方なんですけど」
「いっ、いやそれは(赤)」
とアキトが困っていると
「相変わらず仲が良いですね」
と背後からの声
振り向くとそこには
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「あっ、ルリちゃん、あれ?」
「どうしたんです?」
「いや、ルリちゃんは水着に着替えないのかなと思って」
「はあ、でも私は水着持ってませんし、泳ぐ気も無いですから同じです、それに・・・」
「それに?」
「ナデシコって、戦艦の中で水着売ってる変な戦艦なんですけど・・・・なんで、私に合うサイズの水着が『スクール水着』しかないんです?、誰の趣味なんですか、まったく」
呆れたように呟くルリ
「あっ、あはは、何でだろう?(汗)」×2
乾いた笑いをしつつ、困っている二人
さて、この話賛同するか否定するかで読者の趣味が解りますな(にやり)
と、読者が答に困りそうな話はこれぐらいにして(笑)
「ねえ」
何時の間にか近づいてきたムネタケ
「どうしたんです?提督」
「艦長と副長しらない?」
と尋ねてくるムネタケ
「ユリカさんとアオイさんですか?」
「一寸、用事があるのに二人とも少し前からみつからないのよ」
もしかしたらあの二人、うまくいってるのかな?、と思い無言で目を合わせるアキトと瑠璃
そのまま、幸せになってくれれば良いかなとも思う、ユキナには少し悪い気もするが
「それに、アクア・クリムゾンも見つからないのよ、少し聞いておきたい事があったのに」
「あっ、そう言えば艦長と副長、さっき向かって行ったのって、アクアさんの家の方かも」
「えっ、本当なのルリちゃん?」
ジュンとユリカの二人だけなら、「うまくやってるのかな」で済むが、アクアも居ないとなると、万一と言う事もある
「どうする?、やっぱり探しに行くべきかな?」
「相手が相手ですから」
真剣な表情で話し合う瑠璃とアキト
「あの二人、クリムゾン家の令嬢に失礼な真似してないでしょうね」
いらついているムネタケ
「まったく、折角、欧州圏最大のバリアメーカー、クリムゾン家とコネを作っておくチャンスだっていうのに」
とつい本音を漏らしてしまう
むっとするアキト
「アクアの評判は、提督も聞いてるでしょう、心配するべきなのはユリカやジュン達の方です!!」
だが
「だからなによ、あたしは長いものには巻かれてきた、そうやって出世してきたのよっ!!」
開き直るムネタケ
そのまま、睨み合うアキトとムネタケだが
そんな二人の睨み合いの中ルリが話し掛けて来る
「提督」
「なによ?」
「提督がそんなに出世に拘るのって、もしかしてご家族の為ですか?」
「ミナトさんから聞きました、提督は家族の写真を肌身離さずもってるって」
「・・・軍人はね、何時命を落とすかわからないのよ・・その後家族に残せるものって何・・・名誉?お金?、名誉だけでお金を残してくれなかった残された家族がどんな苦しい思いをすると思ってるのよ・・」
「提督・・・」
急にムネタケを見る目が変わってくるアキトだが
「大体、以前からあんたの事は気に入らなかったのよ、なんで、奥さんを平気で戦艦になんて乗せていられるの?、ナデシコは戦艦なのよ、明日には撃沈されてみんな死ぬ事だって有り得るのに、あんたは自分の奥さんが大切じゃないのっ?」
「あたしなら、絶対に家族を戦艦になんてのせないわよっ、絶対に!!」
確かにムネタケが言う事は正しい、言葉に詰まってしまうアキト
しかし、こんな時には、女の方が強いもの
「提督は、待つ身の辛さって解ります?」
と瑠璃
「提督のご家族は強い人達なんだと思います、私なんかよりずっと・・・でも」
「私はそんなに強くない・・・だから、自分の意思でナデシコに乗ったんです、アキトさんと一緒に」
「アキトさんが私をナデシコに乗せたんじゃない、私がアキトさんと一緒に居たいって我侭の為にナデシコに乗ったんです、アキトさんがナデシコを降りろと言っても私は降りません、たとえ、アキトさんの頼みでもそれだけは聞けません・・・・・・アキトさんが私を嫌わない限りは」
「くっ・・・・」
今度はムネタケが言葉に詰まる番
ムネタケはしばらく何かを考え込んでいたが・・何を思いついたのか、ルリに言う
「ホシノルリ、あなたはここに残って艦長達が帰って来たらすぐにコミュニケで知らせて頂戴、入れ違いって事も有り得るから、あたしと残りの二人はアクアの家に向かうから」
さて、ジュンとユリカの二人は、アキト達の心配した通りに、アクアと共に居た
チューリップの事で御礼にと言う事で招待され、艦長と副長としての立場上断る訳にもいかず・・
今、二人は後悔の最中だったりする
「うふふふ、はい、あ〜ん」
ジュンにべたべたとするアクア
「いっ、いや、自分で食べられるから(汗)」
ジュンとしては、自分の惚れた女の目の前で、他の女にべたべたされても困る
・・・が、アクアを邪険ににもできない
ユリカとジュンは恋人同士なのか?とアクアに聞かれ、『ううん、ジュン君は最高のお友達だよ♪』と即答したユリカ
その時のジュンの落胆した顔は中々見物だっのだが、アクアは違う事を感じたらしい
・・・この二人、焚付ければおもしろいかもしれない(にやり)・・・・
『おもしろければ何でも良い』これがアクアなのだ
そんな訳で、ジュンに一目惚れしただのなんだのと言い出したアクアは、ユリカのまえでアタックを繰り返す
なんだか面白くないユリカ
ただ、その面白く無さは、以前の世界でのメグミとアキトを見る時や、今のアキトと瑠璃を見る時に感じる心の痛みとは違っていた
そして、とうとう耐えきれなくなったユリカは・・・
海辺からアクアの家までそれほど離れているわけではない
だが、アキトと瑠璃は疲れ果てていた
原因は
「大体、あなた達と言いナデシコのクルー達といい・・」
愚痴を繰り返すムネタケである
なんの事はない、ようするに小言が言いたくて二人と行動を共にしたのだムネタケは
そりゃ、言ってる事も解らないではない・・・解らないではないが・・・
二人は僅かな距離が数十キロに感じたという
そして、ようやっと到着するアクア・クリムゾンの豪邸
そして、聞こえてきたユリカの声
「駄目だよっ、ジュン君にはユキナちゃんって人が居るんだから!!」
えっ、なんでユリカさんがその名を?
思わず、顔を見合わせる瑠璃とアキトだった
第7話へ
後書き
二次創作じゃ、アキトがモテモテでルリが嫉妬するパターンばかり多いけど
実際は、ルリの方が男にもててアキトが嫉妬する方が自然じゃないかと思う私
アキトって、本来は『なんだか解らないがナデシコでは『何故か』もててしまった』キャラだし
追加後書き(03/09/04)
いかん、今回の挿絵は朴念仁さん画ですって書いとくの忘れてた(汗)
第7話へ進む
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