釣った魚に餌をやる馬鹿は居ない・・・・・
結婚後に変わる男のよく言う台詞
では、テンカワアキト、ルリ夫妻はどうかと言えば?
「・・・・・アキトさんが、そんな人だとは思わなかった・・・・結婚前は、もっと・・・」
「釣った魚に餌をやる馬鹿は居ないって言うだろ、騙される方が馬鹿なんだよ(にやり)」
「酷い・・・・・・・・・・・・・」
「それに、ルリは勘違いしてるぞ、俺の仕事はコックだ、釣った魚に餌をやるのが仕事じゃないっ、『釣った魚を料理する』のが仕事なんだ!!」
「きゃあっ」
と何故か、『嬉しそうな』悲鳴を上げるルリ(にやり)
とまあ、こんな調子で、毎晩奥方様はアキト君にあの手この手で、美味しく料理されているのでありました♪
不幸?
とまあ、仲の良い二人ではありますが、幸せな事ばかりではありません
ネルガルの会長アカツキから、ルリ君の事で重要な話があると呼び出されたアキト
アキトとしては、ルリの事となれば、聞かない訳にも行かず・・・
「嘘・・・だろ・・・・」
アカツキの話を聞き、深刻な表情のアキト
「本当なんだ・・・・・信じたくは無いだろうけど」
「ルリが、子供が出来にくい身体だなんて・・・・・・・」
「ルリ君は、さまざまな遺伝子操作を受けてるから・・・・・・・・普通の人の3分の1ぐらいの受精率しかないんだ・・・・・」
「そん・・・な・・・・・・」
ショックを受けるアキト
「・・・・・・でもね、テンカワ君」
しばらくは沈黙が続く
そして・・・・
「君の所って、お子さん3人目だよね」
「いっ、いや、だから、それは、その(赤)」
そう、今は3人目の子供がルリのお腹の中にいるのだ
「まったく、どういう奥さんの可愛がり方をしてるんだい?、お似合いだよ、まったく」
呆れたようなアカツキ
「君には脱帽だ、うん、きっと君は、普通の人よりも奥さんを3倍は可愛がっているんだろうね(にやり)」
そう、アキトがショックを受けたのは、『子供が出来ない』事ではなく、自分達の夜の夫婦生活がばれるという事だったのだ(笑)
「しっ、仕方ないじゃないかっ、ルリがあんまり可愛いのが悪いんだ!!(赤っ)」
開き直るアキトではあるが、しばらくは、悪友アカツキにからかわれ続ける事になる
しかし、アキト君って頑張ってるんだねえ(苦笑)
二人の話は続く・・・
「でも、テンカワ君がルリ君を選んだのは意外だったな、君ならもっと、ナイスバディの女性だっ『あのな、アカツキ、ルリはナイスバディなんだぞ』」
アカツキの台詞を途中で遮り、反論するアキト
「えっ、もしかして、着やせするタイプで脱いだら凄いとか?」
「いや、ルリは着やせしたりはしない、見たまま」
「?」
アキトの言いたい事が解らないアカツキ
「なあ、アカツキ、ナイスバディっていうのは、『誰にとっての』ナイスバディなんだ?」
「・・・・・・もしかして、君は、貧乳の方が好き?、貧乳好きの君にとっては、『貧乳の方がナイスなバディ』だと、なるほど、艦長になびかなかった訳だ」
妙に、納得するアカツキ
「いや、ユリカを選ばなかったのは、別の理由なんだが・・・(苦笑)、それに、俺は別に貧乳好きって訳じゃない」
「だって、選んだのはルリ君なのに?」
「それゃ、ルリの胸は平均より小さい、それは俺も解ってる、でも、『綺麗』なんだよ、ルリは、こう、全体のバランスというか、理屈じゃない何かというか、大きいとか小さいとかの問題じゃないんだ、うん」
とアキトは力説する
「本当は、3倍じゃなくて5倍は可愛がりたいんだっ、でも、ルリの身体が持たないって言うから我慢してるんだ!!」
「・・・・あっ、あはは(汗)」
つい本音を力説するアキトに、最早、何も言えないアカツキ
「いっ、いや、冗談だから、冗談(汗っ)」
アカツキの困ったような視線に気づき、慌てて言い訳をするアキトだが、今更信じてもらえるわけも無く
「3人目の訳だ・・・」
心底納得したと、うんうんと頷いてるアカツキであった・・・
後書き
いや、解ってはいるんだ、こんな事書いてるから貧乳好きって呼ばれる事は・・・(苦笑)
さて、このタイトルの『不幸?』って言うのは、誰が『不幸?』なんでしょ?
毎晩いぢめ(はあと)られている奥方様が不幸なのか、本当は5倍は奥方様をいぢめ(はあと)たいのに3倍しかいぢめ(はあと)られないアキト君が不幸?なのか?(笑)
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